Summary
日本入国時の水際措置の終了
2024年現在、新型コロナウイルス感染症に係る水際措置は終了しています。
以前の水際措置として、有効なワクチンの3回接種証明書または出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出が必要でしたが、現在は不要となります。現在は、新たな感染症の流入を平時においても監視するための「感染症ゲノムサーベイランス(※詳細は以下)」が開始されています。※主要5空港(成田、羽田、中部、関空、福岡)において、発熱・咳などの有症状者に対し、任意でゲノム解析を実施。ただし、この解析において陽性となったとしても、隔離措置や公共交通機関の使用制限などはありません。
◎今後の水際措置について(外務省)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C022.html
日本出国前に準備しておくこと
フィリピン入国に必要なもの
観光目的でのフィリピン旅行は、入国時に新型コロナウイルスワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明書を提出する必要はなく、入国時のPCR検査や待機期間もありません。
●パスポート
日本国籍であれば30日以内の観光目的の滞在の場合は、パスポートの残存有効期間は滞在日数+6カ月を推奨(パスポートの残存有効期間が6カ月未満だったことによる入国拒否や搭乗拒否に遭う事例が発生しているため)。
●30日以内にフィリピンを出国する航空券
●eTravelの情報登録と二次元コード取得
eTravel(イートラベル)とはフィリピンの旅行情報システムのことで、フィリピンに入国する人はすべてチェックイン前までに登録が必要です(無料)。税関申告もeTravelから入力できます。
フィリピン入国の72時間前からオンラインで登録することができ、日本国籍を含む外国人旅行者は入国時のみ登録が必要です。登録後に二次元コードが発行されるので、フィリピン入国時に提示します。なお、緑色の二次元コードは必要な情報が正しく入力されている場合に発行されます。一方、赤色の二次元コードは、入力されたデータが不完全または不正確な場合や、過去30日間に病気であった場合、渡航前に病気または伝染病・感染症にかかっていることが判明している人との接触歴がある場合に発行されます。
◎eTravelオンラインフォーム
https://etravel.gov.ph/
●海外旅行保険加入【推奨】
海外で病気やケガをした場合、原則的に医療費や追加滞在日の宿泊費は自己負担になります。万が一の場合に備えて海外旅行保険に入っておくと安心です。クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯するものもあります。渡航の決済を該当のカードでするなどの条件がついていることもあるので注意が必要です。また、帰国後に医療費を請求するために、現地での病院で診断書や領収書をもらっておきましょう。
●「たびレジ」の登録【推奨】
「たびレジ」とは、外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる海外安全情報無料配信サービスです。出発前から旅先の安全情報が入手できるだけでなく、旅行中も大規模な事件や事故、自然災害など緊急事態が発生した場合、現地の大使館・総領事館からメールで連絡を受け取ることができます。
◎利用者登録はこちら(外務省)
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
●Visit Japan Webへの情報登録【推奨】日本帰国手続きに必要な「税関申告」をWeb上で行うことができるサービス。日本出国前にメールアドレスでアカウントを作成し、同伴する家族などの利用者情報や、入国・帰国のスケジュールを登録しておくと、帰国時の手続きがスムーズに行えます。
◎Visit Japan Web(デジタル庁)
https://services.digital.go.jp/visit-japan-web/
日本帰国時に必要なもの
●パスポート
●税関申告の登録(Visit Japan Webから)【推奨】
空港内の税関検査場にある電子申告端末を操作するときに必要。Visit Japan Webの「日本入国・帰国の手続」画面の「入国審査及び税関申告」をタップして手続きを済ませると、「携帯品・別送品申告」の情報を含んだ二次元コードが発行されます。二次元コードを未発行の場合は申告書を書いて税関カウンターへ進みます。
入国の流れ
・到着
到着ゲートから案内表示に従って入国審査へ。
・入国審査
降機後、到着(Arrival)の表示にしたがって通路を進み、カウンターでeTravelの二次元コードを提示。そのまま入国審査(Immigration)へ。日本から直接フィリピンに入国した場合は、検疫検査は必要ありません。入国審査のカウンターに並び自分の番が来たら係官にパスポートを提示します。帰りの航空券の提示を求められることもあるので、eチケット控えを用意しておきましょう。
・荷物の受け取り
入国審査が終わったら手荷物受取所に進み、ターンテーブルから自分の荷物をピックアップ。荷物が見つからなかった場合は、荷物引換証(Baggage Claim Tag)を、荷物問い合わせデスク(Baggage Enquiry)の係員に提示し対応してもらいましょう。
・税関
荷物を受け取ったら税関(Custom)へ進みます。係官にeTravelの二次元コードを提示し、通関手続きを行います。二次元コードを取得していない場合は税関申告書を記入しましょう。観光で入国する場合はほとんどノーチェックですが、場合によっては荷物を開けてチェックされることも。
・到着ロビー
ロビーでは、スリに注意が必要です。また、旅行者に近づいて、強引に手荷物を運び、後から法外なチップを要求される場合もあるので気をつけること。
・フィリピン入国時の制限
<主な免税範囲>
◎酒類…2本(各1ℓ以内)で総額1万P以下まで(18歳以上)。
◎通貨…現地通貨5万P以上は許可が必要。外貨US$1万相当以上は要申告。
◎たばこ…紙巻たばこ400本、または葉巻50本、または刻みたばこ250gまで(18歳以上)。
◎1万Pまでの持込み品。
<おもな持込み禁止品、制限品>
◎銃器、爆薬、弾薬、麻薬、違法薬物、ギャンブル品、猥褻物、レプリカ品など
◎VAPE(電子たばこ・リキッドタイプ)
出国の流れ
・荷物のX線検査
出発ターミナルの入り口で、まずは荷物のX線検査を受けます。X線検査に時間がかかることが多いので、早めに並ぶようにしましょう。
・チェックイン
自分の利用する航空会社のチェックイン・カウンターへ。パスポートと航空券を提示し、大きな荷物を預け、荷物引換証(Baggage Claim Tag)と搭乗券を受け取ります。
・出国税
セブでは935P、マニラでは550Pの出国税(空港税)がかかりますが、通常は航空券の料金に含まれているので、空港で支払う必要はありません。
・出国審査
出国審査の係官にパスポートと搭乗券を提出し、出国スタンプを押してもらい、パスポートと搭乗券を受け取ります。
・搭乗
出国審査が済んだら、セキュリティ・チェック(X線検査)を受けて、搭乗券に記載された搭乗ゲートへ。搭乗時にパスポートの提示を求められることも。
日本帰国時の注意
海外渡航者には免税範囲が設けられており、「Visit Japan Web」による電子申告が推奨されています。これを利用しない場合は、紙の申告書を提出しましょう。
<主な免税範囲>
◎酒類:3本 1本760㎖のもの。20歳未満の免税はなし。
◎たばこ類:紙巻たばこ200本、または葉巻たばこ50本。加熱式たばこのみの場合、個装等10個(「アイコス」のみ、または「グロー」のみの場合は200本、「プルームテック」は50個まで)。その他の場合は総量が250gを超えないこと。20歳未満の免税はなし。
◎香水:2オンス 1オンスは約28㎖。オーデコロン、オードトワレは含まない。
◎その他:1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のもの全量(海外市価の合計額20万円までが免税)。
詳細は税関https://www.customs.go.jp/を参照
<輸入禁止>
◎麻薬、大麻、覚醒剤、鉄砲弾およびけん銃部品、爆発物や火薬、貨幣・紙幣または有価証券の偽造・変造・模造品、わいせつ物、偽ブランド品など。土、土付きの植物、一部の果実も。
<輸入規制>
◎ワシントン条約に該当する物品。対象物を原料とした漢方薬、毛皮・敷物などの加工品も同様。ワニ、ヘビなどの皮革製品、象牙、剥製、ラン、サボテンなどは特に注意。
<動植物>
◎果実、切花、野菜、ソーセージといった肉類などは検疫が必要になる。乳製品も制限あり。
※2024年11月現在、多くの国で家畜の病気が発生しています。また、おみやげや個人消費用の畜産物は検査証明書の取得が難しいため、肉製品や動物由来製品のほとんどは、日本へ持ち込むことができません。詳細は動物検疫所https://www.maff.go.jp/aqs/ を参照
<医薬品・化粧品など>
◎個人が自ら使用するものでも数量制限がある。医薬品(毒薬、劇薬及び処方せん薬以外)は2カ月分以内。外用剤、化粧品は標準サイズで1品目24個以内。