【鎌倉】鎌倉有数の巨刹「円覚寺」 みどころが多く境内めぐりが楽しい【2023.9.5更新】
2つの国宝を筆頭に、室町文化の粋を伝える鎌倉五山第二位のお寺。夏目漱石をはじめとする、多くの文豪を魅了し、文学作品の舞台にもなっている「円覚寺」はみどころも多く、ゆっくり境内巡りを楽しむのがおすすめです。
「円覚寺」ってどんなところ?
弘安5年(1282)に創建された臨済宗円覚寺派の大本山。鎌倉幕府8代執権・北条時宗が元・高麗連合の対日侵攻、元寇での戦没者を弔うため、宋の禅師・無む学がく祖元(そげん)を招聘して開山したといいます。以後、一山一寧(いっさんいちねい)や夢窓疎石(むそうそせき)など名だたる高僧が住職を務める。夏目漱石『門』や川端康成『千羽鶴』など、多くの文学作品の舞台にもなっています。
みどころはここ!
【百観音(ひゃくかんのん)】
江戸時代、拙叟尊者(せっそうそんじゃ)が境域内に100体の観音由来を祭ったのが起源。現在は33体の観音像が並んでいます。
【唐門の彫刻(からもんのちょうこく】
天保10年(1839)に建てられた唐門(勅使門)の扉には、みごとな飛龍や鳥の彫り物が施されています。
【山門(さんもん)】
天明5年(1785)に禅僧・大用国師(だいゆうこくし)によって再建された山門。杉木立の緑と相まって荘厳な雰囲気を醸し出しており、楼上には通常非公開である十一面観音、十二神将、十六羅漢が祭られています。
【洪鐘(おおがね)】
直径1.42m、高さ約2.6m の大きさを誇る梵鐘。鎌倉三名鐘の一つで、正安3年(1301)、北条貞時が国家安泰を祈願して寄進したといいます。
【仏殿(ぶつでん)】
本尊の宝冠釈迦如来像が安置されています。天井画の白龍図は大和絵の著名な画家・前田青邨(せいそん)とその弟子・守屋多々志(もりやただっし)によって描かれました。
【総門(そうもん)】
山号である「瑞鹿山(ずいろくさん)」の額が掲げられている入口の門。入って左で拝観料を納めます。
【妙香池(みょうこうち)】
創建当初からある放生池(ほうじょうち)で、2000年に江戸時代初期の絵図に基づき、自然の姿に復元されました。
【開基廟(かいきびょう)】
円覚寺の開基・北条時宗を祭る寺院・佛日庵(ぶつにちあん)の中にあり、開基の北条時宗や北条貞時など北条氏を祭っています。北条時宗の死後に建立され、文化8年(1811)に再建されました。
【舎利殿(しゃりでん)】
建造物としては神奈川県で唯一、国宝に指定されています。通常は非公開ですが、正月三が日とGW、11月の宝物風入時に建物外観を公開しています。
【居士林(こじりん)】
出家をしていない在家の修行者・居士のための専門道場。現在も学生坐禅会や、誰でも参加できる土曜坐禅会などを行っています。
【帰源院(きげんいん)】
境内は非公開ですが、夏目漱石ゆかりの山門前の階段などは見学可能。句碑もここにあります。
写経会&坐禅会も!
【写経会(しゃきょうかい)】
円覚寺派管長・横田南嶺(なんれい)老師が浄写された延命十句観音経を手本に写経を行う写経の体験ができます。体験時間は約40分。拝観料+写経料1000円、予約不要。不定期での開催なので詳細は公式サイトで確認を。
【座禅会(ざぜんかい)】
早朝に行われる暁天坐禅会や、土曜午後の土曜坐禅会、日曜の説教坐禅会などがあります。参加費や申込方法、会場などの詳細については公式サイトで確認を。
御朱印&お守りもチェック
御朱印は中央に「宝冠釈迦如来(ほうかんしゃかにょらい)」と書かれています。御朱印所は総門を入った左手で(500円)。
おくるみに包まれている赤ちゃんを連想させるため、わが子の健康を願い授かる人が多いそう。
恋文に最も多い折り方・結び文の形をしたお守り。カップルで色違いを持つのがおすすめです。
交通安全・健康長寿を祈願するペット用のお守り。名前と連絡先を記入し、首輪に通すことができます。
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●この記事は『るるぶ鎌倉 '24』に掲載した記事をもとに作成しています。