おでかけ
2023.07.23
【オーストラリア】メルボルンの最新“観光&グルメ”スポット
日本入国時における新型コロナウイルス感染症関連の水際対策も終了し、そろそろ海外旅行を検討している人も多いのではないでしょうか。オーストラリアでは2022年7月からコロナ関連の入国制限が撤廃され、コロナ前と同じように旅行が楽しめます。今回はオーストラリア・メルボルンの最新情報をお届けします!
オーストラリアへ出発前の準備
オーストラリアへの渡航には、短期の観光や商用の場合でも、ETA(電子渡航許可)とよばれる電子ビザが必要です。ETAの申請は、スマートフォンから専用アプリ「Australian ETA」をダウンロードしたあと、説明(英語)に従ってパスポートや顔写真などを登録し、いくつかの質問事項に回答すればOK。申請時には、パスポート、メールアドレス、クレジットカード(申請料A$20)を手元に準備しておきましょう。
メルボルンのシンボルの一つ、フリンダース・ストリート駅とトラム
東京(羽田・成田)から直行便で約10時間30分のメルボルンは、オーストラリア南東部に位置するビクトリア州の州都。「ガーデンシティ」といわれるほど緑豊かで、世界で最も住みやすい街にも選ばれたことがあります。国内外からの移住者も多く、2023年の人口はシドニーを上回る約580万人、オーストラリア最大の都市です。
街の中心部、約1km×約2kmは「シティ」とよばれ、碁盤の目状に整備されています。「シティ」には縦横にトラムが走っているので移動も楽ちん、大部分が無料で乗車可能なのも嬉しいですね。 今回紹介するスポットもほとんどがこのトラムの無料区間内にあります。
「ザ・ルーメ・メルボルン」で最新アート体験に感動!
「Monet & Friends」展より
フリンダース・ストリート駅から約2kmのサウスワーフ内に、2021年にオープンしたザ・ルーメ・メルボルンは、世界最大のデジタルアートギャラリー。3000㎡の広々とした吹き抜けの空間のあちこちに最新のプロジェクターが設置され、有名なアート作品の映像が投影されます。まるでアートの世界に迷い込んだような圧倒的な没入感が体感できます!
「Monet & Friends」展のモネの庭をイメージしたフォトスポット
2023年6月までは「Monet & Friends」展が開催され、印象派の画家たちの映像とともに19世紀のヨーロッパの景色や音楽を楽しめました。
ザ・ルーメ・メルボルンは館内の撮影OK(フラッシュ撮影は禁止)。SNS映え間違いなしのフォトスポットがたくさんあるので、お気に入りの場所をみつけて撮影してみては。
なお当日券もありますが、入場者数が多い場合は購入できません。長居する人が多く混雑を避けるためにも、早い時間のチケットを事前にHPから購入しておくのがおすすめです。■THE LUME Melbourne(ザ・ルーメ・メルボルン) 住所:5 Convention Centre Place Melbourne Convention Exhibition Centre South Wharf Victoria 営業時間:10時~18時30分(木~土曜は~21時30分) 定休日:無休 料金:A$49~
世界遺産の「王立博覧会ビル」と「カールトン庭園」
ドームが特徴的な建物
1880年に開催されたメルボルン万国博覧会の展示館として建てられたのが、王立博覧会ビル。世界中が博覧会ブームだった当時の建築を今に伝える数少ない建物であることが評価され、2004年にオーストラリアで初めて世界文化遺産に登録されました。
王立博覧会ビルのプロムナードからカールトン庭園とシティを望む
王立博覧会ビルは、イベントなどの展示会場として現在も使用されていますが、開催時以外は基本的に内部に入れないので、内部見学したい場合はガイドツアーへの参加(HPから予約可能、有料)が必須です。ツアーでは、建物の歴史を地下の展示物を見ながら学んだ後、ドームがある建物上部のプロムナードへ行き、360度の絶景を楽しみます。
カールトン庭園はメルボルン市民の憩いの場
王立博覧会ビルの前には、共に世界遺産に登録されたカールトン庭園が広がります。園内は、19世紀の庭造りのスタイルを残し、季節ごとにさまざまな花で彩られます。いつ訪れても癒される散策スポットです。■Royal Exhibition Building(王立博覧会ビル) 住所:Nicholson St. Carlton Victoria 営業時間:外観と庭園の見学自由 料金:無料(ガイドツアーA$29)
「メルボルン・スカイデッキ」の絶景はスリル満点!
フリンダース・ストリート駅から徒歩5分ほど
メルボルン・スカイデッキは、ヤラ川沿いにそびえる建物の88階にある、南半球で最も高い展望スポットです。1階からエレベータで約40秒、88階へ着くと地上285mからの大パノラマが広がっています。
エッジ内の様子を写してくれる記念撮影も(有料)
展望階でぜひ体験したいのが、「エッジ」というスリル満点なアトラクション(有料)。展望階の一角にあるエッジは4畳程度の部屋になっていて、中へ入ると最初、内部は壁も床も天井もすべて真っ白のため何も見えません。
が、入口の扉が閉まるとエッジが徐々に動き出し、そして壁や床、天井が突然透明に変わります。 建物内にあったエッジは、建物の外側に完全に飛び出しているので、まるで空中に放り出されたようなスリルを味わえます!
タマゴのような「ポッド」に座ってVR体験を
また最近人気を博しているのが、同じ建物の1階にあるVR体験施設「ボイジャー・シアター」。VR用のゴーグルを装着し、専用のチェアに座ると、完全没入型のバーチャルリアリティーな世界が始まります。メルボルンを象徴するフェスティバルや街の様子、スポーツイベントなどを、映像や音、動き、匂いなど五感で体感できます。メルボルンの魅力が11分間に凝縮されているので、初めてメルボルンを訪れる人には特におすすめです。
■Melbourne Skydeck(メルボルン・スカイデッキ) 住所:Riverside Quay Southbank Victoria 営業時間:12~21時(金・土曜は~22時)※2023年10月2日~2024年4月7日は12~22時 定休日:無休 料金:A$28~
美しすぎる図書館!「ビクトリア州立図書館」
王立博覧会ビルも手がけた建築家ジョセフ・リードの設計
1854年に設立されたビクトリア州立図書館は、オーストラリア最古の公共図書館で「世界で最も美しい図書館」の一つにも選ばれました。この図書館でぜひ見てほしいのが、八角形をしたドームともよばれるラ・トローブ読書室。ドーム状の天井から自然光が降り注ぐ、高さ約35mの吹き抜け空間は、まるで大聖堂のような壮麗さです。
観覧バルコニーから見ると放射状に机が並んでいるのがわかる
最上階(LEVEL6)には、ドームを一望できる観覧バルコニーがあります。人気の撮影スポットなので混んでいるときもありますが、美しすぎる図書館はぜひ撮影したいですね。
世界初の無料公共図書館の一つ
図書館の歴史などをより深く知りたい人には、毎日開催されているガイドツアー(無料)に参加してみてはいかがでしょうか。
あくまで図書館なのでマナーを守って見学や撮影してくださいね。
■State Library Victoria(ビクトリア州立図書館) 住所:328 Swanston St. Melbourne Victoria 営業時間:10~18時 定休日:無休(祝日は閉館の場合あり) 料金:入館無料
「クイーン・ビクトリア・マーケット」で食べ歩き
見て回るだけでも楽しいマーケット
「ビック・マーケット(Vic Market)」または「クイーン・ヴィック(Queen Vic)」という愛称で親しまれているクイーン・ビクトリア・マーケットは、1878年の開設以来、市民の台所であり、メルボルンのシンボルの一つ。野菜やフルーツ、精肉、魚介などの食品はもちろん、衣料やおみやげものなどを扱う600以上の事業者が集まり、南半球最大級のマーケットを形成しています。いくつものエリアに分かれているので、まずはお目当てのエリアを決めましょう。
1950年から販売されている「アメリカンドーナッツキッチン」の「オリジナルドーナッツ」1個A$2
オーストラリアはカキの養殖が盛んで通年生ガキを味わえる
マーケット内には、カフェやフードコートなどもあるので、朝食を兼ねて午前中に訪れての食べ歩きもおすすめ。特に、メルボルンの“食”を堪能したい人にイチオシなのが、木~土曜の10時からスタートする「アルティメット・フーディー・ツアー」A$99~。ガイドさんと一緒にマーケットの名物店を巡りながら、フルーツ、ワニやカンガルーのグリル、オイスター、チーズ、クラフトビールなど、さまざまなグルメを味わいます。オーストラリアの多様な食文化を一度に楽しめる絶好のチャンスです。
■Queen Victoria Market(クイーン・ビクトリア・マーケット) 住所:65 Victoria St. Melbourne Victoria 営業時間:6~15時(土曜は~16時、日曜は9~16時。季節により水曜の17~22時にナイトマーケットあり) 定休日:月・水曜 料金:入場無料