【京都でSDGs旅】量り売りや納豆サブスクリプションも。地球と人にやさしいセレクトショップ「ZERO WASTE KYOTO」

るるぶ動画 京都府 SDGs エコ セレクトショップ るるぶ&more.編集部
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

近年、京都には「ZERO WASTE(ゼロウエイスト)=無駄、浪費、ゴミをなくそう」をコンセプトにした、環境や身体にやさしいお店が増えています。京都寺町通りにある複合ショップ「ZERO WASTE KYOTO」は、必要な分だけ購入できる「量り売り」や、プラスチック容器を使わない「納豆サブスクリプション」などユニークかつエコな取り組みが注目を集めています。動画とともに(観たい方はタイトルカットをクリック!)ご紹介します。

Summary

京都に「ZERO WASTE」のお店が増えている理由って?

【京都でSDGs旅】量り売りや納豆サブスクリプションも。地球と人にやさしいセレクトショップ「ZERO WASTE KYOTO」
開放的な雰囲気の1F。量り売りコーナーや物販・ケーキのコーナーも。奥にはカフェスペースが

2021年にオープンした「ZERO WASTE KYOTO」は京阪鴨東線「神宮丸太町駅」から徒歩9分、京都御所のほど近くに位置しています。周辺にはオシャレなショップが多いので、街歩きがてら立ち寄るのにぴったり!

1階は食品・雑貨のセレクトショップとカフェスペース、階上には「ZERO WASTE KYOTO」の考えに共感するオーガニックコットン専門店、東洋の伝統医療 経絡とアーユルヴェーダの施術を受けられるサロンが入居しています。

【京都でSDGs旅】量り売りや納豆サブスクリプションも。地球と人にやさしいセレクトショップ「ZERO WASTE KYOTO」
御所や鴨川沿いに近く、お散歩途中にワンちゃん連れで立ち寄る常連さんも多い。店頭のテラス席は、そんなワンちゃん連れにも人気

そもそも、「ZERO WASTE(ゼロウエイスト)」とはどういう意味? 主宰の植良睦美(うえらむつみ)さんが教えてくれました。

植良さん:「私の知る限り、20世紀の大量消費社会に対する反省を込め、1900年代後半にオーストラリアで生まれた『無駄をなくしていこう』というスローガンですね。次第にヨーロッパや北アメリカにも広がっていきました。

京都では近年『ZERO WASTE』をコンセプトに掲げるセレクトショップが増えていますが、京都はもともと「もったいない文化」「食べ物を大切にする文化」が根付いている土地なんですよ。周辺には、無農薬や添加物を使っていない野菜を育てる農家さんも多くて、そうした食材が都に集まってきたという背景もあります。

私たちのお店もスローガンを声高に叫ぶというよりは、『食べ物をおいしく安全に食べたいよね』という気持ちからスタートしたんです」

好きなものを好きな量だけ。フードロスを削減できる「量り売り」

【京都でSDGs旅】量り売りや納豆サブスクリプションも。地球と人にやさしいセレクトショップ「ZERO WASTE KYOTO」
(写真右から)「WEEKENDERS COFFEE エスプレッソ ブレンド」「厳選した生豆を手洗いして焙煎したあくび珈琲」(100g 810円/1250円)「オーガニック 生カシューナッツ」(100g 440円)、「オーガニック 生ヘーゼルナッツ」(100g 605円)※いずれも2022年12月1日現在

店に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのが、量り売りコーナー。ガラスとブナの木からできたドイツ生まれの什器がズラリと並び、中にはナッツやコーヒー豆、大豆が種類ごとに詰められています。その数、20種類以上。

【京都でSDGs旅】量り売りや納豆サブスクリプションも。地球と人にやさしいセレクトショップ「ZERO WASTE KYOTO」

それぞれ20g以上から好みの分量だけ購入可能。買いすぎて余ることが少ないので、フードロスの削減につながるんです。自宅から容器を持参するのがベストですが、なければ環境にやさしい容器を購入利用することも可能です。

植良さん:「一般的なスーパーは、忙しい現代人に合うよう効率化され、パパっと袋買いすることが多いですよね。だからうちのお店では、あえて逆の発想である『スローショッピング』をご提案しています。『自分が本当に欲しいものは何かな?』『自分に必要な量はどれくらいだろう?』とじっくり考えながらお買い物を楽しんでいただけたらうれしいです」

【京都でSDGs旅】量り売りや納豆サブスクリプションも。地球と人にやさしいセレクトショップ「ZERO WASTE KYOTO」
「レモンオリーブオイル」(100g 1840円〜)「フィグビネガー」(100g 1425円〜)「ホワイトバルサミコビネガー」(100g 810円〜)など

エキストラヴァージンオリーブオイルやビネガー(お酢)の量り売りコーナーも発見。オリーブオイルは化学的処理を一切行わず収穫後2〜12時間以内に搾油した高品質のものだそうです。

弁当箱を使う「納豆のサブスクリプション」

【京都でSDGs旅】量り売りや納豆サブスクリプションも。地球と人にやさしいセレクトショップ「ZERO WASTE KYOTO」
「京納豆×Zero Waste Kyoto」(容器代買取価格1850円、納豆サブスクリプション納豆代1100円)。小粒の緑大豆と、大粒の赤大豆の2種500g入り

納豆のサブスクリプションサービス「京納豆×Zero Waste Kyoto」はこの店ならではのユニークな取り組み。弁当箱を開けてみると納豆2種がぎっしり詰まっていました。

最初に容器(弁当箱)を購入し納豆代を支払います。納豆がなくなると弁当箱を店に持参し、ひとつひとつ弁当箱で発酵させた納豆入り弁当箱を受け取る仕組みです。

「納豆好きだけど、いちいち容器のプラスチックを捨てるのは煩わしいし、資源の無駄が出るから気が引ける……」というお客さんに、容器を捨てることなく使い続けられる点が喜ばれているそう。

納豆は、大正14年(1925年)創業の、京都・鞍馬口にある「藤原食品」が一つずつ丁寧に、弁当箱の中で発酵させたもの。5年連続で「全国納豆協同組合連合会会長賞」を受賞した京ブランド認定商品「京納豆 大粒」を使用しています。

植良さん:「ぜひ生産者さんの手から消費者さんの手へと、思いのこもった食べ物が伝わる感覚を体験してみてくださいね」

 

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください