日本初の国立美術館!「東京国立近代美術館」で 近現代のアートを満喫しよう

日本初の国立美術館!「東京国立近代美術館」で 近現代のアートを満喫しよう

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皇居のほど近くにある「東京国立近代美術館」は、数々の重要文化財や名品を所蔵する日本初の国立美術館。約1万3000点を超える作品の中から会期ごとにこだわりのテーマで展示され、19世紀末から現代までのアートを堪能できます。おみやげにぴったりなオリジナルグッズや、雰囲気抜群のレストランも見逃せません!

Summary

「東京国立近代美術館」ってどんなところ?

皇居の向かい、自然豊かな北の丸公園の一角に佇む「東京国立近代美術館」は、1952年に開館した日本で最初の国立美術館。重要文化財に指定されている横山大観、菱田春草、岸田劉生らの作品をはじめ、19世紀末から現在まで、幅広いジャンルにわたる日本や海外の名作を所蔵しています。

1階では年に数回の企画展、2〜4階では「MOMATコレクション」という作品展が開催されています。今回ご紹介する「MOMATコレクション」は、約1万3000点を超えるコレクションの中から選りすぐりの約200点を展示する所蔵作品展です。会期ごとに変わるテーマに沿って、100年を超える日本美術の歴史をたどることができます。

ハイライトで代表作品をチェック

「MOMATコレクション」展示風景(2022年10月2日まで)
「MOMATコレクション」展示風景(取材時の展示風景)

「MOMATコレクション」は美術館の4階→2階の順番で展示されているので、まずは階段やエレベーターで4階に上がりましょう。

上がってすぐ目の前にあるのが「ハイライト」というコーナー。ここには「東京国立近代美術館」の代表作品が展示されていて、重要文化財級の歴史的なアートが楽しめます。ガラスの中に展示されている屏風や日本画は2カ月ほどで入れ替えがあるため、訪れるたびに新鮮な気持ちを味わえます。

「MOMATコレクション」展示風景(2022年10月2日まで)
「MOMATコレクション」展示風景(取材時の展示風景)

基本的には入り口から時代順に展示されているため、貴重なアート作品とともに歴史の流れを感じられます。

印象的な彫刻や絵画がずらっと並ぶ展示は迫力満点! 美術館の顔ともいえる作品たちをじっくりご覧あれ。

歴史を感じるアートをたっぷり堪能しよう

「MOMATコレクション」展示風景(2022年10月2日まで)
「MOMATコレクション」展示風景(取材時の展示風景)

ハイライトの後は時代順にゆっくりとアートを満喫。12個の空間に分けられていて、テーマに合わせた展示がされています。取材で訪れた日は「ぽえむの言い分」というテーマで、詩にまつわる作品が紹介されていました。テーマや詳しい解説の展示があることで、アートに詳しくない人も楽しむことができますよ♪

ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90㎝)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。》1994年 Courtesy the Estate of Sol LeWitt, Massimo De Carlo and TARO NASU Copyright the Estate of Sol LeWitt.
ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90㎝)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。》1994年 Courtesy the Estate of Sol LeWitt, Massimo De Carlo and TARO NASU Copyright the Estate of Sol LeWitt.

モダンな雰囲気が漂うこちらの部屋も作品のひとつ。作者が設計図のみ残し、いつでも作り直すことができるという作品です。思わず写真に収めたくなるおしゃれさ。

「ギャラリー4」展示風景(2022年10月2日まで)
「ギャラリー4」展示風景(取材時の展示風景)

2階の少し離れた場所にある「ギャラリー4」では、独自のテーマによる小企画の展示をしたり、1階の企画展の続きを展示したりするそう。

取材日の企画は「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」。風景という主題でピエール・ボナールやピカソをはじめとする、さまざま作家の絵を展示していました。ずっと眺めていたくなる、印象的で美しい絵画たちにうっとり。

ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》1932年(2022年10月2日まで)
ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》1932年(取材時の展示)

美術館スタッフのイチオシは、企画展名にもなっているピエール・ボナールの《プロヴァンス風景》。2021年度に収蔵されたばかりの作品で、今後も「東京国立近代美術館」の宝として所蔵されるそう。

貴重な作品の数々に触れ、アートの美しさや背景にある歴史を堪能できました。

館内の休憩スペースでゆったりくつろごう

4階「眺めのよい部屋」
4階「眺めのよい部屋」

館内にはさまざまな場所に椅子が置いてあり、鑑賞の合間にほっと一息つくことができます。

なかでもおすすめは4階の「眺めのよい部屋」。開放感ある大きなガラス窓からは皇居のお堀が一望でき、ゆったりとした時間が過ごせます。オレンジ色が鮮やかな床もかわいい♪

3階 日本画コーナー
3階 日本画コーナー

また、3階の日本画コーナーには剣持勇のラタンスツールや清家清の移動式畳が。作品の前に腰かけてゆっくりと鑑賞することができます。

「ミュージアムショップ」でとっておきのおみやげをゲット!

美術館に併設している「ミュージアムショップ」では、所蔵作品をモチーフにしたオリジナルグッズやポストカード、「東京国立近代美術館」で開催された展覧会のカタログや書籍などが購入できます。魅力的な商品のなかからおすすめを聞いてみました!

(左から)古賀春江《海》アートクロス 各924円、古賀春江《海》手ぬぐい 各990円
(左から)古賀春江《海》「アートクロス」各924円、古賀春江《海》「手ぬぐい」各990円

古賀春江の《海》をモチーフにした「アートクロス」や「手ぬぐい」は、デザインもおしゃれで実用的。さまざまな使い方ができるので、ちょっとしたプレゼントにぴったり。

マグカップ 各1650円(左から)パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》、古賀春江《海》、船田玉樹《花の夕》
「マグカップ」各1650円(左から)パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》、古賀春江《海》、船田玉樹《花の夕》

美術館の人気作品をプリントした「マグカップ」は、アート作品としてお家に飾りたくなるほど。国産陶磁器で作られ、電子レンジ使用可能なのでデイリーに活躍しそう♪

レストラン「ラー・エ・ミクニ」でアートの余韻に浸りながら舌鼓

本館2階にあるレストラン「ラー・エ・ミクニ」では、「芸術と料理」をテーマにしたフレンチとイタリアンのマリアージュが楽しめます。緑いっぱいの皇居を望む景色も、贅沢なひとときを演出♪

※提供例
※提供例

メニュー内容は季節やシェフの創意により適宜変化するそう。アートを満喫した後は、おいしい料理で余韻を楽しんで♪

気になるアクセス方法やチケット情報をチェック!

イサム・ノグチ《門》1969年
イサム・ノグチ《門》1969年

「東京国立近代美術館」へのアクセスは、東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口から徒歩3分。もしくは「九段下駅」4番出口、半蔵門線「神保町駅」A1出口から徒歩15分。

観覧料は一般500円、大学生は250円、高校生以下および18歳未満は無料です。美術館公式サイトより日時指定予約必須なので、まずは行きたい日にちを決めて、チケットを購入しましょう。
企画展の観覧料は展覧会ごとに異なるので、各展覧会のページで確認してください。

※企画展の観覧料で、当日に限り所蔵作品展も観覧可能
※展示室以外の館内施設(ミュージアムショップ、レストラン)はチケットなしで利用可能

アントニー・ゴームリー《反映/思索》2001年
アントニー・ゴームリー《反映/思索》2001年

美術館の中にはユニークな彫刻も。重要文化財や近現代の歴史を堪能しながらお気に入りのアートを見つけるのもいいかも♪
魅力いっぱいの「東京国立近代美術館」、ぜひ訪れてみてくださいね。


※展示風景は2022年5月17日〜10月2日「MOMATコレクション」です。現在展示されていない作品もあります

Text・Photo:高橋梨花(vivace)

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