【日光】和と洋が融合したクラッシクな空間「日光金谷ホテル」。2023年7月には別館がリニューアル!

写真:金谷ホテル株式会社

【日光】和と洋が融合したクラッシクな空間「日光金谷ホテル」。2023年7月には別館がリニューアル!

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神橋から徒歩5分ほどにある現存する日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」。2023年7月には、「別館ROYAL HOUSE(べっかんろいやるはうす)」がリニューアルオープン!明治時代の創業から令和まで、5つの時代で時を刻んできました。館内には、各時代の彫刻や照明が残されています。重厚な歴史を感じられるクラッシクな空間を満喫しましょう。

Summary

日光金谷ホテルってどんなところ?

本館外観(写真:金谷ホテル株式会社)
本館外観(写真:金谷ホテル株式会社)

神橋から徒歩5分ほどの「日光金谷ホテル」は現存する日本最古のリゾートホテルです。ヘボン式ローマ字の考案者のJ・C・へボン博士が東照宮の雅楽師を勤めていた金谷善一郎氏に、「日光に訪れる外国人観光客向けに宿屋を営んではどうか」と勧めたことがきっかけで、明治6年(1873)に創業。それから大正、昭和、平成、令和と5つの時代にわたって人々をもてなし続け、2023年に創業150周年を迎えました。

現在の地に移転したばかりの明治26年(1893)の姿(写真:金谷ホテル株式会社)
現在の地に移転したばかりの明治26年(1893)の姿(写真:金谷ホテル株式会社)
外国人向けに作られたため、高めのフロントカウンター
外国人向けに作られたため、高めのフロントカウンター

重厚感のある回転扉を抜けると、大谷石が使われた歴史を感じるロビーが待ち受けています。実はこのロビー、昭和11年(1936年)に地下を掘り下げて増築されました。現在2階のダイニングルームが、当時は1階の建物でした。ということは…、昭和のロビーから、ダイニングルームに向かうと明治の空間へ。同じ建物内で別の時代へタイムスリップができるのです!

上部の「三つ爪の龍」の彫刻が特徴的な回転扉
上部の「三つ爪の龍」の彫刻が特徴的な回転扉
○○○にある三猿の彫刻
本館2階メインダイニングルーム内入口近くにある三猿の彫刻

また、館内に至るところに、日光東照宮で目にするような彫刻が…!このような彫刻の数々は、創業者金谷善一郎氏が東照宮に仕えていたため、イメージさせるものが多いといわれています。ほかにも、「眠り猫」や「想像の象」もいました。館内を探して歩いてみてくださいね。

2023年7月リニューアル「別館ROYAL HOUSE」

そんな重厚な歴史が残る「日光金谷ホテル」では、2023年7月に「別館ROYAL HOUSE(べっかんろいやるはうす)」がリニューアルオープン!さっそく行ってみましょう。

別館ROYAL HOUSE
別館ROYAL HOUSE

昭和10年(1935年)に建てられた当時の趣を残しつつ、宿泊客がより快適に滞在ができるように客室の改装、エレベーターの新設などが行われました。特徴的なのは、葺き替えが行われたばかりの銅板屋根。銅板は酸化していくので、今は赤褐色の屋根ですが、これから長い年月を経て緑青色へ色を変化させていきます。

入口の彫刻は夜にはライトアップされる
入口の彫刻は夜にはライトアップされる

玄関扉左右の彫刻は、建築当初から存在していたそう。伝統ある趣を残しつつ、新しく生まれ変わったクラッシックな空間にわくわくします…!

レストランで使用されていた各時代のメニュー表
かつて使用されていたメニュー台紙

廊下には、レストランでかつて使用されていたメニュー台紙やコースターなどが飾られています。レトロでかわいらしい絵柄で、当時の金谷ホテルや日光の景色が描かれています。イラストを見てみて、当時と変わらない姿を今も残し続けていることが改めて分かって、驚きでした。

ヘレン・ケラーも泊まった! ラグジュアリーな客室

ラグジュアリーに生まれ変わった2タイプの客室を紹介します。なかには、昭和天皇やヘレン・ケラーなど数々の著名人が宿泊したお部屋も…!

「別館スイート」
「別館スイート」

3階・2階に1室ずつある「別館スイート」。3階の122号室には、昭和天皇が宿泊されました。くつろげるリビング(写真)と、寝室が分かれています。大きな2面の窓から、ホテルの中庭や、日光の社寺一帯の雄大な景色が眺められます。

「別館コーナー」
「別館コーナー」

1階フロアに1室のみ設けられた、大きな2面窓の「別館コーナー」。過去には、ヘレン・ケラーが宿泊しており、部屋番号も当時のままの105号室です。ヘレン・ケラーの宿泊記録も残っており、本館1階展示スペースで見ることができます。

木製の窓枠は創建当時
木製の窓枠は創建当時のまま
部屋ごとに照明もデザインが異なる
部屋ごとに照明もデザインが異なる
照明も竣工当時から使用
照明も竣工当時から使用

各部屋には、昭和時代から使われていたものが多く残ります。部屋の窓の木枠、照明も当時のまま。どこか懐かしい気分にさせてくれます。

日光の雪をイメージした壁紙
日光の雪をイメージした壁紙

部屋の壁紙にも注目を。日光の雪、新緑、大谷川(日光市を流れる一級河川)をイメージして、白、緑、青色と、部屋によって異なります。また、模様は金谷家の家紋でもある「笹竜胆」(ささりんどう)の花形をベースとし、竣工当初から別館を見守ってきた玄関の「行燈」、日光を象徴する「神橋の擬宝珠(手すりの柱の上に取り付けられているもの)」をモチーフにしています。

「別館スイート」のバスルーム
「別館スイート」のバスルーム
サステナブルな取り組みの一環
サステナブルな取り組みの一環

アメニティも環境に配慮したものに一新されました。ヘアコーム、歯ブラシ、カミソリの全てが竹の間伐材で作られています。化粧水などのアメニティは日本のスキンケアブランドの使い切を用意しています。パジャマは上下セパレートタイプなのもうれしいところ(パジャマはギフトショップでの販売有)。

日帰り利用もOK!優雅にランチを楽しめる

日光金谷ホテル"メインダイニングルーム(写真:金谷ホテル株式会社)
メインダイニングルーム(写真:金谷ホテル株式会社)

本館2階「メインダイニングルーム」では、ランチを楽しむことができます。オードブル、メイン、デザートをそれぞれ数種類から選べるプリフィックスランチ(6000円~、予約不要)や、100年前のレシピを復活させた百年ライスカレーランチ(5000円~、予約不要)などが楽しめます。期間限定で、金谷ホテル150周年記念ランチ(1万円、前日までの予約)も提供中。

日光の宮大工が手がけた「柱頭彫刻」
日光の宮大工が手がけた「柱頭彫刻」
上半身が美しい女性で、下半身が鳥の姿をしているという想像上の生き物・迦陵頻伽(かりょうびんが)
上半身が美しい女性で、下半身が鳥の姿をしているという想像上の生き物・迦陵頻伽(かりょうびんが)

明治ではホテルロビーだった場所を、昭和にメインダイニングルームとして改装されました。室内には、明治時代の装飾品が飾られていて、優雅な気分でランチを味わうことができます。

店内(写真:金谷ホテル株式会社)
店内(写真:金谷ホテル株式会社)

ほかにも、ホテルのロゴ入りグッズなどを販売するギフトショップもあるので、日帰りでもぜひ訪れてみて。

優雅なステイを楽しめる
優雅なステイを楽しめる

様々な時代の雰囲気を楽しめる「日光金谷ホテル」、ぜひ宿泊して歴史を感じてみてくださいね。

■日光金谷ホテル(にっこうかなやほてる)
住所:〒321-1401 栃木県日光市上鉢石町1300
TEL:0288-54-0001
IN/OUT:15時/11時
料金:本館1泊2食付 平日2万8500円~、休前日3万1000円~、別館ROYAL HOUSE平日4万4500円~、休前日4万8500円~(いずれも2名1室利用時の1名あたりの料金)
アクセス:JR日光駅または東武日光駅から車で約5分(東武日光駅から送迎バス有、予約不要)

Photo:廣瀬久哉

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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