
アート作品を好きなだけ堪能できる!新感覚ホテル「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」
築54年の倉庫ビルをリノベーションし、コンテンポラリーアートを公開保管しておくアートストレージ(収蔵庫)を併設したホテル「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS(カイカ トウキョウ バイ ザ シェア ホテルズ)」が話題です。まるで美術館に宿泊しているかのような体験ができるうえ、浅草へもアクセスのいい蔵前エリアに位置するため利便性もバツグン!気になる施設の様子や客室、併設されているお茶のバーなどを徹底リポートします。
Summary
築54年の倉庫をリノベ。個性が光る“東京のブルックリン”こと蔵前の最注目ホテル
東京のおしゃれな街のひとつとして注目される蔵前エリア。元々ものづくりが盛んな下町で、近年は国内外のブランドが進出し、ハイセンスなカフェレストランや雑貨店が点在しています。都心に近いものの、大きな川があってのんびりとした雰囲気から、蔵前は“東京のブルックリン”と呼ばれています。
「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」は1966年に建てられた地下1階から地上6階建ての倉庫ビルをリノベーション。宿泊施設ながら、地下にはコンテンポラリーアートを公開保管するアートストレージを併設しています。
「KAIKA」という施設名称は、見せる収蔵庫を意味する「開架」という意味に加え、日本のアート文化を広め「開化」させたい、さらに将来的にはアーティストの才能の「開花」をサポートしたい、という思いが込められているのだそう。
いたるところでアートがお出迎え。ストレージではフェンス越しの作品鑑賞?
ホテルの入り口から早速アートストレージ。左手の「STORAGE 1」では、コンテンポラリーアートのギャラリーによる企画展を開催しています。取材時はグラフィックデザイナーの安田昂弘さんの作品を期間限定で実施。
過去にはレディー・ガガも愛用するヒールレスシューズをデザインした舘鼻則孝さんの企画展などを行ったのだとか。「STORAGE 1」などを含む1階は宿泊者以外の方も自由に鑑賞可能です。
宿泊者専用エリアに入っても、各フロアにアート作品が。屋上階で出合ったのは体育座りが愛らしい「色を聴くウサギ」。つい先日までは横たわって展示されていたそう。 館内で展示されている作品は、およそ2年ごとに入れ替わる予定です。
続いて地下の宿泊者専用ラウンジへ。
さまざまな作品が展示されハイセンスな空間ですが、ここには電子ケトル、電子レンジ、お皿・カトラリー類までが備え付けられていて、飲食したり作業をしたりと自由に過ごすことができます。
ラウンジに隣接するのが宿泊者専用のアートストレージ。国内6つのギャラリーがこの倉庫へ入居し、宿泊者限定で公開しながら作品の保管をしています。
床からもわかるように、元は駐車場だった場所でフェンス越しのアート鑑賞。美術館ともパブリックアートとも異なって新鮮な感覚でした!
ラウンジから、お茶を飲みながら時間や人混みを気にせずゆっくりと作品を味わう…という贅沢な体験もできます。気になるものと出合えたら、実際にギャラリーへ足を運んでみてもいいですね。
客室はシーンで選べる10種類。ファミリーやグループ旅行にも◎
「KAIKA 東京」の客室はシーンで選べる10種類。
全73室ある客室はグリーンを基調とした落ち着いたカラーリングで元倉庫なだけあり、天井が高く開放感があります。
この「STANDARD 4:with 2 Single Sofa Beds」はツインベッドと2台のソファベッドを備えたお部屋。ソファベッドはシングルサイズでしっかりとした作りなので、ベッドの争奪戦をしなくても大丈夫。
バス・トイレは別で、ほぼ全てのお部屋に広々としたバスタブがあります。旅行の疲れもしっかり取れますね♪
※「BUNK 6」のみシャワールーム
シャンプーや歯ブラシなど、必要最低限のアメニティは完備されていました!基礎化粧品はないのでお気に入りを持参しましょう。
客室のティーセットは波佐見焼・マルヒロのものでティーパックもおしゃれ。セレクトはシンプルながらもしっかりとツボを押さえてくれているのがうれしいです。共用部にはランドリーもあるので長期滞在でも安心。
その他、最大4人泊まれる和室タイプの「SUPERIOR 4:Japanese-style Room」や、3つのバンクベッドを備えた「BUNK 6」も。6人で泊まれる都心のホテルはなかなかないので重宝しそうですね!ファミリーでの利用も多いそうです。
ドレッサーやクローゼットもある「SUPERIOR 4」からはスカイツリーも。泊まるメンバーやシチュエーションにぴったりのお部屋を探してみてください。
泊まらなくても訪れたい!日本茶カクテルも楽しめる「BAR KAIKA」
ステイの大きなお楽しみのひとつが朝食。「朝食」は宿泊者のみ利用可能ですが、とても評判がいいんです。
フレッシュな野菜のサラダや肉料理を盛り合わせたメインプレートに、手まり寿司かクロックムッシュサンドの2種類から選ぶことができるサイドプレートとスープが付いています。浅草ハムなどのローカルな食材も取り入れられていましたよ。
11~24時は宿泊者以外も利用可能な「BAR KAIKA」がオープン。こちらでは薫り高い茶葉を使った日本茶やカクテルを中心に、和文化を取り入れたメニューを提供。
ノンアルコールのカフェメニューも充実していて、「東向島珈琲店」がブレンドしたコーヒーのほか、渋谷の人気カフェ「GEN GEN AN(ゲン ゲン アン)」などで知られる「EN TEA(エン ティー)」が厳選した茶葉を使用したお抹茶や玉緑茶、ほうじ茶などをラインアップ。ホットのお茶は数種ある湯のみから好みのものをセレクトできます。
バーメニューはどれも400〜800円と、ホテルなのにとってもリーズナブル!コンセントが備えてあり個室のような席もあるので、蔵前散策の休憩やリモートワークにもぴったりです。ご近所の方もよく立ち寄られているのだとか。
「KAIKA 東京」はハイセンスながらも気負わずにアートやおいしいものを楽しめる空間でした。東京観光の拠点にはもちろん、東京在住の方こそ心ゆくまでアートを楽しむ下町ステイを味わっていただきたいです。
■KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS(カイカ トウキョウ バイ ザ シェア ホテルズ)
住所:東京都墨田区本所2-16-5
電話番号:03-3625-2165
チェックイン:15時〜
チェックアウト:〜10時
料金:9000円〜(コンパクトダブル2名1室)
Photo・Text:日高沙織(vivace)
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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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