コンセプトは“出会いの循環”。池尻「CYCLO」は本や緑に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごせるカフェ

コンセプトは“出会いの循環”。池尻「CYCLO」は本や緑に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごせるカフェ

カフェ ランチ ケーキ プリン 東京都 るるぶ&more.編集部
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2021年7月にオープンしたカフェ「CYCLO(シクロ)」は、廃校になった中学校をリノベーションして作られた「IID 世田谷ものづくり学校」内の1階にあります。新たな発見を求めてもよし、ゆっくりとくつろいでもよし。訪れるたびに楽しめる、ほかのカフェとは一味違った魅力をご紹介します!

Summary

廃校になった校舎を活かした独自の空間デザイン

池尻大橋駅から徒歩7分。穏やかな住宅街の中に現れる旧池尻中学校舎は、今も外観は学校そのものです。

「IID 世田谷ものづくり学校」は、2004年に廃校となった中学校舎をリノベーションして作られた複合施設。ものづくりに携わる事業者のオフィスとして使われたり、カフェやショップが入居したりと、さまざまな交流の場となっています。

少しドキドキしながら小道を歩いていくと、校舎への入口が見えてきます。総合受付があるので、入館手続きを済ませてからLet's go!

廊下を進んだ奥の方の教室に、カフェ「CYCLO」の看板が。ほっこりかわいらしい、手書きメニューがお出迎え。

クラス番号のプレートがあった所に、各入居者の看板がついています。

カフェ「CYCLO」を運営しているのは、空間プロデュースを手がける「株式会社ANCR」。会社が掲げる、『ホテルという空間媒体を通したライフスタイルのプロデュース』を行うという目標に向けて、まずは要素のひとつである「食」を提供するという意味で、こちらのカフェを始めたそう。

「CYCLO」という名前は、「循環」を意味するギリシャ語に由来しています。『偶発性の高い空間として、食、本、人の出会いが循環する場所であってほしい』という、運営陣の想いから生まれた、楽しい工夫があふれるカフェなんです!

ゆったりとした空気が流れる店内は、席と席とのあいだにゆとりを持たせつつ、コミュニケーションが取りやすいような配置になっています。

もとの校舎の造りをいかした、開放感のある癒しの空間です。

おしゃれなオープンキッチンの横には、かつては教室内の流しだったと思われるスペースが。今はかわいらしいグリーンが飾られて、すっかりカフェに馴染んでいます。

店内の植物はすべて購入可能!

まず紹介したい「出会いの循環」の仕組みは、店内の植物をすべて購入できること。

廊下に飾られている植物はもちろん、大きめの木や、鉢植えの植物、天井から吊るされているグリーンまで、本当にすべてのなかから選べます。

金額は、小さいものだと600円〜1800円、大きいもので5000〜2万2000円ほど。(※入荷状況により価格変動あり)

植物のお手入れは週1〜2回のペースでプラントデザイナーさんにお願いしているそう。植物との出会いも楽しみになります。

本の交換で新たな出会いを創出

続いての「出会いの循環」の仕組みは、本を持ってくると、店内の本1冊と物々交換ができること。

ここで出会った本が自分の元へ来て、自分がここに置きたいと思った本が、また別の誰かの元へ行く。本を介した循環が生まれています。

なかには交換のために10冊ほどの本をまとめて持ってくるお客様もいるのだとか!

有名ガールズバンドのメンバーが置いてくれた本や、ものづくり学校が寄贈してくれた本など、一部交換ができないものもあります。こちらはぜひカフェにいるあいだにゆっくり閲覧してください。

オリエンタルなメニューは良い意味で期待を裏切る?!

「CYCLO」には、シェフやパティシエを中心に、スタッフみんなで考案した、固定概念にとらわれない広義な解釈のオリエンタルなメニューが並びます。

基本的には、あえて誰もが知っているような馴染みのある料理を用意していますが、ひと口食べると想像と少し違う、予想外のおいしさを味わえるのが特徴です。

「クラフトルーローハン」1200円
「クラフトルーローハン」1200円

半日ほど煮込んで、しっかりと味がしみたお肉がゴロゴロとぜいたくに入った「クラフトルーローハン」。白米と黒米を合わせて炊いたご飯が進みます!

一般的なルーローハンには見られない、季節の野菜が味わえる3種のお惣菜&とろりとした温泉卵も入って食べ応え抜群!仕上げのパプリカパウダーと菊の花は目にも鮮やか♪

添えられているおしぼりにもちょっとした出会いが。本の中のフレーズをスタッフの皆さんがセレクトし、手書きしているそうです。

「スノーケーキ(数量限定)」700円
「スノーケーキ」700円(数量限定)

人気の高いデザート「スノーケーキ」は、クリームで覆われた、ドーム型のショートケーキ。甘〜いジャスミンシロップをたっぷりとふくませたスポンジのあいだに、マーマレードがサンドされています。

ジャスミンの華やかな香りが広がって、ショートケーキなのにオリエンタル…。ショートケーキの新たな一面を知った気持ちになりました。
上に乗っているフルーツは季節によって変更されるそうです。取材時はブドウでした♪

「クラシックプリン」500円 
「クラシックプリン」500円 

「スノーケーキ」と並んで人気なのが、クリームが乗った姿がかわいらしい、やや固めの「クラシックプリン」。なめらかな舌触りです♪
普通はバニラビーンズで風味付けをすることが多いですが、こちらのプリンの隠し味はカルダモン!おしゃれな香りが漂います。

「自家製ジンジャーエール」600円
「自家製ジンジャーエール」600円

「自家製ジンジャーエール」は、生姜シロップから手作り。すりおろした生姜がたっぷり入ったシロップを、よく混ぜてからいただきます。ピリッとほのかに生姜の辛さが効いていて、冬場はホットで飲んでもおいしそう。

ほかにも、ドリンクメニューでは「エスプレッソトニック」や、コーヒーをミルクで抽出した「ミルクブリューカフェ」なども人気です。

「出会いの循環」は、メニュー名の中にもあります。3冊以上の本を持参し、「CYCLO」内の本と交換及び寄贈をすることで、カフェメニューの名前をひとつ名付ける権利をもらえるのです!(最低1週間そのネーミングで提供)

自分以外の誰かが、お料理の印象や味から着想を得て決めた名前たち。どんな気持ちで決めたのか、思いを馳せてみても。

ユニークなネーミングを見てからだと、メニュー選びもまた違った楽しみ方になりますね♪

老若男女問わず愛されるカフェ「CYCLO」は、今後もイベントを開いたり、バーとして営業したりと、さまざまな形で「出会いの循環」を作っていく予定だそう。

ふらっと立ち寄りやすい、やさしい場所。コーヒーやデザートと一緒に、素敵な本を手にとって、くつろぎのひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。

■CYCLO(しくろ)
住所:東京都世田谷区池尻2-4-5 IID 世田谷ものづくり学校107
TEL:080-4055-1109
営業時間: 11〜19時
定休日:不定休

Text&Photo:山川満理奈(vivace)

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