【北海道】星野リゾート　トマムの「氷のホテル」がすごい。全てが氷でできた驚きの空間を現地レポート！

泊まる 2023.02.24

【北海道】星野リゾート　リゾナーレトマムの「氷のホテル」がすごい。すべてが氷でできた驚きの空間を現地レポート！

るるぶ&more.編集部

ホテル絶景ホテル冬におすすめ北海道観光北海道

新千歳空港から電車で約1時間30分・直通バスで約2時間、北海道のほぼ中央に位置する「星野リゾート　リゾナーレトマム」に、毎年冬になると現れるのが、雪と氷で造られた幻想的な「アイスヴィレッジ」。そんな「アイスヴィレッジ」で注目なのは、1日1組限定で宿泊できる「氷のホテル」です。すべてが氷で造られたホテルはとってもファンタジック。みどころや過ごし方、利用時に気になる情報を取材しました！

Summery

氷の世界でひと晩過ごす特別な体験。「氷のホテル」ってこんなところ
本当に全部氷でびっくり！　客室や設備をご紹介
氷をテーマにしたディナーコースを楽しもう
氷でできた露天風呂で絶景×くつろぎタイム
氷のベッドでおやすみなさい。宿泊時の気になるあれこれ

氷の世界でひと晩過ごす特別な体験。「氷のホテル」ってこんなところ

「星野リゾート　リゾナーレトマム」の冬の風物詩、「アイスヴィレッジ」の奥に立つのが「氷のホテル」。直径約8.5メートル、高さ約3.5メートルのドームで朝まで過ごす宿泊体験ができちゃいます。このホテル、なんと継ぎ目のない一枚氷で造られているのだとか。

2008年の初登場以来話題のホテルで宿泊体験ができるのは、1日1組（最大2名）で、「トマムザ・タワー」「リゾナーレトマム」に宿泊の小学生以上が対象。宿泊者以外でも、宿泊者のチェックイン前の時間（17時～21時30分）に無料で見学ができます。「アイスヴィレッジ」を訪れた際にはぜひのぞいてみてください。

本当に全部氷でびっくり！　客室や設備をご紹介

「氷のホテル」の最大の特徴、それは何といってもすべてが氷でできていること！建物はもちろん、机や椅子、そしてベッドも氷でできているのだから驚きです。照明を受けてキラキラと輝く世界は、まるでおとぎ話の世界のようで心が躍ります。

客室内の気温はマイナス7℃くらいなので、防寒対策はしっかりと。また、床も氷なので滑りにくい靴で行きましょう。ルームウェア以外の貸出しはありませんが、しっかりと着込んでいけば、風や外気の影響を受けないので体感はそこまで寒く感じませんでした。

2023年に新たに登場したのは、ワインやスナックが楽しめる「氷のミニバー」。氷でできたセラーには、赤ワインや白ワイン、スパークリングワインなど、さまざまな種類のワインが並び、滞在中自由に選んで味わえます。また、ワインと一緒に楽しめるスナックやおつまみ、ノンアルコールドリンクもあります。ここに並ぶものは、同じく2023年に「アイスヴィレッジ」に初登場した「氷のセイコーマート」の商品です。

ディナーの時間まで、部屋の中で写真を撮ったり、ミニバーで軽く一杯楽しんだり、思い思いに過ごしましょう。

氷をテーマにしたディナーコースを楽しもう

宿泊体験には客室内で食べるディナーが付いてきます。もちろんこのディナーも氷がテーマ。前菜、メイン、デザートのコース仕立てで、おいしいのはもちろん、氷を使った演出で楽しみながら食事ができます。

前菜の「氷野菜のバーニャカウダ」は、トマト、パプリカ、カリフラワーなど、凍らせた野菜を氷のプレートに盛り付けた彩り豊かな一皿です。野菜は凍らせることで甘みが増すものもあり、特にトマトは甘くなります。甘みの増した野菜を、アンチョビとニンニクの香りが漂う温かいバーニャカウダソースに付けていただきましょう。

メインは氷で覆われたビジュアルが衝撃的な「氷山のブイヤベース」。スープポットをゆっくりと火にかけると、氷山が溶け、タラやエビなどの魚介を贅沢に使用したブイヤベースが現れます。魚介のだしが利いたスープは、身体の内側から温めてくれます。小皿で添えられたルイユ（ニンニク入りのマヨネーズ）はサフラン風味で味変にぴったりです。

お待ちかねのデザートは「氷のスープドフリュイ」です。イチゴやキウイなど、凍らせたフルーツにシナモンを利かせたホットワインをかけて味わいます。フルーツの甘酸っぱさや、口の中でふわりと広がるスパイスの香りを一度に楽しめます。最初はシャーベットのようにシャリシャリ、時間が経つと柔らかく変化するフルーツの食感も楽しいデザートです。

氷でできた露天風呂で絶景×くつろぎタイム

「氷のホテル」はお風呂だって氷でできています。ドームの裏手には白樺の森に囲まれた氷の露天風呂があり、占冠（しむかっぷ）村の「湯の沢温泉」からくみ上げて運んできた温泉を堪能できます。温泉のお湯は身体をじんわりと芯から温めるナトリウム・カルシウム–塩化物冷鉱泉で、ボイラーで温めて循環しているので常に温かいお湯に浸かれます。湯船の周りは氷でできており、氷の輝きに包まれながらのお風呂タイムは「氷のホテル」ならではの体験です（露天風呂利用時は水着着用）。

シャワーや内湯はありませんが、お風呂の横にある木造の小屋が脱衣所で、ひと晩中暖房が効いています。湯冷めしないようにお風呂上がりのケアはしっかりと。脱衣所には電気ポットやドリンクセットも用意されているので、温かい飲み物が飲みたくなったらこちらを使いましょう。

氷のベッドでおやすみなさい。宿泊時の気になるあれこれ

お風呂でしっかりと温まったら、そろそろおやすみタイムです。「氷でできたベッドって寒くない…？」と不安になるかもしれませんが、お部屋には寒冷地仕様のシュラフ（寝袋）や保温効果ばっちりのルームウェアが用意されているので朝まで温かく過ごせます。

客室には電源プラグが2口用意されているので、スマホの充電がなくなってしまった時でも安心です。ただ、スマホや電化製品を氷に直置きするのは避けた方がいいので、厚手のタオルなどを敷きましょう。また、宿泊者は「トマムザ・タワー」もしくは「リゾナーレトマム」にも客室が用意されているので、大きな荷物や濡れたら困るものはそちらに置いておくのがベター。そして、「氷のホテル」には洗面台がないので、こちらも宿泊棟の客室のものを使いましょう（お手洗いは「アイスヴィレッジ」のものを使用可。「氷のホテル」から歩いて3分ほど）。各ホテルのフロントに連絡すれば無料で送迎をしてくれます。

朝食は「星野リゾート　トマム」内の複数のレストランから自由に選ぶことができます。レストランの混雑状況は宿泊棟客室のテレビや公式サイトから調べることも。森のレストラン「ニニヌプリ」では、しょうゆ漬けにしたツブ貝・ホタテ・イクラなどを自分で好きなだけ盛り付けることができる「海宝丼」をはじめ、ビュッフェ形式で和洋中様々なメニューが揃います。

ここでのおすすめはフレンチトースト。敷地内の「ファーム星野」でとれたトマム牛乳に前日から漬け込んだトーストは、中まで味が染み込んでいてとってもふわふわ！北海道ならではの爽やかなハスカップなど6種類のジャムやシロップで楽しみましょう。

何から何まで氷でできた冬季限定の「氷のホテル」は、毎年9月の予約開始とともにすぐに埋まってしまう人気ぶり（2023年シーズンの予約は終了）。冬のトマムならではの特別な体験を楽しんでください！

■星野リゾート　リゾナーレトマム　「氷のホテル」　（ほしのりぞーと　りぞなーれとまむ　「こおりのほてる」）
宿泊体験
期間：2023年1月20日～2月28日
料金：1泊1名あたり2万8000円（税・サービス料込）※含まれるもの　氷のホテル宿泊体験 1泊（氷の露天風呂、氷のディナー、氷のミニバー）、シュラフ、ルームウェア
時間：チェックイン21時40分～22時／チェックアウト8時（宿泊棟の客室はチェックイン15時／チェックアウト11時）
定員：1日1組（最小催行人数1名、最大2名まで）
対象：トマムザ・タワー、リゾナーレトマム宿泊者（小学生以上）
予約：公式サイトより予約（予約は7日前まで受付）
※提供内容が一部変更になる場合あり。
※天候状況により、営業期間が変更になる場合あり。

見学
期間：2023年1月20日～2月28日
料金：無料
時間：17時～21時30分
対象：宿泊、日帰り共に見学可

▶▶「星野リゾート　リゾナーレトマム」の冬の見どころはこちら！

▶▶「北海道」の記事一覧はこちらから！

Text & Photo：山田凌也

●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容（酒類の提供）等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。