「清澄庭園」のみどころ解説!情緒ある美しい庭園で特別な時間を

「清澄庭園」のみどころ解説!情緒ある美しい庭園で特別な時間を

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清澄白河駅から徒歩3分のところにある「清澄庭園」。所有者を変えるなかで明治時代にそのベースが作られ、現在に引き継がれたのがこの庭園です。「清澄庭園」は池を中心に庭園内を回ることで、その景色を楽しむことができる「回遊式林泉庭園」となっており、その美しさは心に迫るものがあります。また日本各地から集められたという珍しい石など多くのみどころがある「清澄庭園」。その魅力をご紹介します!

Summary

池を中心とした美しい庭園が見られる「清澄庭園」

アート、カフェなど文化を発信し続ける街・清澄白河。その地に明治11年(1878)に造られた、美しい庭園があることをご存でしょうか。それが清澄白河駅から徒歩3分のところにある「清澄庭園」です。

「清澄庭園」は園内を回遊して鑑賞する、回遊式林泉庭園です。

その起源は元禄時代に豪商・紀伊國屋文左衛門が、この地に邸宅を築いたことにあるといいます。その後、明治11年(1878)に三菱財閥創業者の岩崎彌太郎が買い取り、本格的な造園に着手。隅田川の水を引きこむなどして整備を進め、「深川親睦園」と名付けられました。その後東京都の管理となり、昭和7年(1932)に「清澄庭園」として公開されるようになったのです。昭和54年(1979)には東京都の名勝に指定されています。

現在の入園料は150円。歴史あるこの庭園をこの金額で楽しめるのは、うれしいですね!

泉水や数々の名石、涼亭など「清澄庭園」のみどころ

「清澄庭園」のみどころといえば、その要となるのがやはりこの「泉水」。3つの中島があり、情緒あふれる庭園を楽しむことができます。ちなみに以前は池の水を隅田川から引いていましたが、今は雨水でまかなっているとのことです。

こちらは、池の端に石を飛び飛びに配置している「磯渡り」。歩いていくたびに景観が変わるように石が置かれているんだとか。

そして「清澄庭園」でもう一つ注目したいのが、ずばり「石」。石がみどころといわれてもピンとこないかもしれませんが、庭園内を歩いているとその意味が分かるはず。色も形も質感も違うさまざまな石が園内には配置されており、その表情や風情がこんなにも違うのかと驚かされます。また石の横には札がついており、石の名前を確認できるのもうれしいところ。その名前をもとにどんな石なのか調べてみるのもおもしろいですね!

ちなみにこれらの石は岩崎家が自社の汽船を使って、全国の石の産地から集めた貴重なものばかりだそう。一見の価値ありです!

「清澄庭園」の景観のなかでもに目を引くのが、池に突き出すように建てられている「涼亭」。この建物は明治42年(1909)に、国賓として来日した英国のキッチナー元帥を迎えるために岩崎家が建てたものなんだとか。現在は集会所として利用できるようになっています。

同じく集会所として利用できる「大正記念館」。どちらも利用には事前予約が必要で、その際に注文すれば食事をすることもできます。

また、橋の奥にある小高い山のようになっているのが、築山である「富士山」。築山とは庭園などに山をかたどって、土砂または岩石で小高くしてあるところのこと。山といっても登ることはできないのでご注意を!

見る場所によって表情を変える景観を楽しんで!

「清澄庭園」には庭園内の至る所にベンチが置いてあり、ゆっくり座りながら景色を楽しむことができます。

同じ庭園内を眺めていても、座る場所によって少しずつ景色が変わるのがおもしろいところ。お気に入りのポイントを見つけてみてくださいね。

また庭園の奥には自由広場があり、こちらにはあずまや(庭園などにある屋根と柱だけの休憩所のこと)とベンチが置かれ、思い思いの時間を過ごすことができます。

自由広場の奥には松尾芭蕉の歌碑も。「古池や かはづ飛び込む 水の音」という芭蕉の一番有名な句が刻まれています。この庭園にぴったりの句なので、ぜひチェックを!

「清澄庭園」は静かで、美しく、心落ち着く場所でした。ゆっくり歩いても1時間ほどで回ることができますので、気軽に足を運んでみてくださいね!

「清澄庭園」周辺のおすすめランチ&カフェスポット

朝8時から営業!“ふわふわむっちり”パンケーキ「iki ESPRESSO」

ハイクオリティなコーヒーやフードが魅力のカフェ「iki ESPRESSO」。なかでもおすすめはふわふわむっちり、大人気のリコッタチーズパンケーキ。開放的な空間とデザインにこだわった店内では、心地よいカフェタイムを過ごせます。

■参考記事:朝8時から営業!清澄白河のカフェで味わう“ふわふわむっちり”パンケーキ (配信日:2019.6.18)

癒やしのリノベカフェ「gift_lab GARAGE」

築85年のレトロな共同住宅「清洲寮」の1階部分をカフェスペースとして改築したお店。カフェだけでなく、デザインスタジオやギャラリー、ショップなどの機能をもっています。全体的にシンプルな空間ではあるものの、店内にはカラフルな雑貨やアート、ピアノまで置かれているんです。のんびり過ごせる空間で、旬の食材を使ったランチやスイーツをぜひ楽しんでみて。

■参考記事:コーヒーの聖地・清澄白河で発見!ゆっくりできる癒しのリノベカフェ (配信日:2019.10.15)

Text&Photo:上野郁美(エフェクト)

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