【栃木】益子の今に出合える!「道の駅ましこ」で地元の食・伝統工芸
益子町の南の玄関口としてオープン以来、変わらぬ人気を誇る「道の駅ましこ」。 地元農産物の直売所や地元の味を楽しめるレストランとしてだけでなく、益子の魅力を発信し続けている存在です。 2018年度グッドデザインを受賞した温かみのある居心地のよい空間は、地元民にも親しまれています。 長居したくなる、行きつけにしたくなる、そんな魅力に迫ります。
Summary
益子の魅力発信基地「道の駅ましこ」
悠々と広がる益子の農地にさり気なく溶け込む「道の駅ましこ」。3つ連なる木造りの大きな三角屋根は、緩やかな丘と呼応するよう。壁面のほとんどは大きなガラスで、館内にいても益子の空を感じられますし、益子の黄土を丁寧に左官仕上げした壁からは、大地の温かさが伝わってきます。周囲にはやわらかなシロツメクサの緑の絨毯が広がり、のんびり草を食むヤギは、なんと道の駅の駅長さん。「買う」「食べる」だけでなく、深呼吸してのんびり長居したくなってきます。
地元の新鮮野菜や加工品、工芸品が揃う「ましこのマルシェ」
地元で丁寧に育てられた新鮮な野菜や、割っても黄身がピンポン球のように盛り上がる新鮮な卵、地元の農産物を使ったピクルスやジャムなどオリジナルの加工品などが揃う販売コーナー「ましこのマルシェ」。道の駅の加工所で製造した「とろたまディップ」などこだわりの品々は、特に要チェックです。
道の駅オリジナルの「とろたまディップ」各750円はハラペーニョ、ハニーマスタード、ローストナッツ、にんにくパンチの4種類。
益子焼をはじめ地元の工芸品も揃います。「ホタル籠」330円~など、オブジェとしてもかわいい!
とびっきりの益子の食材を味わうレストラン「ましこのごはん」
収穫したての新鮮な野菜を使った定食や地元産のそば、地元産のイチゴや野菜のスムージーなどが味わえます。駅弁で有名なおぎのやの「峠の釜めし」の器は実は益子焼。釜めしの器を使ったメニューは店内で味わうほか、おみやげにもおすすめです。オリジナルの「益子の釜めし」は、栃木県産のかんぴょう、鶏肉の甘煮や椎茸など、たっぷり具材が入った懐かしいやさしい味付けの大人気商品。食べ終わったら、小物入れなど器を再利用できるのもうれしいポイントです。
具がオリジナルの「益子の釜めし」1100円(火・水曜は販売お休み)。館内の電子レンジで温めて屋外でピクニックもステキ!
益子の魅力を伝えるインフォメーション「ましこのコンシェルジュ」
正面向かって右の入口から入るとすぐにあるインフォメーションコーナー「ましこのコンシェルジュ」は、益子の魅力を伝える観光案内を行っています。また観光客向けの窓口であるだけでなく、移住や定住の相談にのってくれるのも特徴。町そのものの魅力に加え、こうした間口の広さや懐の深さが、益子に若い移住者が多い理由かもしれません。
あわせて訪ねたい益子の夏のイベント
「ましこのコンシェルジュ」はポスターを展示したりパンフレットを設置したりするだけでなく、地元目線で生き生きと説明してくれます。お聞きしたところによると、春秋の陶器市は有名ですが、夏の益子も魅力的な祭やイベントが目白押しだそう。首都圏から日帰りできますが、泊まりがけで訪ねて、夜の益子もゆっくり楽しんでみてくださいね。いずれも詳細は益子町観光協会(0285-70-1120)へ。
手筒花火(てづづはなび)
陶芸の町に相応しい勇壮な炎の祭典。例年「益子祇園祭」の初日でしたが、今年から益子祇園祭の一環として、毎年7月23日の前の土曜日に、益子観光南側駐車場にて開催されます。
益子祇園祭(ましこぎおんさい)
1705(宝永2)年頃から続く鹿島神社境内末社の八坂神社の祭礼。多くの人々が命を落とした疫病の流行を、この祭により鎮めたことに由来します。毎年7月23~25日開催。
益子夜市(ましこよいち)
益子町のメインストリート城内坂(きないざか)で開催される夜祭。通りに面したギャラリーがこの日だけは夜もオープンし、音楽イベントも開催されます。通りに並ぶ露店には「道の駅ましこ」も参加します。2024年8月10日18時~21時30分開催。
ひまわり祭
約5haの敷地にハイブリットサンフラワーを中心に5種類100万本に及ぶひまわりが咲き誇る夏満喫のイベント。期間中はひまわりの摘み取り(協力金)が実施され、売店も営業。2024年は8月10~18日。益子町南部の上山(かみやま)地区で実施。観覧無料。
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新しく移住した人々と元からの住民がお互いに敬い合って、益子の今日を一緒に育てていることが伝わってきます。
道の駅ましこはその象徴の一つ。空間も商品もスタッフも益子愛でいっぱいでした。
Photo:村岡栄治
Text:松尾裕美
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