【茨城・つくば】筑波宇宙センターのガイド付き見学ツアー体験レポ

【茨城・つくば】筑波宇宙センターのガイド付き見学ツアー体験レポ

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H3ロケット打ち上げ成功、無人探査機「SLIM」の月面着陸、国際宇宙ステーションに長期滞在していたJAXA宇宙飛行士古川聡さんらの地球帰還など嬉しい宇宙のニュースが続く2024年。宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)が筑波宇宙センターで催行する「見学ツアー(有料)」に参加すれば、宇宙をいちだんと身近に感じられます。通常非公開のエリアにも入れるそう!編集部が体験してきました! ©JAXA

Summary

まずは受け付け。非公開エリアに入るため、セキュリティ対策は厳重です

敷地に入るとまず目に飛び込んでくるのがH-Ⅱロケットの実機があるロケット広場。全長50メートルもある実物は迫力満点! 背後のビルにはJAXAの文字もあり、記念撮影にうってつけです。

受付カウンターのほか、休憩室や視聴覚室をもつ広報・情報棟の入口
受付カウンターのほか、休憩室や視聴覚室をもつ広報・情報棟の入口

ロケット広場を後に、最初にある上の写真の建物が受付のある広報・情報棟です。ツアーはWEB上での事前予約制。たいへん人気で常に定員一杯。混み合うのでお早目に。

受付カウンター
受付カウンター

受付用紙を記入したあと、このカウンターで顔写真付きの身分証明書と参加者の顔を照合し、確認がとれたら参加者番号が記されたリストバンドが渡されます。ツアー参加者という証明になりますから、ツアー参加中はずっとつけておいてくださいね。

見学ツアー その1 筑波宇宙センター紹介映像で活動を知る

受付をすませたら、同じ建物内にある視聴覚室で筑波宇宙センターの来歴や活動などの概略を予習します。もしかしたらサプライズ画像などもあるかも。お楽しみに。

動画で筑波宇宙センターの概要を予習
動画で筑波宇宙センターの概要を予習

見学ツアー その2 専用バスに乗り、いよいよ一般非公開エリアへ!

ツアー専用バスとわかりやすく説明してくれるガイドさん
ツアー専用バスとわかりやすく説明してくれるガイドさん

視聴を終えたらいよいよバスに乗って一般非公開のディープエリアへ。ツアーはだいたい1時間。その間、トイレはありませんから、がまんしなくてすむように乗車の前に必ずすませておきましょう。また車窓風景は撮影禁止。ガイドさんから撮影許可が出るエリアまでは、こちらはがまんがまん。

宇宙飛行士養成棟では、閉鎖環境適応訓練設備や低圧環境適応訓練設備など、宇宙飛行士の訓練設備の外観を見学できます。優れた知力体力が必要な宇宙飛行士ですが、異なる文化を持つ多国の飛行士と共に長期間宇宙ステーションに滞在して成果を上げるために何より求められる資質は、協調性だそう。閉鎖環境適応訓練設備では宇宙飛行士が受ける精神的・心理的なストレスを事前に知り、その対策の研究・開発を行うために使われます。
また、国際宇宙ステーション「きぼう」で行われている、宇宙環境を利用した幅広い分野の実験・観測ミッションついて展示されています。どれも興味深い内容ばかりなので、見学時間が足りないほど。館内の許可されたエリアでは写真を撮影することができます。

宇宙ステーション運用棟

宇宙飛行士養成棟をあとに、再びバスに乗って、今度は宇宙ステーション運用棟へ。この棟の目玉は、2024年3月に地球に帰還した古川聡宇宙飛行士はじめ、日本人宇宙飛行士が活躍する国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の運用管制室。多くのスタッフの連携で宇宙での活動が可能になることが実感されます。たくさんの興奮と学びを胸にバスは広報・情報棟に戻り、ツアーは終了です。

ツアーで見学できる一般非公開エリアの施設の写真は……あえて公開を控えます。ご自身の目で見るのをお楽しみに!

※なおここでご紹介したのは今回のツアーの例。見学順や見学できる施設は変更の可能性があります

ツアー終了後は展示館「スペースドーム」へ

実物の展示のほか、クイズ形式で楽しめるコーナーもある
実物の展示のほか、クイズ形式で楽しめるコーナーもある

広報・情報棟の隣に立つこの建物は、予約なしで誰でも見学できる場所。日本人宇宙飛行士が活躍する、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の実物大模型や、宇宙ステーション補給機「こうのとり」の試験モデルなどを展示。細部まで忠実に再現されている「きぼう」船内も見学できます
※スペースドームは2024年6月5日(水)~2025年春頃まで老朽化対策のため閉館の予定ですが、休館中もガイド付き見学ツアーは開催しています。

「プラネットキューブ」でおみやげ探し

宇宙みやげが揃うプラネットキューブ
宇宙みやげが揃うプラネットキューブ

スペースドームに隣接するプラネットキューブには、ミュージアムショップと企画展展示場があります。

企画展展示場

取材時に開催されていたのは、「月面ビューアで月をみよう!(月面ビューア体験)」。JAXAの月周回衛星「かぐや」が調べたデータで月の地形が3Dで再現されています。タッチパネルの画面を操作して、月の表面を移動したり拡大したり角度を変えたりできますし、地球からは見えない月の裏側も見ることができるんです。
企画展については公式ウェブサイトで告知されますから、チェックしてみてくださいね。

画面上で月旅行を楽しもう
画面上で月旅行を楽しもう

ミュージアムショップ

ロケットや宇宙飛行士をモデルにしたグッズが多く揃います。目移りしますが、今回は宇宙飛行士も食べているという宇宙食をチョイス。

水でも炊ける宇宙白飯とレトルトのスペースカレー
水でも炊ける宇宙白飯とレトルトのスペースカレー

実際に作ってみたら、米はふっくら、カレーはレトルトとは思えないほど具も大きい。これなら宇宙でも食事が楽しめそう! 逆に地球で宇宙感を楽しむために卵の黄身の月と野菜の星をトッピングしてみました。

宇宙カレーをアレンジしてみた
宇宙カレーをアレンジしてみた

宇宙空間と地球上の生物の未来に扉を開く宇宙開発。混乱を極める現代では世界中が覇権を狙う分野ですが、国際宇宙ステーション「きぼう」での活動を知ると、世界中の人が協働して共に未来を歩めるかもしれないという希望が湧いてきました。見学後はきっと夜空を見上げ、「きぼう」を探してみたくなるはずです。

■ガイド付き見学ツアー
料金:500円(18歳未満は無料)※高校生(高等専門学生)まで無料
時間:11時30分〜、15時〜(個人での申し込みの場合)
所要:約1時間10分
定員:各40名
予約:Web完全予約制 https://visit-tsukuba.jaxa.jp/reservation.html
        毎月1日0時(日付が変わった時点)より、3カ月先の月末分までの予約可能


TEXT&PHOTO 松尾裕美

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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