芸術の秋到来!アートに浸れる週末に行きたい関東近郊の美術館3選
今年の秋は旅行など、遠出のお出かけは控える人も多いはず。そこで、都内からアクセスの良い美術館に行って、アートの世界に浸ってみるのはいかがですか?関東から日帰りで行ける関東近郊(山梨・神奈川)の美術館をまとめてご紹介します。
ユニクロのTシャツでおなじみ「中村キース・ヘリング美術館」
“キース・ヘリング”の作品は、誰もが一度は目にしたことがあるはず。力強い線で描かれたカラフルな作品は1990年の没後も世界中で愛され続けており、80年代のアメリカ美術を代表するアーティストといっても過言ではありません。日本ではユニクロのTシャツがお馴染みです。
「中村キース・へリング美術館」には、そんなキース・へリングの作品が200点近く収蔵されています。館長・中村和男氏が80年代にニューヨークでキース・ヘリングの作品と出会ったことがきっかけでファンになり、作品の収集をスタートし、歳月をかけてどんどん増えていったのだそう。館内の展示は一部エリアを除き撮影もOK!
展示スペースで見られる、とびきりポップな作品たち。この美術館は、80年代の混沌としたアメリカを再現するように、「闇から希望へ」というテーマに沿って暗い通路から明るいスペースへ抜けるつくりになっています。ストーリー仕立てになっているのも魅力のひとつです。
多くの作品からは、なんだかワクワクさせてくれる不思議なパワーを感じます。カフェやミュージアムショップもキース・へリングの作品をモチーフにしたものでいっぱい!八ヶ岳周辺の観光とあわせてお出かけしてみるのはいかが?
■参考記事:東京から2時間でパワーチャージ!何するか迷った週末はこの美術館へドライブ(配信日:2018.10.06)
海の絶景も一緒に味わおう!「横須賀美術館」
東京湾を目の前に望む、風光明媚な観音崎に立つ「横須賀美術館」。
その環境の素晴らしさから、過去には「日本の絶景美術館 トップ5」にランクインしたこともあるのだとか。
穏やかな海の景色を存分に堪能したら、海を背にプロムナードを歩いて館内へと進みます。
通路の下には展示フロアが広がります。 展示内容もさることながら、絶対に見逃せないのがこの建物そのもの!
建築家・山本理顕(やまもとりけん)氏により2007年(平成19年)に造られたこの建物のコンセプトは、ズバリ“環境全体が美術館”。
吹き抜けを多用した明るい館内も、周囲の環境に調和すべく設計されたそのひとつなのだそう。丸壁の丸窓からやわらかな外光を採り込むこの開放的な空間は、景観と建物を一体化させるために緻密に設計された賜物です。
螺旋階段で屋上へ出るとそこにも絶景が。前方には東京湾、後方には観音崎の森が広がります。なんと、背後の森と建物の一体化を図るため、美術館の建物をあえて半分地中に埋めているのだとか。
「横須賀美術館」では、時期によって企画展も開催しています。ぜひ環境と美術館のコラボを体感して、絶景を堪能してみて!
■参考記事:海も山もアートの一部。小旅行気分で訪れたい、海までわずか3分の絶景美術館(配信日:2018.09.29)
箱根の国内初・野外美術館「彫刻の森美術館」
箱根の四季折々の自然が堪能できる「彫刻の森美術館」は、国内ではじめての野外美術館です。
インパクトのあるこの大きな目玉焼き、実は野外展示場にある休憩スポット!白身に腰をかけてベンチとして使ったり、靴を脱げばのぼって寝転んでもOK。休憩所なので、飲食も可能です。
そしてこちらは直径1.42mのカプセルが94個連なって構成された「しゃぼん玉のお城」。自然界が生み出す光の美をデザインに応用した作品で、このカプセルの積み方はダイヤモンドの結晶構造を拡大したものなんだそう。
カプセルの中に顔を入れてみたり、中央にある空間からお城を見上げてみたり。キラキラと輝くカプセルと青い空の美しいコントラストが間近で体験できます。
塔の全面にはめ込まれたステンドグラスが幻想的なこのアートは「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。外光が複雑に屈折しながらとても美しい世界を作りだしているのは、分厚いガラスを槌で手割りし、その破片で造っているからなのだとか。
光が織りなすステンドグラスの芸術が楽しめるだけでなく実は展望塔でもあり、高さは約18m。ビルの6階に相当。野外彫刻と箱根の山々が一度に見渡せるなんて、のぼった人だけしか体験できないとっておきの贅沢ですね!
「彫刻の森美術館」には、野外体験アートのほかにも近・現代を代表する彫刻家の作品が約120点展示されています。ピカソの多彩な作品をはじめとした世界有数のコレクションを展示した「ピカソ館」など、他にも見どころが満載ですよ!
■参考記事:寝そべってもOKな目玉焼きに、しゃぼん玉のお城!「彫刻の森美術館」の体験アートが楽しい(配信日:2018.05.28)
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●この記事は、『るるぶ&more.』の過去に掲載した記事をもとに作成しています。