「盛岡さんさ踊り」のキホンやみどころを徹底解説! 現地取材レポートも

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岩手県盛岡市で毎年8月1〜4日の4日間で開催される「盛岡さんさ踊り」。華やかな浴衣に身を包んだ踊り手による優雅な舞や“世界一の太鼓パレード”など、みどころがたくさんのお祭りを詳しくご紹介します。2023年開催の取材レポートもぜひご覧ください♪

Summary

【現地取材レポ】2023年開催の「盛岡さんさ踊り」に行ってきました!

コロナ禍を経て、4年ぶりの本格開催となった2023年の「盛岡さんさ踊り」。現地でその盛り上がりの様子を取材してきました♪

新幹線に乗って、盛岡に着いたのは15時ごろ。駅を出るとすぐに、軽快な太鼓と麗しの歌声が聞こえてきました。

盛岡駅前で行われた「おもてなしさんさ」
盛岡駅前で行われた「おもてなしさんさ」

盛岡さんさ踊り期間中(8月1〜4日)は、JR盛岡駅滝の広場で「おもてなしさんさ」のイベントが開催されており、ミスさんさや伝統さんさ踊り団体による演舞が披露されていました。

ここには観光案内ブースもあり、観光の参考になるパンフレットも設置されています。

メイン会場となる中央通までは盛岡駅から徒歩で20〜25分。盛岡は駅からの徒歩観光を楽しめる街でもありますが、取材に訪れたのは8月の真夏日…。カメラの機材を持って歩くのは少々つらい…ということで、タクシーで向かいました。

岩手県公会堂
岩手県公会堂

まずは本番前に開催される「加わるさんさ練習会 in 公会堂」の様子を見に、岩手県公会堂を目指します。公会堂では各日17時から、申し込み不要で参加できる、さんさ踊りの練習会が行われています。

本番のパレードは基本的に企業や学校など、登録団体によるパフォーマンスがメインとなりますが、パレード終盤には一般参加が可能なパレードや輪踊りが設けられています。そのため、初心者でも踊りを覚えて気軽に参加できるよう、事前の練習会が開かれているのです。

公会堂で行われる「加わるさんさ」練習会は無料で誰でも参加OK
公会堂で行われる「加わるさんさ」練習会は、無料で誰でも参加OK

会場を訪れてみると、お客さんのなかには台湾など海外からはるばる来られた方も! みなさん一生懸命、見よう見まねで手さばきやステップを学んでいらっしゃいました。

見るだけでなく、参加するお祭りの楽しみ方を知ると、街の熱気をダイレクトに感じられ、旅の思い出としても色濃く残りそう! 無料なのでぜひみなさんも参加してみてくださいね。

櫻山神社に続く参道はお祭り気分が味わえる
櫻山神社に続く参道はお祭り気分が味わえる

練習会が終わって、祭り本番が始まる18時まであともう少し。公会堂前には櫻山神社があり、鳥居をくぐって境内へ向かう参道は、出店などでとてもにぎわっていました。浴衣に身を包んだ地元の子どもたちもいて、なんだかとっても懐かしい気持ちに。
盛岡や東北を代表する大きなイベントである「盛岡さんさ踊り」ですが、街の一角では、地域のお祭りとしての賑わいを感じられました。

会場となる中央通
主会場となる中央通

そしていよいよ本番! パレードは公会堂前をスタートし、ゴールは映画館通り付近までの約500m。有料観覧席が用意され、沿道にも続々と観客が集まります。

パレード前に会場内の3地点で行われる伝統さんさ踊り団体による輪踊り
パレード前に会場内の3地点で行われる、伝統さんさ踊り団体による輪踊り

パレード前には会場内の3地点で輪踊りの披露があります。ゴール地点に場所を構えていたとしても、先頭集団が近づくまではこの輪踊りを鑑賞できて時差なく楽しめるので、観覧場所はどこでもオススメ。

ミスさんさ踊りの先頭集団からスタート
ミスさんさ踊りの先頭集団からスタート

先頭集団は2023ミスさんさ・さんさ太鼓連から。一糸乱れぬ軽やかな舞がとても美しく、しばし見惚れてしまいます。「サッコラ〜チョイワヤッセ〜」の唄声も艶やかで優雅。夏の夜なのにどこか涼しさを感じさせてくれます。

踊りや太鼓、囃子などひとときも目が離せない
踊りや太鼓、囃子などひとときも目が離せない

パレード集団はどんどん続きます。地元企業や地元の学生団体、幼稚園チームまで参加団体はさまざまで、この日は38団体が登場しました。さんさ踊りには踊りの種類がいくつかあり、第2や第3、伝統系など団体によって披露する踊りが違うため、見飽きることはありません。衣装の違いや威勢のよさなど違いを楽しみながらみているとあっという間です。

パレードで登場する花車
パレードで登場する花車

途中、きらびやかな花車が登場すると会場は一層の盛り上がり! 花車は歴代のミスさんさ踊りが乗車する、パレード中盤の見どころのひとつでもあります。

一般参加の最終集団は大盛り上がり!
一般参加の最終集団は大盛り上がり!

その後も初参加の団体やベテランチームのパレードが続き、いよいよ最後に一般参加の花車が登場。練習会などで事前に踊りをマスターした方々のお披露目の時間です。一般参加では、人が人を呼び込み、大集団が結成されます。この日一番の盛り上がりで、老若男女いろんな人々の熱気が入り混じります。

そして興奮冷めやらぬまま、20時30分ごろにパレードは終了。参加者も観客も大満足の吐息が聞こえ、余韻が真夏の夜を包んでいました。

帰り道、タクシーに乗って駅へ戻っていると、タクシーの運転手が「盛岡に来てくれてありがとうございます」とひと言。盛岡はおもてなしの気持ちで観光客の皆さんをお迎えしていると、いつの日か盛岡の方にいわれたことがあったのですが、ここでもそんな言葉をかけていただき、心地よい気分になりました。

取材のため滞在時間は短かったのですが、今度は盛岡の街の魅力をもっとたっぷりと味わいながら、旅してみたいです♪

以上、盛岡さんさ踊り取材レポートでした!

Text&Photo:ジェンティーレ恵


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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