
ベトナムの海外渡航情報! PCR検査は? ビザは必要? ベトナム旅行の際に知っておきたいことまとめ(2023年3月9日更新)
コロナ禍の渡航には、事前に用意しておくことやものがたくさん。感染状況による変更もあるので、最新情報を確認してから出かけましょう!
Summary
日本出国前に準備しておくこと
●新型コロナワクチン3回接種証明書
ベトナム入国時には必要ありませんが、日本帰国時に必要なため、ワクチンを3回接種している人は日本出国前に接種証明を用意しておきましょう。マイナンバーカードとパスポートを持っていれば、「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」で海外用の電子証明書を発行することができます。紙の場合はマイナンバーカードやアプリが使えない人でも発行できますが、各市町村(住んでいる自治体)に郵送で申請することが必要です。証明書が届くまでに2週間ほどかかるため、日本出国前に早めに準備しましょう。
新型コロナワクチン接種証明書アプリ (デジタル庁)
●Visit Japan Webへの情報登録(任意)
日本入国・帰国手続きに必要な「検疫」「入国審査」「税関申告」をWeb上で行うことができるサービス。日本出国前にメールアドレスでアカウントを作成し、同伴する家族などの利用者情報や、入国・帰国のスケジュールを登録しておくと、帰国時の手続きがスムーズ。日本への入国予定日から2週間以内の登録が望ましいです。
ベトナム入国に必要なもの
2023年3月9日現在、日本国籍ならワクチン接種の有無に関わらず、ベトナム入国時にPCR検査の陰性証明書を提出する必要はなく、入国後のPCR検査や待期期間もありません。
●パスポート
残存有効期間は入国日基準で6カ月以上必要。旅券の種類および入国目的に関わらず、入国日から15日間の滞在についてはビザが免除されます。
●往復予約済航空券 または 第三国行き航空券
●海外旅行保険への加入
海外で新型コロナウイルスに罹患した場合、原則的に医療費や追加滞在日の宿泊費は自己負担になります。新型コロナウイルスの罹患を保険の補償対象としている海外旅行保険に入っておきましょう。ベトナムではUS$1万以上を保証する保険加入が求められています。クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯するものもありますが、渡航の決済を該当のカードでするなどの条件が付いていることもあるので注意。また、帰国後に医療費を請求するために、現地の病院にかかった場合は診断書や領収書を忘れずにもらいましょう。
日本帰国時に必要なもの
●パスポート
●新型コロナワクチン3回接種証明書または陰性証明書
有効なワクチン接種証明書を持っていない場合、ベトナム出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出が必要(書式は日本の厚生労働省推奨のもの)です。結果の受け取りには24~48時間かかるので、帰国2日前には検査を受けましょう。
有効なワクチン3回接種証明書をもっていない18歳未満の子どもは、有効な接種証明書をもつ同居する親等の監護者が同伴し行動管理を行っている場合は、特例的に陰性証明書が免除されます。監護者が陰性証明書のみをもつ場合、未就学児なら陰性証明書が免除されます。
●ファストトラックの登録(Visit Japan Webから)
事前に入国・帰国のスケジュール登録を行い、それに紐づく検疫(ファストトラック)手続きを、搭乗便が日本へ到着する予定日時の6時間前までに済ませます。検疫には「ワクチン3回接種証明書」または「出国前72時間以内の陰性証明書」を登録します。
登録内容の審査が完了すると、画面が青に変わります。日本到着後、検疫職員にこの青い画面を見せるだけでスムーズに入国できます。乳幼児などひとりで手続きができない場合は同伴家族として利用者情報に登録できますが、ファストトラックの登録はひとりずつ行います。
◎Visit Japan Web(デジタル庁)
https://vjw-lp.digital.go.jp/
◎検疫手続事前登録(ファストトラック)について(厚生労働省)
https://www.hco.mhlw.go.jp/
●税関申告の登録(Visit Japan Webから)【推奨】
空港内の税関検査場にある電子申告端末を操作するときに必要。Visit JapanWebの「日本入国・帰国の手続き画面」の「携帯品・別送品申告」をタップして手続きを済ませると、「携帯品・別送品申告」の情報を含んだ二次元コードが発行されます。二次元コードを未発行の場合は申告書を書いて税関カウンターへ進みます。
入国の流れ
・ベトナム到着
到着ターミナルに入ったら、案内板に従いイミグレーションカウンターを目指しましょう。
・入国審査
日本人は「All Passport」と書かれたところに並びます。カウンターではパスポートと帰国便の航空券(eチケット控え)を係員に提出します。2023年3月現在出入国カードの提出は不要です。
・荷物の受け取り
入国審査を抜け、機内に預けた荷物を受け取るターンテーブルが並んでいる場所へ向かいます。電光掲示板で、搭乗した便名からターンテーブルの番号を確認し、該当するレーンで待ちましょう。荷物が出てこなかった場合は、搭乗時のカウンターで受け取った荷物引換証(Claim Tag)を近くの係員に見せて探してもらいましょう。
・税関
申告が必要なものを持ち込む場合は、税関申告書に記入して「Goods to Declare」(赤のランプ)のカウンターへ。荷物が免税範囲なら申告なしの「Nothing to Declare」(緑のランプ)のゲートを通過して外に出ます。最後に荷物を確認される場合があるので、手荷物引換証はとっておきましょう。
・到着ロビー
両替所や旅行会社のカウンターが並んでいます。出口を抜ける前にここで少額を両替しておくと便利です。
・ベトナム入国時の制限
<主な免税範囲>
◎現金:外貨US$5000相当額以上、現地通貨1500万VND以上は要申告。
◎アルコール(各1種類):アルコール度数20度以上1.5ℓ、20度未満2ℓ、ビール3ℓ。
◎たばこ(各1種類):紙巻たばこ200本、葉巻20本、生葉250g
◎その他…ビデオカメラやパソコン、テレビや通信機器などの携行品1000万VND相当、金や金装飾品300g以上は要申告。ビデオやCD、DVDはチェックを受ける必要がある場合もあります。
※爆発物や麻薬などの違法薬物、ベトナム人のモラルに悪影響を与える出版物などは持込みが禁止されている。グラビアを掲載している雑誌も、多額の罰金対象となる場合があるので要注意
出国の流れ
・チェックイン
まずは利用する航空会社のチェックインカウンターに向かい、係員に航空券(eチケット控え)とパスポートを提示します。座席の希望があれば、このときに窓側(Window Seat)か通路側(Aisle Seat)と告げましょう。スーツケースなど機内に預ける荷物を預け、荷物引換証(Claim Tag)と搭乗券を受け取ります。ワクチン3回接種証明書(または陰性証明書)の提示を求められる場合もあります。
・税関
申告が必要な荷物があれば、窓口に行って申告しましょう。
・出国審査
「All Passport」のラインに並び、出国審査を受けます。順番がきたら、パスポートと搭乗券を提示します。
・セキュリティチェック
機内に持ち込む荷物をX線に通します。上着と靴を脱ぎ、カメラや携帯電話、ノートパソコンなどは荷物から取り出して検査を受けます。機内へのライターの持ち込みは不可なので要注意。
・搭乗
出発時間の30分前までには搭乗ゲート前で待つようにしましょう。軽食を用意するコーヒースタンドや免税店があるので、搭乗までの時間を楽しんで。
・VATの還付
ベトナム滞在中の商品購入時にかかる付加価値税(VAT)10%の還付が、条件を満たせば出国時に受けられます。条件は、還付手続き可能な対象店で、同日に同一店舗で総額200万VND以上を購入。購入店が発行する付加価値税申請書と領収書(出国日から30日以内)、パスポートと航空券、未使用の購入商品の提示が可能なこと。ベトナム国籍者は対象外です。出国審査ののち税金還付(Tax Refund)カウンターで必要な書類と商品を提示し、還付手続きを受けます。通常US$で払い戻され、端数はVNDとなります。
日本帰国時の注意
<主な免税範囲>
◎酒類:3本 1本760㎖のもの。20歳未満の免税はなし。
◎たばこ類:紙巻たばこ200本、または葉巻たばこ50本。加熱式たばこの場合、「アイコス」のみ、または「グロー」のみの場合は200本、「プルームテック」は50個まで。2種類以上の場合は総量が250gを超えないこと。20歳未満の免税はなし。
◎香水:2オンス 1オンスは約28㎖。オーデコロン、オードトワレは含まない。
◎その他:1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のもの全量(海外市価の合計額20万円までが免税)。
<輸入禁止>
◎麻薬、大麻、覚醒剤、鉄砲弾およびけん銃部品、爆発物や火薬、貨幣・紙幣または有価証券の偽造・変造・模造品、わいせつ物、偽ブランド品など。土、土付きの植物、一部の果実も。
<輸入規制>
◎ワシントン条約に該当する物品。対象物を原料とした漢方薬、毛皮・敷物などの加工品も同様。ワニ、ヘビなどの皮革製品、象牙、剥製、ラン、サボテンなどは特に注意。
<動植物>
◎土付きの植物、果実、切花、野菜、ソーセージといった肉類などは検疫が必要になる。乳製品も制限あり。
<医薬品・化粧品など>
◎個人が自ら使用するものでも数量制限がある。医薬品及び医薬部外品は2カ月分以内(外用剤は1品目24個以内。)化粧品は1品目24個以内。