有田陶器市

有田陶器市に行ってきました。人気の窯元&ショップから限定グルメまで

カフェ スイーツ るるぶ&more.編集部 佐賀県 有田焼 ショッピング
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

やきものの街・佐賀県有田町の春の風物詩「有田陶器市」。通常より割引価格で器が購入できたり、生産中止になった珍しい陶磁器に出合えたりするなど、器好きが一度は参戦したいイベントの一つ。毎年全国から約100万人が訪れます。町じゅうが陶磁器と人であふれる陶器市をレポートします!

Summary

有田陶器市とは

陶器市限定の根付も
陶器市限定の根付も
掘出し物を見つけるのも醍醐味
掘出し物を見つけるのも醍醐味

毎年4月29日から5月5日まで開催される「有田陶器市」は、町内の窯元や商社など約400軒が参加する大規模な陶器市。2024年の今回で120回目を迎えました。期間中は、有田駅前から上有田駅までのメインストリート約3㎞が歩行者天国(9時30分~16時30分)になります。
重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれた古い街並みを歩きながら、買い物ができるのも魅力の一つです。

有田駅そばの赤い建物が「KILN ARITA」
有田駅そばの赤い建物が「KILN ARITA」

まずは公式ガイドマップをゲット。事前に公式サイトにアップされますが、期間中も街のあちこちで無料配布されていました。
有田駅そばの観光案内所「KILN ARITA (きるん ありた)」で入手して、ついでに陶器市情報をゲットするのもおすすめです。ここでは手荷物の預かりサービス(1個500円)やレンタサイクルの予約・貸出しも行っています。
行くお店はある程度絞らないと1日ではとても回り切れません。また、歩きやすい靴は基本です!

■有田陶器市 概要
住所:佐賀県西松浦郡有田町内
会場:有田駅から上有田駅周辺、アリタセラ、深川製磁チャイナ・オン・ザ・パークなど
TEL:0955-42-4111(有田商工会議所)
期間:毎年4月29日~5月5日
営業時間:概ね9〜17時


今ドキの可愛いアイテムもいっぱい

陶器市というと、古典的な柄の器やオーソドックスな器が安くなるイメージですが、可愛いお店もたくさん出店されています。なかでも若い世代に人気の5店をご紹介します。

インスタ人気店が「陶器市」の期間だけ実店舗営業

「西富陶磁器(24 to 3)」はインスタグラムのフォロワー数5.4万人。幅広い世代から支持されている、有田焼、波佐見焼、伊万里焼のセレクトショップです。通常はオンライン販売のみですが、「陶器市」の期間だけ実店舗を構え、見るだけでなく、手に取って選べる特別な機会になっています。定番商品は定価より2、3割引、中には7〜9割引になっているデッドストックやサンプル品も。探すほどにワクワクします。

着物銘々皿は約2割引きに
着物銘々皿は約2割引きに

売れ筋は西富陶磁器オリジナルの「着物銘々皿」。着物の柄は全て手描きで、柄によって値段が異なります。

店オリジナルのキン肉マン箸置きは定価販売。赤絵・各1650円、染付・各1320円、白磁・各800円
キン肉マン箸置きは、赤絵・各1650円、染付・各1320円、白磁・各800円
洋食にも馴染むカラフルで個性的な箸置きがいっぱい
洋食にも馴染むカラフルで個性的な箸置きがいっぱい

箸置きのラインアップも豊富です。店オリジナルのキン肉マン箸置きは定価販売ですが人気の商品。ほかに洋食にも馴染むカラフルで個性的なものが揃っていました。


ふるさと納税に出品のセレクトショップ

雲のような「菊菱突出」の皿は若い世代に大人気
雲のような「菊菱突出」の皿は大人気
陶器市では実店舗ではなく臨時店舗を出店
陶器市では実店舗ではなく臨時店舗を出店

「まるふく(MARUFUKU)」は20~30代に人気のセレクトショップで、有田町のふるさと納税にも出品しています。陶器市ではふるさと納税品の正規品も値引きの対象に。ちょっとした黒点や着色のわずかな歪みがあるだけで、正規品の半額以下で売られているアウトレット品もありました。1㎏以上の器がたっぷり入った福袋1000円〜5000円も陶器市期間中だけ限定販売。掘り出し物が見つかりそうなお店です!

120年続く陶磁器店の4代目のセンスが光る

市松模様を生かした束八角シリーズはこの店の人気商品
市松模様を生かした束八角シリーズはこの店の人気商品
日常使いできる器を気軽に揃えることができる店
日常使いできる器を気軽に揃えることができる店
カラフルでかわいいエッグポット。陶器市期間中は観葉・多肉植物付き(カラー2200円、染付2400円)で販売
カラフルでかわいいエッグポット。陶器市期間中は観葉・多肉植物付き(カラー2200円、染付2400円)で販売

トンバイ塀通りの「カネアオ」にも立ち寄りました。ここは夫婦2人で経営している有田焼、波佐見焼のセレクトショップです。2024年の陶器市期間中は、一級品は値札から30%オフ、アウトレット品は50%オフで販売され、多くの人で賑わっていました。

新進気鋭のブランド器を職人さんが販売

しなやかでマットな質感も人気のポイント
しなやかでマットな質感も人気のポイント

「今村製陶 町屋」は、「JICON磁今」という新進気鋭のオリジナルブランド磁器を製造する「今村製陶」の直営店。「JICON磁今」は有田焼の特徴である透き通るように白い磁肌とは一線を画し、生成りの素材感ある柔らかな白が印象的です。わずかな歪みやピンホールなどがあるアウトレット品が陶器市期間中、割引価格で販売されていました。普段は器を造られている職人さんが店頭にいらしたので、お話をお伺いできたのもよかったです。

数百種類のアクセサリーが勢揃い

五区楽通りにある「アクセサリーcocosara(ここさら)」は、一つ一つ手作りの有田焼や陶器のアクセサリーを製造・販売するお店。ピアス、イヤリング、ブローチ、ヘアゴムなど、色とりどりのアイテムを扱っています。

サイズもカラーもさまざまなピアス
サイズもカラーもさまざまなピアス

陶器市期間中も通常価格の販売で値引きはありませんが、年間を通して一番ラインアップが多く、ざっと見ただけでも数百種類以上ありました。値段もブローチが700〜1700円とお手頃なので、自分用だけでなく、友達や家族のおみやげにもおすすめです。

佐賀県は、アジア最大のインターナショナルバルーンフェスタが開催される場所。人気のモチーフもやはりバルーンで、ヘアゴムは1300円~。

憧れのブランドも出品されている!

特設店で販売されるアウトレット品に注目

皿山通りにある源右衛門窯大樽店
皿山通りにある源右衛門窯大樽店
普段使いしやすい、茶碗やマグカップが売れ筋だとか
普段使いしやすい、茶碗やマグカップが売れ筋だとか

260年以上の歴史を持つ「源右衛門窯」は有田焼の三大窯の一つ。印象的なデザインと鮮やかな色使いに目を奪われます。陶器市期間中は窯元のほか、大樽店に特設店をオープン。アウトレット品を特別価格で購入できました。

レベル別に5か所の会場で開催

陶器市を訪れたなら「香蘭社」は外せません!創業は1879年。これまで数々の高級陶磁器を海外輸出し、有田焼を牽引してきた有名店です。国内外の博覧会で多くの賞を受賞しており、今も名作を生み出し続けています。

中庭テント会場の様子
中庭テント会場の様子
生産終了の商品も陶器市期間中のみ販売されることも
生産終了の商品も陶器市期間中のみ販売されることも

正規品を通常の10%オフで販売する「ショールーム」、わずかな色ムラやピンホールなどが付いたアウトレット品を販売する「中庭テント会場」と「南駐車場テント会場」、駐車場完備の「赤坂工場直売会場」、高級2級品を販売する「赤繪町(あかえまち)工房」の5カ所が会場に。格調高く気品ある「香蘭社」の陶磁器をリーズナブルにゲットできるまたとないチャンスです。

宮内庁御用達の商品をリーズナブルに

ゆったりとした本店の店内
ゆったりとした本店の店内
陶器市期間中は本店での営業のほか、外に特設会場も
陶器市期間中は本店での営業のほか、外に特設会場も
つまみによこんと座ったウサギが可愛い「AKE kiwami POT」。磁器製の茶漉しも職人たちの手彫りです
つまみによこんと座ったウサギが可愛い「AKE kiwami POT」。磁器製の茶漉しも職人たちの手彫りです

一度は手に取ってみたい「深川製磁」も陶器市に参加しています。創業は明治27年(1894)。フカガワブルーとよばれる鮮やかな青色の染め付けと、赤絵が特徴です。パリ万博に出展し、最高名誉のメダーユドールを獲得した歴史も。
正規品も陶器市価格になっている上、アウトレット品や指定の数以上購入するとさらに割引になるセット割も用意されていました。正規品のハッピーバッグなども展開!

スタイリッシュブランドも大幅値引きに!

伝統を踏襲しながらもエキゾチックな味わいを見せる器の数々
伝統を踏襲しながらもエキゾチックな味わいを見せる器の数々

「ARITARORSELAINLAB(アリタポーセリンラボ)有田旗艦店」は現代の生活に合うようなモダンでスタイリッシュな器を提案するブランド。創業文化元年(1804年)の老舗窯元「弥左エ門窯」が、200年培ってきた技術を近代的なデザインと融合させ、きらびやかな器へと昇華させました。
陶器市期間中、アウトレットの器は値札の価格から大幅割引していた上、福袋を販売していました。

るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください