【京都でSDGs旅】量り売りや納豆サブスクリプションも。地球と人にやさしいセレクトショップ「ZERO WASTE KYOTO」
近年、京都には「ZERO WASTE(ゼロウエイスト)=無駄、浪費、ゴミをなくそう」をコンセプトにした、環境や身体にやさしいお店が増えています。京都寺町通りにある複合ショップ「ZERO WASTE KYOTO」は、必要な分だけ購入できる「量り売り」や、プラスチック容器を使わない「納豆サブスクリプション」などユニークかつエコな取り組みが注目を集めています。動画とともに(観たい方はタイトルカットをクリック!)ご紹介します。
Summary
レストラン・カフェスペースで、身体がよろこぶご馳走を
1階奥にはレストラン・カフェスペースがあり、身体と環境への思いやりがつまったメニューが楽しめます。イチオシは発酵食品や地元の食材が中心の定番メニュー「私のためのやさしいごちそう」。
採れたての新鮮野菜、根菜、海藻、果物、キノコ類、豆類、良質な油などからなる8種の副菜で、栄養をバランスよく摂取できます。「ごほうび」と名付けられた甘味とお茶もぜひいただいてみて。旬をとり入れているので、食材や甘味は日替わりです。
店頭の野菜などの食材や調味料を使うことで、無駄のない調理法や食の提案をしています。
無農薬、朝採れ、産地直送の野菜たちを“お裾分け”
店内には無農薬、朝採れ、産地直送などにこだわった野菜や果物の販売コーナーも。スタッフの寺町友紀さんが、この売り場への思いを語ってくれました。
寺町さん:「京都周辺の田舎には、無農薬野菜を育てている農家さんが結構いらっしゃるんですけど、大量生産や大々的な宣伝はできないんですよね。そんな農家さんのこだわりの野菜を、うちの売り場を通じて、お客さんにお裾分けできたらと思っています。農家さんと消費者さんをつなぐ出合いの場になれたらとてもうれしいです」
この日は店前に立派な舞茸が並んでいました。朝、農家さんが山で採れたてのものを直接店に持ってきてくれたのだそう。袋詰された野菜の場合、ひとり暮らしだとなにかと余らせがちですが、量り売りなら“今晩の夕食分だけ“など少量ずつ買えて、お財布にもやさしいのがうれしい!
お豆腐は一丁ずつ、持参容器に入れてお持ち帰り
野菜以外もこだわりの品ばかり!
1987年 創業、令和元年度に「京都府の現代の名工」(京都府優秀技能者表彰)に選ばれた「久在屋」がつくった豆腐は一丁単位で販売。お客さんが容器を持参して受け取る、昔ながらのスタイルを再現しています。
また環境に配慮した製法のビオディナミワインを数多く取り揃えており、店頭で定期的に試飲販売も行われています。
「ZERO WASTE KYOTO」では、おしゃべり好きなスタッフさんたちとのコミュニケーションも楽しみのひとつ。商品ひとつずつにストーリーやこだわりがあるから、質問すればあれこれと教えてくれますよ!
スタッフの寺町友紀さん:「例えば今年は梅雨が早く明けた影響で、花農家さんが花の鉢植えを1万個、廃棄しなきゃいけなくなり、花農家さんにとっては大打撃でした。だからうちで仕入れて販売させていただくことになったんです。こうした生産者さんの“お困りごと”を聞いて、臨機応変に売り場をつくることは、よくあるんですよ」
階上には「ZERO WASTE KYOTO」のコンセプトに共感して、オーガニックコットンのお店「PRISTINE」と東洋医学に基づいた「経絡」と「アーユルヴェーダ」の施術が受けられる畳のスペースがあります。
「ZERO WASTE KYOTO」が位置する御所南の寺町通にはアートギャラリーや骨董屋、老舗の名店が軒を連ねており、古い物を敬い大切にする思いを共有するお店の人たちと一緒に蚤の市を開催する計画もあるそう。
スタッフの寺町さん:「一度は破棄されることになったアイテムや食材も、それが必要な人にとってはすごく役立つことって往々にしてあるんですよ。うちの売り場がそうした出合いの場になれたら、とてもうれしいですね」
住所:京都府京都市中京区久遠院前町673-1
TEL:075-366-4134
営業時間:月は時間不定(ゆるりの日)、火・水曜11〜19時、木・金・土曜11〜22時、日曜10〜19時
定休日:なし
Text/Photo:Riyua Joe(mogShore)
Web movie :mogShore
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