食・グルメ
2022.04.17
個性的なパンが勢ぞろい！ 100％ヴィーガンのベーカリーカフェ「Universal Bakes and Cafe」【下北沢】
卵や牛乳、バター、はちみつ等の動物性由来の食品素材を使用せず、植物性由来の材料で作ったヴィーガンパンを作る「Universal Bakes and Cafe（ユニバーサル ベイクス アンド カフェ）」。2020年に世田谷代田の住宅街の一角にオープンし、その小麦の素朴な味わいに地元民をはじめ、ヴィーガンファンやパン好きを魅了してきました。そんな「Universal Bakes and Cafe」の看板商品や、異国情緒たっぷりなカフェメニューをご紹介します。
Summary
100％ヴィーガンのパン屋さん
小田急線・世田谷代田駅の出入口3を背にして一本道を1分ほど歩いていくと、「Universal Bakes and Cafe」が見えてきます。
「Universal Bakes and Cafe」は、ヴィーガンフードやドリンクを提供する中目黒のカフェ「Alaska zwei（アラスカ ツヴァイ）」や、ドーナツなどデザート系のパンも扱う下北沢のベーカリー「Universal Bakes Nicome（ユニバーサル ベイクス ニコメ）」の姉妹店なんです。
「Universal Bakes and Cafe」には、環境や価値観の違いなど関係なく、みんながおいしく食べられるようにと、小麦などの素材を活かしたパンが揃っています。
日替わりや季節ごとのパンはもちろん、お客さんのリクエストから新しい商品も生まれたりするのだそう。
店内には色とりどりのパンが。乳不使用の「サワークリームオニオン」（380円）をはじめ、国産小麦のバゲットにガーリックの香りが特徴の「ガーリックトースト」（280円）、ふんわりさっくり「メロンパン」（330円）などお総菜パンから甘い系までずらり。
写真の「メロンパン」の左隣に写っているのは、抹茶生地に大納言あずきやくるみを混ぜ、中には白あんが入った「VEGANマフィン」（480円）。マフィンは日替わりで、ほかにもチョコレートやブルーベリーを使ったものも用意されています。
季節に合わせて焼くパンは期間を定めておらず、売れ行きやお客さんの声を聞きながら入れ替えているそう。春には「桜あんぱん」が提供される予定だとか！
噛めば噛むほどおいしい米麹を使ったパン
パン生地に欠かせない発酵の素には米麹が使われています。米麹も自家製で、日々、麹を管理しているそうです。
丁寧に作られた米麹の発酵から生まれる甘みと香り。噛めば噛むほどその穀物のうま味が感じられます。バターのコクとは一味違ったパンを、ぜひ一度食べてみてくださいね。トースターで焼いてオリーブオイルをかけたり、塩を振りかけたりして食べるとより一層おいしく味わえます。
こちらの「くるみパン」も米麹で発酵。くるみは重曹で炊いてアク抜きをしているため渋味がなく、ふわっとしたパン生地のなかに歯ごたえもしっかり残っています。シンプルな味わいですが、人気の商品です。
このほか、米麹を加えて発酵させた生地に、香り豊かな長崎の生あおさを混ぜた「あおさの塩パン」を目当てに訪れる人も多く、すぐに売れ切れてしまうので気になる人はお早めに。
初めて訪れるならコレ！ 店長イチオシのパンをご紹介
大人から子どもまでファンが多いという「有機つぶあんパン」。つぶあんは、小豆にてんさい糖を混ぜて炊いているため、程よい甘さが口に広がります。
実は店長はレーズンがあまり好きではなかったそうですが、「Universal Bakes and Cafe」で作る「レーズンパン」は特別。パン生地はもちろん、肝心のレーズンはお湯で炊いてふっくら仕上げたそう。しっとり食感をぜひ味わってみてくださいね。
ベーシックな「シナモンロール」はもちろん、アレンジされた「ファソンのコーヒーロール」もおすすめ。中目黒にある自家焙煎珈琲ショップ「カフェ・ファソン」とのコラボ商品で、コーヒー豆は「Universal Bakes and Cafe」のヴィーガンパンに合うようにブレンドしてもらっているんだそう。
甘いものが苦手という人も、このちょっぴりほろ苦さのある「ファソンのコーヒーロール」を試してみて！
心も体もあたたまる異国情緒たっぷりなスープ
「Universal Bakes and Cafe」では、スペイン出身のスタッフが、母国で食べられているスープを提供しています。彼の作るスープのレシピはトレド地方を旅した時に友人や出会った人たちから教わったものだそうで、ポタージュのようなものや、トマトを使ったリゾット風のスープなどさまざま。
この日の「本日のスープ」は、ブロッコリーやズッキーニ、ホウレンソウなど緑の野菜を煮込んだスープ。バターや肉類は使わず、オリーブオイルでコクを出しています。とってもマイルド。
スープはなくなり次第、新しいものを作るそうなので、行ってみてからのお楽しみ。
スープのおともにおすすめのパンは、自家製サワークリームの上にタマネギをのせて焼く「サワークリームオニオン」。タマネギは豆乳ベースの米酢に漬け、甘みを増しています。シャキシャキ食感も感じられ、焼き加減も絶妙！
もうひとつは「クロワッサン」。表面はパリッと、中は程よい小麦生地の弾力を感じます。植物性のバターにマカダミアナッツやアーモンドを加えて、香ばしさや味わい深さを出しているんだそう。
ヴィーガンパンをより楽しく味わえるカフェメニュー
ドリンクはコーヒーやソイラテをはじめ、ソーダ系のジュースも用意されています。
今回は人気ナンバーワンの「ソイラテ」と「シナモンロール」＆「メロンパン」をいただきます！ てんさい糖をかけてこんがり焼いた「シナモンロール」は、シナモンの香りがダイレクトに伝わってきます。
「ソイラテ」は、さきほどご紹介した「カフェ・ファソン」のブレンド豆を使用しており、豆乳の重さもなくすっきりとした後味で、ヴィーガンパンともマッチ。
「メロンパン」は、パン生地を覆うクッキー生地にココナッツオイルを使っています。ココナッツサブレを思わせるような香ばしさとザクッとした食感がポイント！
小麦とココナッツの風味は自然そのもので、何度もリピートしたくなるパンです。
未来への取り組みと、おうちで楽しめるヴィーガンアイテムたち
また、「Universal Bakes and Cafe」では、フードロス削減にも取り組み始めています。前日に余ってしまったハードパンをお得な価格で販売し、予想以上にお客さんから喜ばれているそう。
そのほか、つながりの深いショップや工房から取り寄せているアイテムも販売されています。
「カフェ・ファソン」のコーヒー豆や、スープに使用しているオリーブオイル、ジャムやピーナッツバターなど、食べる人のことを想い、素材や手作りにこだわったものばかり。帰りの際にぜひ覗いてみてくださいね。
取材中、パンを買いにくる人が絶えず、親子連れのお客さんも見られました。「Universal Bakes and Cafe」は毎日並ぶものが変わるので、選ぶのも食べるのも楽しくなります。何を買うか迷った時は、店長やスタッフがその日のおすすめを教えてくれますよ。
■Universal Bakes and Cafe（ゆにばーさる べいくす あんど かふぇ）
住所：東京都世田谷区代田5-9-15
TEL：03-6335-4972
営業時間：8時30分〜18時
定休日：月・火曜（月祝の場合営業、火曜休み、水曜休み）
※最新の営業時間は公式サイトで確認を
Text・Photo：麻生侑香（vivace）
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