“バイキング”発祥のレストランで、由緒あるメニューを堪能
好きなものを好きなだけ食べたい人に支持されているのが、バイキング。このスタイルを国内でもっとも早く始めたのが、伝統あるホテルとして知られる「帝国ホテル」です。「帝国ホテル東京」の本館17階 にある「インペリアルバイキング サール」(以下、「サール」)にて、バイキングの楽しみ方やおすすめのメニューについて教えていただきました。
Summary
北欧の伝統料理「スモーガスボード」がルーツの、“バイキング”の食のスタイルが、日本で浸透
1958年に「帝国ホテル」内に誕生した「インペリアルバイキング」。この店名には逸話があるそう。開店の際、店名を決めるため 社内からアイディアを募ったそうです。当時上映されていた映画『Viking』に、登場人物が豪快に食事をするシーンがありました。そのシーンからインスピレーションを得て、店名に“バイキング”とつけたそうです。
以降、一度にたくさんの種類の料理をセルフサービスで供する形式が「バイキング」と呼ばれて人気を呼び、日本に根づいたのだとか。
中央にあるブッフェスタンドを囲むように、数にして200もの席が設置されています。2〜3名での利用はもちろん、100名前後の団体での利用も可能なのだとか。また、料理は、常時40種類以上も用意されています。
1964年開催の「東京オリンピック」ゆかりのメニューも!
「サール」のもう一つの特徴が、季節やイベントに応じて趣向を凝らしたメニューがいただけること。この夏は、1964年に開催された「東京オリンピック」にちなんだメニューをいただけます。実は「帝国ホテル」の第11代料理長・村上信夫さん(1921-2005)は、「東京オリンピック」の選手村食堂で料理長のひとりを務めた方。村上さんが残した当時のレシピ集をもとに、現代風にアレンジしたメニューが「サール」で提供されています。
シェフの白鳥真樹さんによると、「ローストポーク アップルソース添え」は、じっくりと火入れしたローストポークに、ケッパー入りのデミグラスソースとアップルソースを合わせたもの。甘みと酸味のあるアップルソースにより、味わいが引き立つのだとか。
また、「サール」では、旬の食材を使った料理を提供することを大切にしているそう。季節の味を楽しめるとあり、定期的に足を運ぶ方も多くいるようです。
ポイントとマナーを押さえ、バイキングを美しく楽しむ
多種多様な料理が並ぶバイキングでは、何からいただこうかと迷ってしまうもの。「サール」のキャプテンであり、「バイキングコンシェルジュ」でもある鈴木圭さんに、よりバイキングを楽しめるコツをうかがいました。「基本的にはお客様のお好みに合わせてご提案させていただきますが、前菜、スープ、メインディッシュ、パスタの順番で、味わっていただくのもオススメですよ。コース仕立てにすると、よりご満足いただけるはずです」
加えて、料理の盛り方にもポイントもあるようです。「一つのお皿に盛る品数は、2〜3種類がベストです。何種類も盛ってしまうと、料理同士が混ざってしまうことがあります」
また、バイキングを楽しむうえでは、「食べられる分だけお皿に取る」、「ブッフェカウンターや席で、大きな声で話さない」といったミニマムのマナーを意識することも大切。ポイントとマナーを押さえ、いつもより優雅な時間を過ごしてくださいね。
text、photo:緒方佳子
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