元祖・広島流お好み焼! 名店「みっちゃん総本店」が伝統の味の誕生秘話を教えてくれました。
昭和25年創業の元祖・広島流お好み焼のお店「みっちゃん総本店」。店主の“みっちゃん”こと井畝満夫(いせみつお)さんは、広島流お好み焼のスタイルを作り上げた中心人物として知られています。また、お好み焼に使う食材や焼き方には、伝統の味を守り続けるためのこだわりがたっぷり!お店オリジナルのお好みソースなど、広島みやげもたくさんありますよ。
昭和25年創業。元祖・広島流お好み焼のお店「みっちゃん総本店」
「みっちゃん総本店」は、昭和25年創業の広島の老舗お好み焼店。広島県内に7店舗、東京に1店舗を構えています。こちらの店主の“みっちゃん”こと井畝満夫(いせみつお)さんは、広島流お好み焼のスタイルを作り上げた中心人物として知られていて、店内の設備や鉄板を使った調理方法には、いまや定番の広島流お好み焼の誕生秘話がもりだくさん!今回は雑学風にお伝えしていきます。
店内には、テーブルとカウンターの全部で54席。カウンター席だけでなく、テーブル席にも鉄板が付いています。鉄板の上でヘラを使ってお好み焼を食べるという、広島ならではのスタイルは「みっちゃん」の考案!創業当時は高価だった割り箸を使わなくていい方法として、ヘラで食べることを提案したそうです。この珍しいスタイルが、お客さんにも人気になったのだそう!
店内でひときわ目を引くのが、広島でも最大級の全長12mという長い鉄板!ここでたくさんのお好み焼が次々に焼かれていきます。実は、いまや多くのお好み焼店で使われている「周囲が熱くならない鉄板」も「みっちゃん」が発明したものなのだそう。「みっちゃん」ってすごい。
こだわりのお好み焼。おいしさを守り続ける極意
そんな「みっちゃん」の調理スタイルの特徴は、お好み焼きを最大3人で分担して分業で焼き上げるというもの。「生地を伸ばして具材を盛る役」「焼く役」「仕上げる役」と役割分担をして焼くことで、お好み焼の味にムラが出ないようにしているのだとか。
キャベツともやしの組み合わせや、そば入りのスタイルも「みっちゃん」が考案したもの!キャベツは、その日の状態や部位によって切り方や蒸らし時間を変えて、食感を統一するという工夫をしているようです。すべてのお客さんに同じおいしさのお好み焼を提供するための工夫を徹底しています!
「みっちゃんオリジナルお好みソース」をかけたら、お好み焼の完成!ヘラでアツアツのうちにほおばると、キャベツともやしの甘みが口に広がります。表面はパリッと香ばしく、中はふっくらとした食感の麺も合わさっておいしい!特製のお好みソースは、フルーティであっさりといただくことができます。これぞ元祖・広島流お好み焼!
みっちゃんオリジナルの広島みやげもたくさん
井畝満夫さんが「お好み焼きのおいしさの決め手は、ソースにあり!」とこだわりぬいて、オタフクソースと共同開発したオリジナルお好みソースは、おみやげにも人気なのだそう。焼きそばやとんかつ、コロッケにかけて食べるのもおすすめです。
そのほかにも、「元祖広島流お好み焼せんべい」や「かっぱえびせん みっちゃんお好み焼味」など、さまざまな広島みやげも販売していますよ。広島に来たなら、ぜひ「みっちゃん総本店」を訪れて、元祖・広島流お好み焼を味わってみてください!
Text&Photo:田中ちやこ
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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