
アメリカの海外渡航情報! ビザは必要? 時差は? 変換プラグのタイプは? 旅行の際に知っておきたいことまとめ(2025年9月9日更新)
本格的に復活した海外旅行。渡航の前に用意しておくことやもの、最新情報をこの記事で確認してから出かけましょう!
日本入国時の水際措置の終了
2025年現在、新型コロナウイルス感染症に係る水際措置は終了しています。
以前の水際措置として、有効なワクチンの3回接種証明書または出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出が必要でしたが、現在は不要となります。現在は、新たな感染症の流入を平時においても監視するための「感染症ゲノムサーベイランス(※詳細は以下)」が行われています。
※主要5空港(成田、羽田、中部、関空、福岡)において、発熱・咳などの有症状者に対し、任意でゲノム解析を実施。ただし、この解析において陽性となったとしても、隔離措置や公共交通機関の使用制限などはありません。
◎今後の水際措置について(外務省)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C022.html
日本出国前に準備しておくこと
日本出国前のPCR検査は不要です。
●「たびレジ」の登録【推奨】
「たびレジ」とは、外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる海外安全情報無料配信サービスです。出発前から旅先の安全情報が入手できるだけでなく、旅行中も大規模な事件や事故、自然災害など緊急事態が発生した場合、現地の大使館・総領事館からメールで連絡を受け取ることができます。
利用者登録はこちら:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
●Visit Japan Webへの情報登録 【推奨】
日本入国・帰国手続きに必要な「入国審査※」「税関申告」をWeb上で行うことができるサービス。日本出国前にメールアドレスでアカウントを作成し、同伴する家族などの利用者情報や、入国・帰国のスケジュールを登録しておくと、帰国時の手続きがスムーズに行えます。なお、当サイトで手数料等料金を要求することはないので、申請料や手数料といった名目で料金を要求するサイトには注意が必要です。
※羽田空港、成田空港、関西空港の一部ターミナルで、Visit Japan Webで作成した二次元コードとIC旅券を読み取らせると、税関申告とともに帰国時の入国審査が行えます(2025年4月から順次開始)。
◎Visit Japan Web(デジタル庁)
https://services.digital.go.jp/visit-japan-web/
●海外旅行保険加入 【推奨】
海外で病気やケガをした場合、原則的に医療費や追加滞在日の宿泊費は自己負担になります。万が一に備えて海外旅行保険に入っておきましょう。クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯するものもありますが、渡航の決済を該当のカードでするなどの条件がついていることもあるので注意しましょう。また、帰国後に医療費を請求するために、現地での病院で診断書や領収書をもらっておきましょう。
●荷物の注意点
詳細は事前に各航空会社の公式サイトなどで確認しておきましょう。花火やクラッカー、キャンプ用のガスボンベ、加熱式食品(弁当) 、スプレー缶、 コードレスヘアアイロンの一部は飛行機にいっさい持ち込めません。 一方、リチウムイオン(金属) 電池を内蔵した携帯型電子機器は機内預け入れ、 持ち込みとも可能ですが、ケースや衣類などで保護しましょう。 預け入れの場合は、電源を完全にOFFにし、 固いスーツケースなどに入れましょう。
●機内に預け入れる荷物 (機内持ち込み不可)
ナイフ、ハサミ、先の尖ったもの、工具類など。 液体物は機内持ち込みに量的制限(下記)が設けられているため、 これ以外のものは機内に預けましょう。
●機内に持ち込む荷物 (預け入れ不可)
リチウムイオン電池は、 衝撃や損傷などが原因で火災につながるおそれがあるため、 モバイルバッテリーや予備電池は必ず機内持ち込みにします(容量が100~160Wh以下の製品、 1人2個まで)。機内では座席上の収納棚ではなく手元で保管し、予備の電池は絶縁テープや袋を使い個々に保護すること。ほかワイヤレスイヤホン、電子たばこ、 喫煙用ライター(1人1個まで)なども機内持ち込みに。詳細は事前に下記で確認しましょう。
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr2_000007.html
アメリカ入国時に必要なもの
2025年9月現在、アメリカ入国時にワクチン接種完了証明やCDC指定の宣誓書などを提出する必要はなく、入国後のPCR検査や待機期間もありません。
●パスポート
日本国籍の人は、パスポートの残存有効期間が、アメリカ入国日から日本帰国日まで有効であればOK。ただし、パスポートの有効期限日をもってESTA(2年有効。詳しくは後述)も失効するので、ESTAを新規取得する場合は注意しましょう。
●ESTA(電子渡航認証システム)
ビザ免除プログラム(VWP)を利用した、90日以下の短期商用・観光目的のハワイへの旅行には、年齢を問わずESTA(電子渡航認証システム)の申請が必要です。申請料は一人$21(2年間有効。ただし、ESTA申請時に使用したパスポートの有効期限が2年以内に失効する場合は、パスポートの有効期限日をもってESTAも失効となる。※米国時間の9月30日より申請料が$40に値上げ予定)。出発72時間以上前までに申請を済ませることが推奨されています。なお、2011年3月1日以降にソマリアまたはイエメン、シリア、リビア、イラク、イラン、スーダン、北朝鮮、および2021年1月12日以降にキューバに渡航または滞在したことがある方は、原則としてESTAによる米国渡航は認められないので、ビザの申請が必要になります。
◎ESTA申請公式サイト: https://esta.cbp.dhs.gov/(日本語選択可能)
※ESTA申請をスマホやタブレットから行える公式アプリ「ESTA Mobile」も運用されています(日本語にも対応)。取得済みのESTAの検索、新規申請のどちらも可能です。
●往復または次の目的地までの航空券もしくは乗船券
●米国CDCへの情報提供
航空会社を通して米国CDCへ搭乗客全員の情報提供が義務付けられています。提供する情報はおもに氏名、滞在先(ホテルの住所)、アメリカでの連絡先・電話番号、メールアドレスなど。空港のチェックインカウンターで手続きするほか、航空会社によってはWebサイトで事前登録する必要があります。
日本帰国時に必要なもの
●パスポート
●帰国時の入国審査※・税関申告の登録(Visit Japan Webから) 【推奨】
税関申告の登録はVisit Japan Webの「日本入国・帰国の手続」画面の「携行品・別送品申告」をタップして手続きを済ませて二次元コードを発行します。二次元コードは入国審査と税関申告の両方の手続きが可能です。二次元コードを未発行の場合は税関申告書を書いて税関カウンターへ進みましょう。
※羽田空港、成田空港、関西空港の一部ターミナルで、Visit Japan Webで作成した二次元コードとIC旅券を読み取らせると、税関申告とともに帰国時の入国手続が行えます(2025年4月から順次開始)。
アメリカ入国の流れ
①到着
飛行機を降りたら、「U.S. Customs and Border Protection」の看板に従って入国審査へ進みます。
②入国審査
パスポート、ESTAの渡航認証画面のプリントまたは渡航認証番号の控え、復路または次の目的地への航空券を用意。外国人専用のカウンターで入国目的、滞在期間、宿泊先などの質問に答えます。税関申告のある人はここで自己申告しましょう(空港によっては入国審査官が税関申告を担うこともあります)。指紋採取と顔写真の撮影が行われ審査は終了です。
※ESTAでの渡航が2回目以降の人は、スマホを使ったMPC(モバイルコントロールアプリ)で入国審査を効率よく行えます。
③荷物受取所
入国審査後、搭乗機の便名が出ているターンテーブルで荷物をピックアップ。万一、荷物が出てこない、破損していた、などの場合は、日本出国時に受け取る荷物の半券(クレーム・タグ)を係員に見せて対応してもらいましょう。
アメリカ入国時の注意
<主な免税範囲(成人1人当たり)>
◎酒類…1ℓ以内(21歳以上)
◎たばこ…200本、または葉巻100本まで(21歳以上)
◎みやげ品…$100相当まで
<申告対象品目>
◎現金…持込み、持出し無制限。ただし、$1万相当額以上の場合は申告が必要
◎個人使用以外の物品…衣類、宝飾品、カメラなど個人使用以外を目的とする物品は、携帯品とその価格を申告することが義務づけられている。物品はUSドルに換算して申告する
<主な持込み禁止品・制限品>
◎肉および肉製品(エキス、即席麺なども含む)、わいせつ物、銃器、動植物、果物、野菜、種子(米や豆類を含む)、土など
アメリカ出国の流れ
①チェックイン
空港には搭乗時刻の約2~3時間前には到着しましょう。空港に着いたら、利用する航空会社のチェックインカウンターで航空券(eチケットの控え)とパスポートを提示。搭乗券を受け取り、荷物を預けてクレーム・タグをもらえば手続きは終了です。セルフチェックイン機の場合はガイダンスに従って手続きの操作を。
②手荷物検査
パスポートと搭乗券を係員に提示。事前に機内持込みに関する規定を確認しておきましょう。アメリカからの離発着便の預け入れ荷物は厳格な検査が行われます。乗客が立会い不可の場所で行う場合や、鍵を壊して開披される場合もあり、鍵をかけないことを推奨されています。TSA対応ロックのスーツケースなら、保安官は特殊ツールで開けられるので、鍵をかけたまま預けられますが、緊急時など鍵を壊される場合もあります。
③搭乗ゲートへ
手荷物検査が終了すれば出国手続きは完了。搭乗ゲートは搭乗券や案内画面で確認し、搭乗開始時刻の30分前には着いておくようにしましょう。搭乗ゲートの待合室を利用したり、時間に余裕があれば免税店で買い物もできます。免税店の買い物にはパスポートと搭乗券の提示が必要になります。
日本帰国時の注意
海外旅行者の免税範囲が設けられており、「Visit Japan Web」による電子申告が推奨されています。これを利用しない場合は、紙の申告書を提出しましょう。
<主な免税範囲>
◎酒類:3本 1本760㎖のもの。20歳未満の免税はなし。
◎たばこ類:紙巻たばこ200本、または葉巻たばこ50本。加熱式たばこの場合、個装等10個(「アイコス」のみ、または「グロー」のみの場合は200本、「ウィズ」は50個まで)。その他の場合は総量が250gを超えないこと。20歳未満の免税はなし。
◎香水:2オンス 1オンスは約28㎖。オーデコロン、オードトワレは含まない。
◎その他:1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のもの全量(海外市価の合計額20万円までが免税)。
詳細は税関ホームページhttps://www.customs.go.jp/ を参照
<輸入禁止>
◎麻薬、大麻、覚醒剤、鉄砲弾およびけん銃部品、爆発物や火薬、貨幣・紙幣または有価証券の偽造・変造・模造品、わいせつ物、偽ブランド品など。
<輸入規制>
◎ワシントン条約に該当する物品。対象物を原料とした漢方薬、毛皮・敷物などの加工品も同様。ワニ、ヘビなどの皮革製品、象牙、剥製、ラン、サボテンなどは特に注意。
<動植物>
◎果物、切花、野菜は持ち込み禁止または要検疫。土付きの植物は持ち込み禁止。
◎ハム・ソーセージ、ベーコンなどの肉製品は持ち込み禁止。乳製品は制限あり。
◎アメリカ(ハワイ、グアム、サイパンを含む)で販売されているビーフジャーキーなどの牛肉加工製品は、牛肉の輸入再開後も引き続き輸入停止。免税店で購入したものでも持ち込めないので注意。
※2025年9月現在、多くの国で家畜の病気が発生している。また、おみやげや個人消費用の畜産物は検査証明書の取得が難しいため、肉製品や動物由来製品のほとんどは、日本へ持ち込むことができない。詳細は動物検疫所https://www.maff.go.jp/aqs/ を参照。
<医薬品・化粧品など>
◎個人が自ら使用するものでも数量制限がある。医薬品または医薬部外品(毒薬、劇薬及び処方せん薬以外)は2カ月分以内。外用剤や化粧品は標準サイズで1品目24個以内。