「界 伊東」客室のお風呂まで源泉100%!一年中花が咲く伊東で温泉&美食を堪能【すみずみ宿泊ルポ】

「界 伊東」客室のお風呂まで源泉100%!一年中花が咲く伊東で温泉&美食を堪能【すみずみ宿泊ルポ】

静岡県 泊まる 温泉 露天風呂 プール るるぶ&more.編集部
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静岡県伊豆半島にある「界 伊東(かい いとう)」。「界」唯一の源泉プールや大浴場、足湯のほか、客室でも温泉が楽しめるというこのお宿。温泉をさらに満喫するためのプチ講義「温泉いろは」などもあり、まさに温泉三昧の滞在が叶います。伊豆半島ならではの金目鯛を使った夕食や、伊東市の市花である椿をはじめとした花々が印象的な客室など、まさに自分へのご褒美にぴったりの旅館なんです。そんな「界 伊東」のおすすめポイント・過ごし方を編集部員・のじょがレポートします。

Summary

注目ポイント②徹底的に温泉を満喫!身体が健やかになるおもてなしが続々

温泉がたっぷり楽しめる「界 伊東」では、さらに温泉を満喫するためのサービスが盛りだくさん。まずは、毎日16時30分、16時45分に湯上り処にて開催される「温泉いろは」に参加しましょう。

血糖値が下がりすぎないよう、入浴前に食べるためのニューサマーオレンジの寒天ゼリーが配られたら、いざ講義開始!伊東の温泉に関する歴史的背景や伊東の温泉がもつ特徴、おすすめの入浴方法などを紙芝居形式で教えてくれました。

「温泉いろは」を受けると御朱印帳ならぬ「お湯印帳」が授与されます。これは、全国の界ブランドで共通しているもので、それぞれの旅館でスタンプを押してもらえるんです。「界 伊東」では、椿カラーのスタンプだったのですが、どんなデザインだったかは実際に行ってみてのお楽しみ。ぜひほかの施設の“お湯印”も集めたくなりました。

大浴場の前には温泉ギャラリーが。温泉自体の豆知識はもちろんですが、「うるはし現代湯治」という指南書のようなものが書いてあります。湯治といえば、本来1週間程度時間をかけてゆっくり行うものですが、忙しい現代人の私たちのために、1泊2日で湯治体験ができるよう、効果的な温泉の浸かり方やリラックス方法が書いてあるんです。

寝る1時間前に飲むと身体が温まってスムーズに眠れるといわれる「蒸し生姜湯」とともに、呼吸法でリラックス
寝る1時間前に飲むと身体が温まってスムーズに眠れるといわれる「蒸し生姜湯」とともに、呼吸法でリラックス

部屋にも呼吸法などがまとめられた「うるはし現代湯治ガイドブック」が置いてあるので、ぜひ実践してみて。

朝は毎朝7時から日本庭園で開催されている「庭のひだまり散歩体操」に参加。「界 伊東」ならではの草履でチャレンジしたい「サギのポーズ」があるので、草履を履いて参加するのがおすすめ。体をしっかりほぐして、身体を丁寧に整えることができます。
※前日21時までに要予約

メインは金目鯛!秋冬のご馳走ディナー「山海鍋」

「特別会席」で秋冬に味わえる山海鍋
「特別会席」で秋冬に味わえる山海鍋

旅館でなんといっても外せないのがグルメ。「特別会席」は、伊豆の三大美味といわれる伊勢海老・アワビ・金目鯛をすべて食べられるご馳走会席です。伊勢海老はお造りで、アワビは鮮度の良さを生かした陶板焼きで、そして金目鯛は椿蒸しや山海鍋など、季節ごとに違った楽しみ方でいただくことができます。

「界」ではその地域ならではの素材や調理法にこだわった“ご当地先付け”がどの会席にもあるのですが、「界 伊東」では「金目鯛のスモーク 明日葉巻き」がいただけます。伊豆半島名物のほろ苦い明日葉を香ばしくスモークされた金目鯛で包んだ一品です。下に敷いてあるニューサマーオレンジのジュレの酸味が合わさると、伊豆の味覚が重厚的に重なった大人の味わいに。

「鴨敷石寄せ」は、鴨肉のジューシーさとシンプルな味わいのしゃぶ餅が合わさった煮物椀。上にかかっているユズがいい仕事をしています…飲み干したときに鼻に抜ける香りがたまりません。

八寸、お造り、酢の物は宝楽盛りとしてどどんと登場。お造りで出てきた金目鯛の刺身は西伊豆の名産で甘みのある戸田(へだ)塩を付けていただきます。そしてプリプリ食感の伊勢海老が絶品…!

焼き物の「鮑の陶板焼き」。アワビが踊っています。伊豆半島ならではの新鮮な海の幸を生かした料理だなとしみじみ。口に入れるととにかく弾力があり、バターで味付けされたうま味がぎゅっとあふれてきました。

秋冬の「特別会席」のメインは金目鯛、牛肉、季節の野菜が一度に味わえる山海鍋!白い椿の柄が入った、陶芸家・伊集院真理子氏オリジナルの温かみのある鍋が印象的です。
金目鯛は伊勢海老の頭が入ったブイヤベース出汁に、牛肉は肉と野菜のうま味が詰まった和風出汁に入れて、しっかり火を通していただくのがベストな食べ方。おこげのおいしい「土鍋ごはん」とともにどうぞ。季節の野菜は肉厚な平茸でした。

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「土鍋ごはん」はお夜食としてお部屋にお持ち帰りすることもできますよ。

デザートは「界 伊東特製 淡雪チーズ椿見立て」です。紅白のレアチーズケーキムースが椿の形に絞られ、トップにはレモンピールを散らしてあります。先付けでも登場したニューサマーオレンジが、今度はさわやかな甘さのゼリーになって入っており、満腹でもぺろりと食べられるさっぱりとした味わいです。

また、もう一つの会席「季節の会席」では、土鍋ごはんをメインに、「蟹の養老蒸し」などの季節の海の幸を使ったメニューや「ぐり茶蒸し」などの伊東ならではのメニューがいただけますよ。

伊東ならでは漁師料理「なめろう」を朝食にいただきます

朝食ももちろん地域の食材を取り入れた“ご当地朝食”。目覚めの一杯に、温州ミカンとヤマモモの“ご当地ジュース”をいただいたら、ボリューム満点の朝食が運ばれてきました。「湯葉あんかけ」や「鯖の柑橘みりん干し」などが並ぶなか、メインはアジを香味野菜、味噌と合わせた漁師料理「なめろう」です。

なめろうは、まずはそのまま、次にご飯とともに、最後に伊豆半島の郷土料理「まご茶漬け」としていただきます。「まごまごしないで早く食え」という漁師飯らしさのある「まご茶漬け」ですが、鮮度が命のアジのタタキをさらさらとかきこむ、伊豆半島だからこそできるぜいたくな朝食です。

ちなみに、食事会場は夕食、朝食ともに1階の食事処です。写真のように日本庭園を望める席も。それぞれ半個室になっているため、おひとりさまでもグループでも気兼ねなく食事を楽しめます。

周辺のおすすめ観光スポット&リアルなおすすめタイムスケジュール

【旅館から車で約5分】東海館

東海館外観/一般社団法人 伊東観光協会
東海館外観/一般社団法人 伊東観光協会

伊東では数少ない、昭和初期の建築様式を残す木造3階建ての和風旅館だった建物で、書院の欄間や客室の飾り窓など、当時の職人が腕を競った美しい彫刻は必見です。土・日曜、祝日には、立ち寄り入浴(料金:500円、入浴時間:要問合せ)もできます。

【旅館から車で約15分】川奈ステンドグラス美術館

外観
外観

海を一望する高台に位置するリゾート施設「伊豆高原ミッシェルガーデンコート」の中心施設。イギリスの中世貴族の館・マナーハウスをイメージしたという趣のある建物の美術館内には、至るところに英国の伝統ある1800年代中心のステンドグラスやリチャード・リー制作のランプが展示されているほか、パイプオルガンの生演奏なども楽しめます。

【旅館から車で約20分】伊豆シャボテン動物公園

かわいいレッサーパンダ
かわいいレッサーパンダ

約20万㎡の園内には世界のサボテンや多肉植物約1500種が植栽され、約140種類の動物と出合えます。「アニマルボートツアーズ」は、園内中央の大池にある大小の島と沿岸をボートで巡り、動物たちの観察ができる人気の動物ガイドツアーで、リスザルやワオキツネザルの島に上陸してエサやり体験ができるコースもありますよ。

リアルなおすすめタイムスケジュール

“伊豆時間”とよぶこともあるほど、時の流れがのんびり。温泉をしっかり堪能しつつ、ゆったりとした時間を過ごすような滞在がおすすめです。

【1日目】
15:00 チェックイン。お部屋にあるオリジナル作務衣に着替えてのんびり
15:30 「ご当地楽」の椿油づくりを体験
16:00 日本庭園を眺めながら、足湯で癒やしの時間を満喫
16:30 「温泉いろは」で湯守りから効果的な入浴法をレクチャー
17:00 大浴場で極上のリラックスタイムを
18:00 湯上り処でレモンジュースを飲んだり、部屋でだらだらしたり
19:30 新鮮な海と山の幸を味わうぜいたくディナー
21:30 トラベルライブラリーで伊豆の歴史や文化、自然、工芸にまつわる本を読んでみる
22:30 就寝前に生姜湯でほっとひと息。呼吸法で身体を整える

【2日目】
7:00 元気をチャージ!庭のひだまり散歩体操へ
7:15 そのまま大浴場へ直行。朝風呂で温泉タイム 
8:30 地域色を感じる食材をたっぷり使用したご当地朝食
9:30 季節の花々が咲く中庭を散歩 
11:30 ショップでお土産をチェック!
12:00 チェックアウト

大浴場をはじめ、足湯やプールまで温泉づくしで、気が付けば肌がつるつるに。金目鯛の豪華なディナーや椿のモチーフが散りばめられた館内でのんびり…と過ごす、1泊2日の湯治体験をしてみませんか。

■界 伊東(かいいとう)
住所:静岡県伊東市岡広町2-21
TEL:050-3134-8092(界予約センター9時30分~18時)
チェックイン/チェックアウト:15時/12時
料金:1泊3万1000円~(2名1室あたりの1名料金、サービス料込・税別、夕朝食付き)
アクセス:JR伊東駅より徒歩約10分、または東名厚木ICより約1時間40分


text/photo:中條望(のじょ) ※一部写真「界 伊東」提供

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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