【飛騨・高山】岐阜の新定番を巡る1泊2日旅!絶景アクティビティ・ガッタンゴーから『君の名は。』のモデル・飛騨古川まで【#編集部のおでかけキロク】
岐阜県の飛騨・高山エリアは、美しい大自然のパワーを感じられるスポットが目白押しのエリア。廃線レールの上を爽快に自転車で走り抜けるアクティビティ「ガッタンゴー」や、国内で唯一名勝で食事ができるスポット、国内でたった一つの2階建てゴンドラなど、このエリアでしか体験できない貴重なスポットが満載です!高山の「古い町並」や白川郷などの岐阜県の定番観光スポットはあえてはずした、1泊2日で行く岐阜の新定番コースをレポートします。
Summary
車で22分
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日本で唯一の2階建てロープウェイ「新穂高ロープウェイ」
奥飛騨温泉郷に来たら翌朝にぜひとも併せて訪れたいのが、新穂高ロープウェイ!なんとこちらのロープウェイ、日本で唯一の2階建てロープウェイが走っているんです。写真のロープウェイが、よく見ると上と下で2層構造になっているの、分かりますか。
新穂高ロープウェイは、新穂高温泉駅と鍋平高原駅を結ぶ「第1ロープウェイ」と、しらかば平駅と西穂高口駅を結ぶ「第2ロープウェイ」に分かれており、2階建てロープウェイは第2ロープウェイのみで運行しています。
第1ロープウェイは片道500円・往復700円、第1・2ロープウェイ連絡は片道1900円・往復3300円と少し値段は上がりますが、第2ロープウェイがたどり着く先にある西穂高口駅周辺に展望台や「頂の森」という休憩スポットが揃っているので、ぜひ山頂まで登ってみて!
※2023年9月26日(火)~11月9日(木)(予定)、11月29日(水)・30日(木)の期間、メンテナンスのため第2ロープウェイの運行を休止しています。
山頂に到着!標高2156mの山頂展望台からは、北アルプスの山々が織りなす大パノラマを一望できます。
なお、私の手にのって山を眺めているのは、リュックを背負った登山スタイルのかわいい“さるぼぼ”「頂登山さるぼぼ」2750円!西新穂高駅売店にて限定販売されています。
山頂には「山びこポスト」なるものが。このポストは通年集荷可能な現役の郵便ポストで、集配可能なポストとしては日本最高所にあるものなんです。
「頂」の文字をモチーフにした商品はグルメにも!「頂」の文字がプリントされたクッキーが添えられた「頂ソフト」710円と、米粉を使った「頂チュロス」510円は写真映えも必至のフード!山頂へたどり着いた記念に、山と一緒に写真を撮ってSNSにアップしてみては。
※2023年9月26日(火)~11月9日(木)(予定)、11月29日(水)・30日(木)の期間、第2ロープウェイ運行休止に伴い、西穂高口駅の売店および喫茶・軽食「マウントビュー」の営業も休止しています。
2022年10月に新たにオープンした「頂の森」。ゆっくりくつろげる「森のテラス」や、ロープウェイ発着の様子を目の前で眺められるカウンターデッキ「森のカウンター」など立ち寄りスポットが点在しています。せり出した半円状のデッキ「槍の回廊」では、先端のネット部分を歩いてスリル感も体感できます。
■新穂高ロープウェイ(しんほたかろーぷうぇい)
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
TEL:0578-89-2252
営業時間:新穂高温泉上り8時30分始発~西穂高口下り終発16時45分、8月1~31日、10月の土・日曜、祝日は8時~16時45分、12月1日~3月31日は9時~16時15分
定休日:無休
料金:第1・第2連絡往復大人3300円、子ども1650円。第1ロープウェイ往復大人700円、子ども350円。第2ロープウェイ往復大人3200円、子ども1600円
※2023年9月26日(火)~11月9日(木)(予定)、11月29日(水)・30日(木)の期間、メンテナンスのため第2ロープウェイの運行を休止(11月29日(水)・30日(木)は第1・2ロープウェイともに運行休止)、西穂高口駅の売店および喫茶・軽食「マウントビュー」の営業を休止しています。
車で1時間
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アニメ映画のモデルとしても話題に!飛騨古川を巡る
2日目は飛騨古川エリアを楽しむ1日に!この写真を見てあるシーンを思い浮かべた方はいるでしょうか。…そう、ここは映画『君の名は。』のモデルになったといわれ、聖地としても話題になった町なんです。駅から見えるこの光景は、主人公が駅に降り立つシーンのモデルとなっています。
飛騨市古川町は、建ち並ぶ白壁土蔵と鯉が泳ぐ瀬戸川の清流の景観が風情あふれる町。昔ながらの趣深い雰囲気が感じられ、都会の喧騒を離れてゆったりとした気持ちになれる場所です。そんな飛騨古川の、女子旅にもおすすめの最旬スポットを巡ります。
駅から徒歩8分
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広葉樹の魅力を伝える古民家カフェでランチタイム「FabCafe Hida」
まずはランチをいただきます。訪れるのは古民家を改装したカフェ「FabCafe Hida」。100年以上前に酒蔵や木工アトリエとして使われていた古民家を改装しており、内装も昔ながらの温かみを感じる雰囲気。
定番メニューの「飛騨の森のベーグルサンド」850円を注文。サンドされているのはスモークサーモンとクリームチーズという間違いのない組合わせです。もっちりとしたベーグルにはナッツが練り込まれていて食感も楽しめます。広葉樹のチップで燻された燻製クルミも添えられています。
飛騨の森でとれる香木・クロモジを使用したドリンクメニューが豊富に揃っているのも「FabCafe Hida」の特徴の一つ。「クロモジコーヒー」ホット600円、アイス650円は、クロモジとコロンビア豆を焙煎して作られた店オリジナルのコーヒーです。さわやかでスパイシーな香りを感じられます。
「FabCafe Hida」は広葉樹の使い方を提案し知ってもらう場所という役割も果たしています。そのため、飛騨の広葉樹やレーザーカッター、3Dプリンターなどを使ってものづくりができるスペースも併設されています。ぜひ広葉樹の可能性にもふれてみて!
■FabCafe Hida(ふぁぶかふぇ ひだ)
住所:岐阜県飛騨市古川町弐之町6-17
TEL:0577-57-7686
営業時間:10~16時
定休日:水曜
徒歩1分
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薬草七味づくりを体験「ひだ森のめぐみ」
お次は飛騨地方の薬草を中心に使ったさまざまなワークショップや薬草商品の販売をしている薬草体験施設「ひだ森のめぐみ」へ。薬草をもっと身近に感じてほしいという思いから、薬草の魅力にふれられるさまざまなコンテンツが用意されています。入店すると、薬草茶の試飲でおもてなしをしてくれますよ。
おすすめのワークショップが、今回体験した薬草七味づくり体験。所要時間は約30分で、1000円で体験できます。
まずは16種類ある薬草や野菜パウダーのなかから、好きなものをチョイス。「サンショウ」や「クロモジ」といった薬草だけでなく、「カボチャ」や「ホウレンソウ」などおいしそうなものも…。入れる種類の数に制限はないので、もちろん全部を入れても大丈夫。
スプーン1杯が3g程度。瓶の中へそっとパウダーを入れて、棒で表面をなだらかにしながら整えていきます。
瓶のふくらみ部分まで入れたら、完成!私はできあがりが綺麗になることを重視し、黄色系→緑系→赤系…の順番で重ねていきました。個人的に好きな「ムラサキイモ」をつい入れすぎて後半の層が薄めに…。これもまた思い出ですね。賞味期限は完成から1年程度。おうちに帰ったらいろいろな料理に振りかけて楽しんでみたいと思います♪
■ひだの森のめぐみ(ひだもりのめぐみ)
住所:岐阜県飛騨市古川町弐之町6-7
TEL:0577-73-3400
営業時間:10~16時
定休日:無休
徒歩4分
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老舗旅館の味を引き継ぐチーズ菓子のお店「二十四」
薬草に癒やされたら、2022年11月にオープンしたおしゃれなチーズ菓子のお店「二十四(にじゅうし)」へ。こだわりのチーズスイーツを味わいませんか。
実はこのお店は、隣接する老舗旅館「八ツ三館(やつさんかん)」が経営するお店。「八ツ三館」で水菓子として提供されていたチーズテリーヌが好評で持ち帰りたいという声が多かったことをきっかけに、チーズテリーヌをカフェで出したいとオープンしたそう。この「二十四」という店名は、「八ツ三館」の8と3を掛け合わせると24になることから付けられたのだとか。
おすすめはチーズテリーヌとチーズバターサンド2種類が味わえる「テリーヌとサンド食べ比べ」750円。チーズバターサンドは定番フレーバーが3種類、季節限定フレーバーが2種類ほど用意されているのですが、このプレートで提供される2種類のチーズバターサンドはお店のおまかせ。
私に提供されたのは、プレーンと大好きな抹茶のチーズバターサンドのセット!お皿の上にはピンクペッパー、岩塩、山椒が添えられていて、お好みでチーズテリーヌやチーズバターサンドに付けて味変を楽しめます。
チーズテリーヌはなめらかなくちどけ。チーズバターサンドはしっとりしたクッキー生地とふんわり軽い食感のクリームが口の中で合わさり絶品です。抹茶のチーズバターサンドには柚子が練り込まれていて、香りと食感のアクセントに。
■二十四(にじゅうし)
住所:岐阜県飛騨市古川町向町1丁目8-29
TEL:0577-57-8204
営業時間:10~17時
定休日:水・木曜※最新情報は公式SNSを要確認
徒歩8分
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町に伝わる伝統の祭りの魅力を体感「飛騨古川まつり会館」
お腹も満たされ、最後に訪れたのがこちらの「飛騨古川まつり会館」。飛騨古川では、毎年4月に「古川祭」というお祭りが開催されています。300年以上の歴史をもち、“静と動”を表す祭りともいわれています。私もこの祭りの存在を知り以前から気になってはいたのですが、どんなお祭りなのか、詳細はまだ知りませんでした。この施設で、古川祭の魅力を学んでみたいと思います!
古川祭で実際に使われている屋台も展示されています。豪華で大きな屋台は圧巻。祭りではなかなかここまで間近にじっくり眺めることはできないもの。伝統工芸が施された細かな装飾に注目です。
古川祭のみどころの一つが、大太鼓を打ち鳴らしながら町内を巡行する裸祭り「起し太鼓」。施設内にはその「起し太鼓」のレプリカも展示されています。フォトスポットにもなっているので、思い出の一枚を撮影してみてもいいですね。
■飛騨古川まつり会館(ひだふるかわまつりかいかん)
住所:岐阜県飛騨市古川町壱之町14-5
TEL:0577-73-3511
営業時間:9~17時 ※12~2月は~16時30分
定休日:無休
料金:大人700円、小人300円
白川郷や飛騨高山ではない、定番以外のスポットを巡る岐阜の1泊2日旅。このエリアでしか体験できないスポットも目白押しです。秋のおでかけ先の候補にいかがでしょうか。
Text&Photo:小野穂乃佳
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