「盛岡さんさ踊り」のキホンやみどころを徹底解説! 現地取材レポートも

東北観光 夏におすすめ 伝統文化 岩手県 るるぶ&more.編集部
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

岩手県盛岡市で毎年8月1〜4日の4日間で開催される「盛岡さんさ踊り」。華やかな浴衣に身を包んだ踊り手による優雅な舞や“世界一の太鼓パレード”など、みどころがたくさんのお祭りを詳しくご紹介します。2023年開催の取材レポートもぜひご覧ください♪

Summary

2023年の「盛岡さんさ踊り」は終了しました
取材レポートは2ページ目へGO!


「盛岡さんさ踊り」ってどんなお祭り? まずは由来や歴史をチェック

主会場で行われるパレード「伝統さんさ踊り」
主会場で行われるパレード「伝統さんさ踊り」

盛岡市を代表する祭りのひとつである「盛岡さんさ踊り」は、昭和53年(1978)に第1回が開催され、2023年で46回目を迎えます。

「サッコラ〜チョイワヤッセ〜」の掛け声、浴衣に身を包んだ踊り手たちによる華麗な演舞とともに、力強い太鼓と笛の音色が鳴り響きます。夏の熱い夜を彩るエネルギッシュなお祭りです。

「さんさ踊り」とひと口に言っても、内容は盛りだくさん。4日間を通して、ミスさんさ・さんさ太鼓連のパレード、伝統さんさ輪踊りなどさまざまな演舞が行われ、約2万人の群舞となって祭りを盛り上げます。2014年に「和太鼓同時演奏記録」世界記録達成を記念した“世界一の太鼓大パレード”も見逃せません。

沿道の観客と一体になって盛り上がろう!
沿道の観客と一体になって盛り上がろう!

藩政時代から踊り受け継がれてきた“さんさ踊り”の起源は、盛岡に伝わる三ツ石伝説に由来していると言われています(諸説あり)。その昔、南部盛岡城下に羅刹(らせつ)という鬼が現れ、困り果てた里人たちが三ツ石神社の神様に悪鬼退治を祈願。その願いを聞き入れた神様は悪鬼をとらえ、二度と悪さをしないよう誓いの証として、境内の大きな三ツ石に鬼の手形を押させました。

三ツ石神社で行われる奉納演舞/写真提供:盛岡さんさ踊り実行委員会
三ツ石神社で行われる奉納演舞/写真提供:盛岡さんさ踊り実行委員会

鬼の退散を喜んだ里人たちが、三ツ石のまわりを「さんささんさ」と踊ったのが、さんさ踊りのはじまりだと言われています。

市民総参加型の祭りとして成長し、現在は全国から見物客が訪れるほど。コロナ禍前の2019年には約149万人が来場しました。

2023年の開催概要はコチラ

毎年8月1〜4日に行われる「さんさ踊り」。2023年の今年は、1日の火曜日を皮切りに、最終日は4日の金曜日となる平日開催の日程となります。

会場は主会場とサブ会場の2カ所。主会場(盛岡市中央通)では、ミスさんさ・さんさ太鼓連のパレード、伝統さんさ輪踊りなどを観ることができ、太鼓・笛・唄・踊り手による大パレードが行われます。パレードを彩る花車も登場し、よりきらびやかな雰囲気に包まれます。

ミスさんさ踊りによるパレード
ミスさんさ踊りによるパレード

サブ会場では、伝統さんさ踊り競演会を開催。ミスさんさ・さんさ太鼓連の華麗なさんさ踊りに加え、伝統さんさ踊り団体による「各地域に伝わる伝統的なさんさ踊り」などを楽しめます。

サブ会場で行われる「伝統さんさ踊り競演会」/写真提供:盛岡さんさ踊り実行委員会
サブ会場で行われる「伝統さんさ踊り競演会」/写真提供:盛岡さんさ踊り実行委員会

「盛岡さんさ踊り」は市民や観光客も祭りに当日参加することが可能! 踊りを練習してパレードに参加できる体験型企画『さんさおへれんせ集団』や参加無料の「加わるさんさ」練習会などが開催されます。祭りの奥深さを体験できるチャンスなので、ぜひ踊りを覚えて参加しましょう。

『さんさおへれんせ集団』統一さんさ踊り2番「七夕くずし」を練習して、パレードに参加できる体験型企画
日時:8月1日(火)〜4日(金)
集合・練習会場:もりおか歴史文化館前(盛岡市内丸1-50)
練習会:16時〜17時30分
パレード:(8月1日~3日)20時頃に岩手県公会堂前を出発(8月4日)19時20分頃に岩手県公会堂前を出発
募集期間:2023年7月26日(水)まで※各日定員70名に達し次第、受付終了
料金:ノーマルプラン(練習会+パレード)1100円、マフラータオル付プラン(ノーマルプラン+公式グッズ付)2000円
申込方法:専用サイトより申込(https://amarys-jtb.jp/moriokasansa_oherense/)

※そのほか、当日参加OK・参加無料の練習会もあります。詳しくは公式サイトをご覧ください。

一般参加者やちびっこさんさによるパレード
一般参加者やちびっこさんさによるパレード


\当日の詳しいプログラムはこちらをチェック!/

8月1〜4日(主会場:盛岡市中央通)

パレード前伝統さんさ輪踊り パレード前に会場内の3地点で、南部藩政時代から続く各地伝統さんさ踊り団体による輪踊りを披露します。
魅せるさんさパレード・第1部
  1. 特別集団・先導パレード(8月1日のみ)
  2. ミスさんさ踊り・さんさ太鼓連パレード
  3. 踊り集団パレード(第1~3集団)
    各職場、各学校、各地区町内会等の参加団体による太鼓・笛・唄・踊り手などによるパレードです。
魅せるさんさパレード・第2部
  1. 伝統さんさ踊りパレード
    盛岡さんさ踊りの原型である盛岡市(および周辺市町)に伝わる踊りを踊る伝統さんさ踊り団体が、それぞれが継承する踊りを中心に魅せるパレードをします。
  2. 踊り集団パレード(第4~6集団)
  3. 花車と一般参加者パレード
    (一社)盛岡青年会議所による花車が登場し、一般参加者や「ちびっこさんさ」とともにパレードします。花車には歴代のミスさんさ踊りが乗車します。
特別プログラム
(8月4日のみ)
世界一の太鼓大パレード
各参加団体の敲き手によるさんさ太鼓のみのパレードで、2014年に「和太鼓同時演奏記録」世界一達成を記念したパレードです。

基本的に小雨決行となりますが、万が一パレードを中止する場合は、当日17時までに公式ブログと公式Twitterでお知らせがあります。チェックしてから訪れるようにしましょう。

・盛岡さんさ踊りブログ
https://sansaodori.jp/blog/

・盛岡さんさ踊りツイッター
https://twitter.com/sansaodori/

【アクセス・駐車場・周辺MAP】混雑に注意! 時間に余裕を持って訪れよう

主会場となる中央通までは、JR盛岡駅から徒歩10〜15分ほど。祭り期間中は臨時駐車場(普通車のみ・大型不可)が開設されますが、混雑が予想されるため、できる限り公共交通機関で訪れることをおすすめします。

また中央通周辺は各日17時50分〜21時30分(予定)で全面車両通行禁止となるのでご注意ください。

画像提供:盛岡さんさ踊り実行委員会
画像提供:盛岡さんさ踊り実行委員会

中止や縮小となったコロナ禍を経て、4年ぶりに本格開催となる2023年。待ちに待った本番が今年もやってきます。観て、参加して、思う存分楽しんで熱い夏を迎えましょう!

2023年の「盛岡さんさ踊り」は終了しました
取材レポートは2ページ目へGO!

Text&Photo:ジェンティーレ恵


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください