毎日テーマが変わるバーって?歴女必見の水曜「レキシズルバー」潜入レポート!
自分の趣味を語り合いたい…そんな想いは誰しもあるはず!今回注目したのは、御茶ノ水にある“歴史”が趣味の人たちが集うというショットバー「渡部商店」。こちらでは、毎週水曜日限定で営業する「レキシズルバー」なるものが。毎回、歴女をはじめとする歴史好きで賑わうとのことで、歴史は好きだけど、ほぼ忘却の彼方…という筆者が実際に潜入し、レポートします!
毎週水曜日だけオープンする、歴史好きが集まるバーって?
新御茶ノ水駅から徒歩2分の路地裏にあるショットバー「渡部商店(わたなべしょうてん)」。19時頃と早い時間にも関わらず、賑やかな談笑が聞こえます。
渡部商店は曜日ごとにバーテンダーが異なるという営業スタイルで、水曜日は日本史・世界史関係なく、歴史好きが集まる「レキシズルバー」の日なのです。
店内はカウンターのみの12席でこじんまりとしていますが、その分お客さん同士の心理的距離も縮まります。おひとりさまでもアットホームに受け入れてくれますよ。
『歴史をポップに楽しむ』というお店の信条にならい、一般的なバーのように世間話もあり良い意味でゆるい。でも“歴史”という共通の話題があるからすぐに打ち解けられて会話もはずみ、過去にはお客さん同士で結婚された方が何組もいるそうです…!
歴史バーならでは!偉人にちなんだオリジナルカクテルも!?
ドリンクは定番のビールや梅酒だけでなく、歴史バーならではの偉人にちなんだカクテルも。
写真のドリンクは、長宗我部元親という戦国時代に四国を治めた武将がモチーフとなっています。日本酒とトニック、ブルーシロップのドリンクで夏にぴったり。レモンが効いていてさわやかさも感じます。
バーテンダーさんの手が空いていれば、好きな歴史上の偉人や出来事のリクエストカクテルを作ってもらえることもあるそう!注文はキャッシュオン形式なのも安心です。
フードメニューは、渡部商店の月曜日のバーテンダーさんが「あいづ食堂」と銘打ち提供しています。メニューはその日のお楽しみですが、第一水曜のみに提供される甘口の「あいづライスカレー」(800円・税込)が好評で、それを目当てに訪れる方もいるのだとか!
マニアックな歴史に触れられる!初心者でも楽しめる数寄語り
レキシズルバーの名物となっているのが、お客さんのうちの1人が15分間の歴史プレゼンを行う「数寄語り」です。
この日は、2022年の大河ドラマの主人公となる、平安後期から鎌倉時代にかけての偉人“北条義時”についてプレゼンしていました。
承久の乱、源実朝、久々に耳にするワードだ…と懐かしく思ったのも束の間、わかりやすく噛み砕かれたトークがめちゃくちゃおもしろい!歴史はエンターテインメントだな、と改めて実感できます。
全員が興味津々に耳を傾けている一体感も心地よく、プレゼン後にあちこちで感想が飛び交う姿にみなさんの歴史愛を感じました。
ご近所さんだけでなく遠方から訪れる常連さんも。 数寄語りを経て実力を付けたプレゼンターは、毎月の最終水曜日に行われるスライドを用いた60分間のプレゼンの権利を得ます。
さらに、実力が認められると月に一度土曜日に開催される90分間の歴史イベント「TERAKOYA」で先生になることができるのだそう。
このふたつのイベントはバーと同じビルの3階スペースで実施されていますよ。
この日の数寄語りのテーマ「北条義時」をイメージしたカクテルを作ってもらいました!
歴史好きが集まるからと言って、一方的に歴史を語り出す…みたいな方はおらず、軽やかかつマニアックに歴史に触れられるので、知識がなくても楽しめます。
初来店や1人で来てもバーテンダーさんや常連さんがナビゲートしてくれるから安心です。ネットなどで知って飛び込みで来る方も多いそう!
歴史好きだけど、なかなか披露する場所がなかった方も、あまり歴史に詳しくない方もぜひ訪れてみでくださいね。
Text・Photo:日高沙織(vivace)
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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