しっとりもっちり食感!隠し味に驚く“和風”高級食パン
創業135年の老舗佃煮・惣菜専門店が始めた高級食パン専門店「題名のないパン屋」。日本の5大味噌の1つ「江戸甘味噌」を使用し、惣菜にあう食パン3種を展開しています。今回は「題名のないパン屋」がつくる、味噌の甘さとしっとりとした舌触りが特徴の“和テイスト食パン”をご紹介します。
住宅街に突如現れるインパクトのあるお店
東京都大田区の平和島駅から徒歩5分。閑静な住宅街を通っていくと、シックな黒い壁に大きく白い文字で「無題」と描かれたインパクトのある建物が現れます。
これが和テイストの食パン専門店「題名のないパン屋」です 。
店名も外観もインパクトのあるこのお店。実は、1884年創業の佃煮・惣菜専門店の老舗「佃浅商店」が2019年4月にオープンした、“高級食パン専門店”なんです。
昔から慣れ親しんできた和惣菜とパンの可能性を探っていた「佃浅商店」の7代目杉原健司さん。
そんな杉原さんは2017年、数々の高級食パン専門店を大ヒットさせているベーカリープロデューサーの岸本拓也さんに出会います。
そこから老舗店の新規事業への挑戦が始まりました。
杉原さんと岸本さんは、惣菜屋さんの強みを活かすために、和食の調味料「さしすせそ(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)」を活用したいと考えます。
そこで、日本の5大味噌の1つ「江戸甘味噌」を使用することに決めたそうです。
お店のコンセプトは「和惣菜と一緒に食べてもおいしいパン」。
食パンと味噌のどちらかの主張が強くならないよう、両方のバランスにこだわったとのこと。
江戸甘味噌を使用した和惣菜に合う食パン
「題名のないパン屋」の食パンには、代々惣菜作りで使用している、1885年創業の味噌専門店がつくる江戸甘味噌を採用。
江戸で生まれた「江戸甘味噌」は、塩分がやや少な目で大豆とほぼ同量の米麹を使うため、甘口でしっとりとした舌触りが特徴です。
通常の「江戸甘味噌」は赤褐色ですが、「題名のないパン屋」では特別に白味噌を使っているので、仕上がりが茶色くならないんです。
「題名のないパン屋」で扱う商品は全部で3種類。全て2斤単位で販売しています。
1日の製造数は合計約250本。販売数に限りがあるため、時間指定の引換券を配布することも。
・「無題の熟成」800円(税抜):プレーン
耳は薄いものの、もっちりとした食感。生地は全体的にしっとりとしていて、口どけのよさが特徴。
・「無の極み“味噌”」840円(税抜):味噌
しょっぱさは無く、江戸甘味噌のほんのりとした甘味を感じられます。保水性があり、耳までしっとり。上には白ゴマをトッピング。和惣菜との相性もよいですが、そのままでも十分おいしさを実感できます。
・「無の極み“ぶどう”」980円(税抜):レーズン・味噌
サンマスカットレーズンの甘酸っぱさと江戸甘味噌の甘みが絶妙にマッチ。
※残念ながら、現在は生産調整中。
和テイスト食パンのおいしい食べ方
当日はもちろん生食で食べてみてください。
2~3日後は厚めに切って表面がこんがり焼けるまでトーストすると、外はサクサク、なかはしっとり。もちろんしっとりしたおいしさは持続していますが、トーストにすることで生食とは異なるおいしさを楽しめますよ。
今回は、7代目の杉原さんに「題名のないパン屋」の食パンに合うおすすめの惣菜をお伺いしてきました。ぜひこちらの惣菜と一緒に食べてみてくださいね!
・卯の花
・卵焼き
・青唐辛子の佃煮(店頭でも販売中)
・煮カボチャのスライス
パッケージにもこだわりが!
紙袋には様々な表情のパンや色々な言語で「パン」という意味の単語が描かれています。サイドには「継承」と「渾身」の文字。
また、パンの保存袋には金色の文字で「無題」という言葉が敷き詰められています。パッケージのデザインにも、伝統を受け継ぐ老舗店の意気込みが感じられますね。
135年もの歴史を持つ老舗惣菜店のこだわり食パン。ぜひいろいろな和惣菜との組み合わせを楽しんでみてくださいね!
Text & Photo: ako
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。 変更される場合がありますので、ご利⽤の際は事前にご確認ください。
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