世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「外海の出津集落」内に立つ出津教会堂のほど近くにある。出津教会堂を建てたド・ロ神父は、村民のために農業や漁業の指導、医療や教育の事業などさまざまな活動をした。その活動の1つとして、明治16年(1883)に創設したのが出津救助院。結婚前の女性に教育や授産事業を行う拠点として神父自ら設計、私財を投じて建てた福祉施設だ。かつての庄屋屋敷跡にあり、今も授産場やマカロニ工場、製粉工場、薬局などの建物が残っている。中心となる授産場の建物は木造と石造り。1階がパンやそうめん作りなどの作業場で、中央の床には地下貯蔵庫、建物東側にはパン焼窯跡がある。2階は女性たちの生活の場、教育の場、祈りの場であり、ヨーロッパから取り寄せたミシンや編み機を使った仕事場でもあった。隣のマカロニ工場の製品と併せて、救助院の多くの製品が長崎居留地の外国人に販売され、輸出もされたという。現在、食と農の体験活動施設として利用されている旧製粉工場では、施設ゆかりの商品を販売。授産場とマカロニ工場の建物、ド・ロ塀と呼ばれる塀は国指定重要文化財だ。
住所 | 長崎県長崎市西出津町2696-1 |
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TEL |
0959-25-1002 |
営業時間 |
9~17時(最終受付は~16時30分)、日曜は11~17時 |
定休日 |
月曜(祝日の場合は翌日) |
料金 |
入場一般大人300円、中・高校生200円、小学生以下150円 |
アクセス |
公共交通:JR長崎駅→長崎バス桜の里ターミナル行きで50分、終点下車、さいかい交通バス大瀬戸・板の浦行きに乗り換え22分、バス停:出津文化村下車、徒歩5分 車:長崎道長崎多良見ICから長崎バイパス、国道202号経由34km45分 |
駐車場 |
あり/20台 |
文化財情報(観光) |
重要文化財(建造物) |
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長崎県長崎市四杖町2671-1
長崎県長崎市琴海戸根原町字割尾171