【佐賀・有田町】有田陶器市とあわせて巡りたい、有田焼を堪能できるおすすめスポット3選!

【佐賀・有田町】有田陶器市とあわせて巡りたい、有田焼を堪能できるおすすめスポット3選!

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佐賀の人気観光地で有田焼が有名な有田町。「やきものの里」ともいわれ、毎年4月29日~5月5日に全国から100万人以上 の人出で賑わう「有田陶器市(ありたとうきいち)」が開催されます。今回は「有田陶器市」を訪れた際に合わせて行ってほしい、おすすめスポット3選をご紹介します。せっかく「やきものの里」に足を運んだなら、陶器市以外でもやきものにたくさん触れちゃいましょう♪

Summary

今年も開催予定!「有田陶器市」って?

「やきものの里」とよばれる有田町で、毎年4月29日~5月5日のゴールデンウィーク期間に開催されるのが、日本最大規模の陶器市です。 JR有田駅周辺から上有田駅までの約4kmの道沿いに450を超える店が並び、賑わいをみせます。販売されている商品は、皿や器以外にもバリエーション豊富。上質なやきものをリーズナブルな価格で手に入れることができたり、お気に入りの作家さんの作品を発見したり…、楽しみ方は人それぞれ!やきものファンには見逃すことができないイベントです。1日中費やしても楽しい「有田陶器市」ですが、時間があれば合わせて巡りたいおすすめスポットを3つご紹介します。

有田町の歴史に触れながらおさんぽ/国の重要伝統的建造物群保存地区

1つ目は、内山地区にある「国の重要伝統的建造物群保存地区」。有田町は江戸後期から昭和初期までの重厚な古民家が建ち並んでおり、国が歴史的な風景を形成している伝統的な建物群エリアだと認めた「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
時代ごとの古民家を見比べるのも楽しいですよ!
「有田陶器市」が開催される周辺のエリアにあり、また、有田観光には外せないスポットでもあるので、陶器市の行き帰りにふらっと散策しつつ巡ってみましょう。

■国の重要伝統的建築物保存地区の町並み(くにのじゅうようでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちくのまちなみ)
住所:佐賀県西松浦郡有田町泉山・上幸平・大樽・幸平・赤絵町・中の原・岩谷川内
TEL:0955-43-2121(有田観光協会)
営業時間:散策自由
定休日:散策自由
料金:散策自由

内山地区には古民家だけでなく、来訪したら必見の「トンバイ塀」があります。「トンバイ塀」とは磁器を焼く「登り窯」に使う耐熱レンガ(トンバイ)の廃材や、使い捨ての窯道具を赤土で固めた塀のこと。「トンバイ塀」が続く道は、やきものの町ならではの風情に包まれています。近年では、フォトスポットとしても人気なんだとか。

■トンバイ塀のある裏通り(とんばいべいのあるうらどおり)
住所:佐賀県西松浦郡有田町上幸平
TEL:0955-43-2121(有田観光協会)

「深川製磁本店」
「深川製磁本店」

明治27年(1894)創業の窯元「深川製磁本店(ふかがわせいじほんてん)」があるのも、このエリア。
大正期に建てられた本店は、現代では希少なスクラッチタイルが外壁に使用されていて、明治モダンを感じされるレトロな造り。本店の1階はショールーム、2階には深川製磁を物語る逸品が展示される「参考館」(「参考館」見学は要予約)です。本店の建物と参考館の所蔵品は、近代産業遺産群にも認定されていて、歴史を感じることができます。

■深川製磁本店(ふかがわせいじほんてん)
住所:佐賀県西松浦郡有田町幸平1-1-8
TEL:0955-42-5215
営業時間:9~17時 
定休日:無休

狛犬も鳥居も磁器製!実は鉄道マニアにも人気の神社?/陶山神社

おすすめスポット2つめは、「陶山神社(とうざんじんじゃ)」。先ほどご紹介した「国の重要伝統的建造物群保存地区」のすぐ近くにあります。

青空に映える磁器製の鳥居
青空に映える磁器製の鳥居

有田町が「やきものの里」とよばれるようになったのは、豊臣秀吉が行った「朝鮮出兵」の折、日本へ連れてこられた陶工・李参平(リ・サンペイ)氏らの作陶活動の拠点となったことが由来。「陶山神社」から坂道を10分ほどのぼったところには、陶祖・李参平氏の碑が建立されています。
鳥居はもちろん、境内はあらゆるものが磁器製。神社の狛犬、社(やしろ)の欄干(らんかん)、大水瓶なども磁器なんです!
そしてこの「陶山神社」、実は鉄道マニアからも撮影スポットとして注目を集めているのです。

その理由は…、神社を列車が通りぬける光景を見ることができるから!
かつて日本各地の珍百景を紹介するテレビ番組で紹介されたこともあるほどの珍しいスポット。普通列車のほかJR九州の観光列車や特急「ハウステンボス号」(上の写真)などの列車も通過します

\もっと詳しく!/


■陶山神社(すえやまじんじゃ)
住所:佐賀県西松浦郡有田町大樽2-5-1
TEL:0955-42-3310
営業時間:参拝自由(社務所は9~17時)
定休日:境内自由
料金:境内自由

陶磁器のテーマパークで歴史を学んでおみやげ探し/チャイナ・オン・ザ・パーク

忠次舘
「忠次舘」

3つめは、「深川製磁」が作った陶磁器のテーマパーク「深川製磁 チャイナ・オン・ザ・パーク」。JR有田駅から車で10分ほどの場所にあり、深川製磁の歴史がわかる博物館「忠次舘(ちゅうじかん)」、深川製磁唯一の工場直営アウトレットショップ「瓷器倉(じきぐら)」、「CURRY HOUSE 究林登 -KURINTO-」からなります。

「大花瓶」
「大花瓶」

「忠次館」では、エッフェル塔が建てられ、小説家・夏目漱石も参加した1900年のパリ万国博覧会で、金牌を受賞した「大花瓶」が大切に保存されていました。
高さ2m、3年の歳月をかけ作られたほぼシンメトリーの大花瓶の表面は、余白がほとんどないほど華やかな絵柄で埋めつくされています。熟練の職人による繊細な手仕事で、本体、蓋、台座の3パートに分けろくろで引いて焼き、繋げたものだそうですが、よく見ても繋ぎ目がどこなのかまったく分かりません。高い技術力は、一見の価値ありです!

このほかにも、皇室即位の晩餐会で使われた貴重な器などが見学できるのも魅力。美しい作品を鑑賞しながらやきものの歴史を感じてみましょう。

「瓷器倉」
「瓷器倉」

同じ敷地内には日本で唯一の深川製磁アウトレットパーク「瓷器倉」も。高価なものが多い深川製磁の器ですが、ここで販売されている商品は定価3割程度値引きされているのでリーズナブル。おみやげ探しにぴったりです!

(写真左から)「IROHA アルテ ウァン」3850円、「SAKURAアルテ ウァン」5390円
(写真左から)「IROHA アルテ ウァン」3850円、「SAKURAアルテ ウァン」5390円

「アルテ ウァン」は、形も絵柄もとてもキュートな器。茶碗としての利用はもちろん、サラダやシリアルを入れるのにも最適な器です。深川製磁の代名詞でもある「フカガワブルー」と呼ばれる透き通るような青色の染付が施されたタイプ(写真左)も。

「釉遊彩 菊花小付 3枚組」5500円
「釉遊彩 菊花小付 3枚組」5500円


かわいらしくも気品のある仕上がりの皿「釉遊彩 菊花小付」は、菊花の彫刻部分にそれぞれ異なる釉薬の表情があります。取り皿や一品料理用など日常に彩りを添えてくれそう。全9色のなかから3枚を選べるセットが人気です。

「丸ペンダント」各1万6500円も発見!
「丸ペンダント」各1万6500円も発見!
「絵付け体験」19cm皿1650円
「絵付け体験」19cm皿1650円

シンプルなお洋服のアクセントにもなる、陶磁器製の「丸ペンダント」も販売されていました。また、アウトレット内では深川製磁のマグカップや皿に絵の具で絵付けできるコーナー(所要時間60分、要予約)も。自分へのおみやげとして、世界で一つだけのマイ食器をつくってみるのもいいかも!

■ 深川製磁 チャイナ・オン・ザ・パーク(ふかがわせいじ ちゃいな おん ざ ぱーく)
住所:佐賀県西松浦郡有田町原明乙111
TEL:0955-46-3900
営業時間:9~17時30分
定休日:火曜 ※祝日の場合は営業、「CURRY HOUSE -究林登-KURINTO-」は火・水曜 ※祝日の場合は営業

いかがでしたか?「やきものの里」有田町には、見たり買ったり作ったり…やきものを大満喫できるおすすめスポットが多くあるので、「有田陶器市」と合わせてぜひ足を運んでみてくださいね。

text:Riyua Joe(mogShore)
photo:田中浩資

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