「界 別府」を徹底紹介!オーシャンビューの客室から地元産食材を使用したお料理まで【るるぶ編集部員宿泊レポ】
日本一の源泉数及び湧出量を誇る別府にある「界 別府(かい べっぷ)」。全室オーシャンビューの客室に、昔の別府の街並みを彷彿とさせる館内、地元の食材をふんだんに使った料理など…、魅力満載の注目ホテルに編集部が宿泊!その魅力をたっぷりご紹介します。1泊2日のおこもりステイは、アクティビティも盛りだくさんで大満足の2日間になりました。
summary
地元食材をふんだんに使用した絶品料理は、夕食も朝食も大満足
お食事処は、庭園脇にあります。暖簾をくぐると大きな吹き抜けになっていて、大分県産の竹でできた竹とんぼがシャンデリアのように飾られています。その数なんと80個!これだけたくさんの竹とんぼってなかなか見ることがないですよね。
長さがばらばらのすだれで区切った半個室空間になっていて、小さな子どもがいる家族から、おひとり様まで、人目を気にせずゆったりと過ごすことができます。
それでは、気になる夕食をさっそくご紹介。
今回は、特別会席「かぼすと魚介の豊後なべ会席」をチョイス(提供期間は、2023年5月31日まで。5日前までの申し込みが必要)。
「界」では、その地域にならではの食材や調理方にこだわった会席料理を提供。なかでも会席のはじめに提供する先付けは「ご当地先付け」として力を入れているひと品です。
「界 別府」は、「かぼす麺と雲丹のジュレ仕立て」。大分のかぼすを練り込んだかぼす麺に鰹出汁のジュレと雲丹がのっています。口に入れた瞬間、濃厚な雲丹の磯の香りがふわっと口いっぱいに広がり、かぼす麺の苦みと酸味のさわやかさとマッチして絶妙なバランスで本当に美味…!先付けの器は、大分県日田市で生まれた小鹿田焼を使用。小鹿田焼の特徴的な技法、「飛び鉋(とびかんな)」で削り模様が付けられているのでお皿の触り心地もとってもよくて、まさに五感で楽しむ先付けでした。
先付けの後は、煮物椀、宝楽盛り、揚げ物と続きます。宝楽盛りは、各地の「界」によって盛付けが違うとのことなのですが、「界 別府」では竹の中にお造りが!
竹でできた蓋を開けてみると、関あじや本マグロなどは大分県内で獲れた新鮮なお刺身が!八寸も含め味も食感も楽しいメニューばかりで、名前の通り「宝」の盛り合わせって感じでした!
そして、お待ちかねの豊後鍋!別府八湯にちなんで、伊勢海老、フグ、クエ、ヒオウギ貝、自家製の団子麺、シイタケ、白菜、耶蘇芹の8つの素材がお鍋に。
鶏出汁ベースの豊後鍋のだしに大分県産のかぼすを10秒~15秒さっとさらして、かぼすの香りを付けます。
このひと手間で、だしにふわっとかぼすの香りが加わり、素材がとってもおいしくなるんです。
お鍋の締めはたまごを落として雑炊に。!8つの食材のうま味がたっぷり溶け込んだ雑炊は絶品でした。
デザートは「やせうまあんみつ」。やせうまは、大分県の有名な郷土菓子。やせうまの食感がより楽しめるようにと、やせうまを小さく切って油で揚げたものをバニラアイスの上にトッピング。かぼすピールと餡子もちょこんとトッピングされていて、食事の最後にさっぱりと味わえます。
会席料理なのでボリュームはしっかりありましたが、どれも丁寧な味付けで心地よい満腹感に満たされました。
ご当地朝食
地域色を感じる食材や調理法を取り入れた「ご当地朝食」も充実度◎。
「界 別府」では別府の名物料理「地獄蒸し」をアレンジした和食膳を提供。メインメニューの「せいろ蒸し」には季節に合わせて大分県産の食材を使用。今回は、さつまいもやかぼちゃなどの秋らしい食材がでした。せいろ蒸しから立ち上る湯気は別府八湯の一つ「鉄輪温泉」の湯けむりをイメージしているのだとか。
つけダレは、大分県の郷土料理「りゅうきゅう」で使用されるタレ(りゅうきゅうダレ)か、ごまだれの2種類。特にりゅうきゅうダレはショウガがしっかり効いてさっぱりしていておいしい!
大分県の珍味である「からし椎茸」や「糸すじ青のり」が使用されたみそ汁など、朝食も大分県を存分に味わえる内容。朝からその土地のものでお腹いっぱいになって幸せ…。
より一層その土地が好きになる!滞在中は伝統文化や民芸品作りを体験も
「界 別府」には、滞在中に楽しめるアクティビティがたくさん用意されていたので、いくつか体験してきました♪
実験室みたいなラボで体験する「温泉いろは」&「温泉ミスト作り」
別府の路地裏や温泉の配管をモチーフにした「温泉ラボ」では、「界」オリジナルの「うるはし現代湯治」について学べる「温泉いろは」と「温泉水」を使用した温泉ミスト作りを体験しました!
「うるはし現代湯治」で温泉入浴時の呼吸方法などを学びます。温泉入浴時には、鼻から4拍、口から8拍呼吸することで、温泉成分をより取り込むことが可能になり、リラックス効果が高まるんだとか。温泉入浴時に実践しましたが、身体からじんわり力が抜けて頭もすっきりし、入浴時間がより素敵なものになった気がします。入浴法一つでこんなに違うんだなぁと感動!
そして、この「温泉いろは」を体験すると、「うるはし現代湯治」の感想や旅の記録を書き込める「お湯印帳」をゲットできます(「温泉いろは」参加者は無料。館内ショップで300円で購入も可能)。「お湯印帳」は各地域の「界」毎にスタンプの絵が異なり、「界 別府」は温泉むし卵やかぼすが描かれています。「お湯印」を実際に押してみると、各地域の「お湯印」を集めたい気持ちがむくむくと湧き上がってきました。
「温泉ミスト作り」は、自分の好きな色のボトルと香りを選んで自分だけのオリジナルを作ります。ラボで行われるミスト作りは、スポイトやビーカーを使うのでラボの空間と相まってまるでこれから実験が始まるみたい!
3種類の香りと4種類のカラーのボトルから好きなものを選び、温泉水とオイルを混ぜてボトルに入れて完成。「自分だけの温泉ミスト」ってなんだかワクワクしますよね。
温泉入浴後に使用すると…、好きな香りに包まれながら保湿されてとっても癒やされました。
■温泉ミスト作り~昼のラボ~
開催時間:15時30分~、16時15分~、17時~(1日3回)
所要時間:30分
対象年齢:10歳以上
定員:各回につき最大8名まで
予約方法:当日フロントで受付
夜はドラマティック温泉街で昔懐かしなお祭り体験
「湯の広場」は、夜は活気溢れる温泉街に様変わり。どこからともなく湯けむりが漂い、「地獄ラーメン」の屋台に、色鮮やかなカクテルやソフトドリンクが楽しめる「地獄巡りバー」、子どもも大人も夢中になってしまう「別府八湯輪投げ」などが登場し、お祭りの雰囲気に。全面ガラス張りのため赤や白の提灯が反射して「温泉街」がより一層広く見えるような造りになっています。
わたしも「輪投げ」や「型抜き」などを体験!子どもの頃に戻ったようにはしゃいでしまいました!
館内スタッフの方も元気な売り子に扮して、「葛アイスバー」を提供してくれます。葛を使用しているので、溶ける心配もなく、ゲームや話に夢中になっても大丈夫なのがうれしい♪
なによりサイズも小ぶりでかわいいんです。地元の老舗の和菓子屋さん「荒巻商店(あらまきしょうてん)」さんで販売している「葛アイスバー」を「界 別府」オリジナルのサイズで提供。私は2つもいただいてしまいました~!
前述の「温泉ラボ」も夜は雰囲気をガラッと変えて「スマートボール屋さん」に。別府のお湯を知り尽くした「温泉名人」とよばれる方が店主として登場。温泉知識を聞きつつ、スマートボールで遊べちゃいます。愛嬌たっぷりの温泉名人との会話にもほっこり。すべての穴にボールを落としたら景品として、「温泉むし卵」がもらえるのですが、なんと見事ゲームクリアしゲットできました!やった~!
■ドラマティック温泉街
時間:19時~21時30分
夜のお祭りの最後は「湯治ジャグバンド」を楽しもう
お祭りの最後を締めるのは、「界 別府」のご当地楽「湯治ジャグバンド」。「湯治ジャグバンド」は、すべて「界 別府」のスタッフさんが演奏されていると聞き、驚きです!法被を纏った元気なスタッフさんが奏でる、温泉地らしい温泉の流れる音や桶を落とす音に観客の手拍子が重なって、とってもパワーあふれる空間になっていました!スタッフ参加型で宿泊者同士でも会話が生まれる「夜の温泉街」、すごく楽しかったです!!
最後には、「湯治ジャグバンド」で使用した楽器を体験して記念撮影もOK。思い出に残ること間違いなしなので、ぜひ参加してみて下さいね!
■ご当地楽「湯治ジャグバンド」
開催時間:21時15分~
所要時間:10分
世界に一つだけのオリジナルのデザインに「別府温泉絞り」を体験
豊後絞りの染色家・安藤宏子さんも監修する、別府温泉絞りも体験しました。木綿布を、輪ゴムやボール、割り箸を用いて思い思いの方法で絞り、「界 別府」の温泉を使って色抜きすることで世界でオリジナルの1枚を作ります。
所要時間は1時間。スタッフさんに教えてもらいながら、黙々と布を縛っていく作業が楽しくて、時間が経つのはあっという間。広げるまでどんな模様ができるのかワクワクしながら作成しました。広げてみたら自分の想像とは違う柄になっていたり、思ったよりもおもしろい模様になっていたり…、それもまた思い出に残りますよね!世界で一つのオリジナルデザインに大満足でした。
■別府温泉絞り
開催時間:9時30分~
所要時間:1時間
料金:1800円
定員:最大6名
申込期限:宿泊予定日の4日前
今回は、1泊2日「界 別府」をたっぷり堪能したおこもりステイだったのですが、アクティビティも盛りだくさんで飽きることなく滞在することができました。大分県のおいしい食事や伝統的な文化にたくさんふれることもできて大満足。
温泉で癒やされて、アクティビティを楽しんで、おいしいお料理に舌鼓…、1日中いても飽きない「界 別府」でドラマティックな温泉旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■界 別府(ほしのりぞーと かい べっぷ)
住所:大分県別府市北浜2-14-29
TEL:050-3134-8092
IN/OUT:15時/12時
料金:1泊3万2000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料込、夕朝食付)
アクセス:JR別府駅から徒歩10分
text&photo:おぐらえみか
\るるぶ&more.編集部員が「界 由布院」も取材にいってきました!/
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