短時間レシピで本格派!野菜とお肉がたっぷりのギリシア料理 #海外気分でおうちごはん
思うように海外旅行ができない日々が続きますが、おうちごはんに世界各国の料理を取り入れて、海外旅行気分を味わってみては?基礎からしっかり学べる料理教室「ABCクッキングスタジオ」で教えてもらう、世界一周レシピの連載。7月は青いエーゲ海が思わず瞼の裏に浮かぶ「ギリシア料理」編です!
Summary
ヨーロッパ有数のグルメ国が生んだ地中海料理に舌鼓
ギリシア料理ではオリーブオイルやレモンハーブをふんだんに使った、野菜や魚介類のメニューが人気。イタリア、スペイン、モロッコ料理とともに、「地中海の食事」としてユネスコの無形文化遺産に登録されています。近年は東京にギリシア料理店も増えてきて、日本でも人気急上昇中ですよね。
【レシピ】ギリシアの家庭料理の代表「ムサカ」
「ムサカ」はトルコやブルガリアなど東地中海の国々で愛される家庭料理で、アラブから伝わったとも言われています。国によって特徴はまちまちですが、ギリシアの「ムサカ」はナスなどの具材を層状に重ねて食べるラザニアやグラタンに似た食べ物。今回は短時間で作れちゃう、ナスでお肉をくるむアレンジレシピをご紹介しましょう。
<材料> 4人分
ナス 8本
サラダ油 適量
豚ひき肉 200g
玉ねぎ 1個
にんにく 1かけ
塩 小さじ1/2
黒こしょう 少々
ナツメグ 少々
トマトソース(缶) 1缶
〈下準備〉
・ナスはヘタを除いて縦に厚さ7~8mmに切り、塩水に浸ける(アク抜きのため・5分程度)
・玉ねぎ・にんにくはみじん切りにする。
・オーブンの予熱をする(250℃)。
〈作り方〉
①ボウルに豚挽き肉・玉ねぎ・にんにくのみじん切り・塩・こしょう・ナツメグを入れざっくりと混ぜる。
②ナスの水気をふき取り、サラダ油で、ナスがしんなりするまで揚げ焼きにする。
③耐熱容器(12㎝くらいのココット型)の底にナスを放射状に敷きつめ、ふちにもナスを張り付ける。〈★ポイント1〉
④①を入れて表面を平らにし、出ているナスを折り曲げてかぶせる。予熱を入れたオーブンで加熱する(250℃10分→200℃30分)。〈★ポイント2〉
⑤焼き上がったら型を逆さにして皿に移し、温めたトマトソースをかける。
★ポイント1
お皿の余白が少なくなるようナスを内側にしっかり敷き詰めます。事前にナスを素揚げしているので、しんなりしてよく曲がります。1皿につき使うナスは2本程度。
★ポイント2
①をナスの上に敷き詰めたらスプーンで平らに。こうすることでキレイな形に焼き上がります。
肉をナスでしっかりと覆うと、肉のうまみが閉じ込められ、おいしく仕上がります。
こんな感じで肉が隠れるように包み込むことで、形もかわいらしく!
【レシピ】シュワッとさっぱり!「ほうれん草のギリシア風サラダ」
通常ギリシア風サラダはフェタチーズ(山羊の乳のチーズ)を使用しますが、今回は家庭で作りやすいようにプロセスチーズをチョイス。ドレッシングに炭酸水を使用し、シュワッとさっぱり仕上げます。
<材料> 4人分
ほうれん草 160g(2/3束程度)
卵 1個
水 600㏄
酢 小さじ1
塩 小さじ1/8
プチトマト 4個
ブラックオリーブ 4個
プロセスチーズ 24g
塩 小さじ1/8
黒こしょう 少々
マヨネーズ 40g
レモンの果汁 小さじ1
炭酸水 20㏄
〈下準備〉
・ほうれん草は下茹でし、5cm幅に切る。
・卵は分量の水に酢・塩を入れ、中~強火にかけ沸騰したら弱火で10分加熱し、水に取り殻をむき、1cmの角切り。
・プチトマトはヘタを除いて洗い、縦4等分に切っておく。
・ブラックオリーブは横半分に切る。
・プロセスチーズは5mmの角切り。
〈作り方〉
①ボウルに塩・黒こしょう・マヨネーズ・レモンの果汁を入れ、良く混ぜる。
②炭酸水を2・3回に分けて加え、その都度均一に混ぜる。〈★ポイント1〉
③器にサラダの具材を彩り良く盛り付け、ドレッシングを試食直前に回しかける。
★ポイント1
あらかじめ①を入れておいたボールに、水分(炭酸水)を分割して少しずつ加えると、上手に乳化できます。乳化とは、水分と油分が混ざり合うこと。ここでしっかり乳化しないと、ドレシングが油っぽくなってしまいます。
水の代わりに炭酸水を使うことで、シュワシュワッと口当たり爽やかに!夏にぴったりのテクニック。
【レシピ】ひと口サイズの軽~いドーナツ「ルクマデス」
「ルクマデス」は、ギリシアのお祭りの屋台などでも売られている、軽い生地のドーナツ。シンプルなレシピなので家で簡単に作ることができます。
<材料> 4人分
(a)
強力粉 50g
薄力粉 50g
ドライイースト 小さじ1/4
塩 少々
砂糖 小さじ1
牛乳 50cc
水 50cc
揚げ油 適量
はちみつ 適量
シナモンパウダー 適量
〈下準備〉
・ 牛乳・水は合わせて人肌にあたためておく。
・ 揚げ油を準備しておく。
〈作り方〉
①ボウルに(a)を入れ、スプーンで全体を混ぜ、ふんわりとラップをかけ、発酵させる(40℃ 約60分)。
② ぬらしたスプーン(2本)で生地を一口大に丸め、180℃の揚げ油で生地がふくらみ、きつね色になるまで揚げる。 〈★ポイント1〉
③器に盛り付け、はちみつをかけ、シナモンパウダーをふる。
★ポイント1
二つのスプーンのカーブとカーブを使って、ドーナツのタネを丸めます。穴は開けなくて大丈夫!
型崩れしないよう、そっと一つずつ鍋の中に投入。事前にスプーンを濡らしておけば、ドーナツの生地が張り付くことなく、つるっと鍋の中に滑り落とせます。
キツネ色になるまで揚げましょう。
【テーブルコーデ】お手本は『マンマ・ミーア』のウエディングシーン
映画『マンマ・ミーア』(2008年公開)に登場するギリシアの離島でのウエディングシーンにインスピレーションを得たテーブルデコレーションに挑戦!
エーゲ海の島々に広がる青&白のコントラストの街並みを彷彿とさせる爽やかなストライプの布に、フューシャピンクの布で可愛らしさをプラスします。ストライプの布は全面に引くとインパクトが強すぎるので、真ん中にだけ敷くのが上品に仕上げるコツ。
青、白、フューシャピンクの3色にカラーを絞って世界観を統一するのがポイントなので、ワイングラスや陶器の柄も爽やかなブルーにそろえました。白いナプキンを大きくリボン型に結べば、よりカジュアル感のあるウエディングコーデを演出できます。
スペイン土産としてもらったオリーブオイルの空き瓶は置くだけでお洒落に!海外土産はテーブルコーデに意外と役立つので捨てずに持っておいて損はありません。「ルクマデス」を置いたキャンドルスタンドも白く塗ってカラーを統一。
英字で名前を書いたシールを作ってペットボトルにはればよりウエディングっぽくなりますよ。シール素材は、写真に文字を載せて加工できるスマホアプリ「Phonto」で作成し、コンビニでプリントアウトしてはりました。「Phonto」には可愛い書体がたくさんあるので、お気に入りを選んでみて。
ホームセンターで見つけたスノコは白色に塗装して背景に。ヒトデは雑貨店「ナチュラルキッチン」で買ったものをブルーにペイントしました。お好みの色にどんどん変えていくのが、理想のテーブルコーデに近づく技なのです!
SNSで募集中!おうちでギリシア料理&テーブルコーデ写真
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【ギリシア旅行情報】サントリーニ島の絶景と、アテネの古代遺跡にうっとり
ギリシア随一の絶景を堪能したいなら、サントリーニ島は外せません。エーゲ海を象徴する白と青の町並みはため息もの。島の中心地・フィラの細かい路地にはカフェやショップが軒を連ね、華やかなナイトライフもエンジョイできます。
サントリーニ島でお土産を買うなら、自家製の陶磁器や、サントリーニの溶岩で作ったアクセサリーなど、ギリシアらしいアイテムがおすすめです。
ギリシアの首都アテネにはアクロポリスや古代アゴラの遺跡が、近代的な街並みのすぐ近くに佇んでいます。ハイライトは古代ギリシア文化の象徴で、紀元前5世紀ごろに建てられたパルテノン神殿。“教科書で見たことのある風景”に、胸が高鳴ります。
また、アテネの街なかにもお洒落なカフェがいっぱい!旅行者も使いやすい、カジュアルでセンスあふれる空間でほっと一息ついてみては。
近代オリンピックの前身となったのが、紀元前にギリシアで始まった古代オリンピック。4年ごとに全ギリシアから人々が集まった聖地・ゼウス神殿や、近代五輪のオリンピック聖火が毎回採火されるオリンピア遺跡のヘラ神殿を見て、五輪へと希望をつなぎましょう。
レシピ提供 =ABCクッキングスタジオ
text=城リユア(mogShore)
photo=大塚七恵
Styling=Yuka Eguchi, Masako Ouchi
●記事内のギリシアの旅行情報は『るるぶギリシア ’20』に掲載した記事をもとに作成しています。
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