アメリカの海外渡航情報! PCR検査は? ビザは必要? 旅行の際に知っておきたいことまとめ(2023年3月17日更新)

アメリカの海外渡航情報! PCR検査は? ビザは必要? 旅行の際に知っておきたいことまとめ(2023年3月17日更新)

るるぶ&more.編集部 るるぶ情報版(海外)編集部 旅行準備 アメリカ
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コロナ禍の渡航には、事前に用意しておくことやものがたくさん。感染状況による変更もあるので、最新情報を確認してから出かけましょう!

Summary

アメリカ旅行 入出国条件・事前準備チェックリスト

日本出国前に準備しておくこと

「海外渡航用」新型コロナワクチン接種証明書を取得済みなら、日本出国前のPCR検査は不要です。

●Visit Japan Webへの情報登録 【推奨】
日本入国・帰国手続きに必要な「検疫」「入国審査」「税関申告」をWebサイト上で行うことができるサービス。日本出国前にメールアドレスでアカウントを作成し、同伴する家族などの利用者情報や、入国・帰国のスケジュールを登録しておくとスムーズです。
Visit Japan Web入国手続オンラインサービス:https://vjw-lp.digital.go.jp/

●海外旅行保険加入 【推奨】
海外で新型コロナウイルスに罹患した場合、原則的に医療費や追加滞在日の宿泊費は自己負担になります。新型コロナウイルスの罹患を保険の補償対象としている海外旅行保険に入っておくと安心です。クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯するものもありますが、渡航の決済を該当のカードでするなどの条件がついていることもあるので注意しましょう。また、帰国後に医療費を請求するために、現地での病院で診断書や領収書をもらっておきましょう。

アメリカ入国時に必要なもの ※2023年3月1日現在の情報です

●往復の航空券もしくは乗船券

●パスポート
日本国籍の人は、パスポートの残存期限が、アメリカ入国日から日本帰国日まで有効でなければなりません。

●ESTA(電子渡航認証システム)
アメリカは「ビザ免除プログラム(VWP)」の条件(下記)を満たし、ESTAで渡航認証を取得していればビザは不要です。ESTAとは、オンラインで渡航認証を受けるシステム(Electronic System for Travel Authorization)のこと。申請料は1人$21(2年間有効)、飛行機のチェックイン時までに取得完了していないと搭乗を拒否されることもあるので、出発の72時間前までに申請しておきましょう。
ESTA申請公式サイト: https://esta.cbp.dhs.gov/(日本語選択可能)
【「ビザ免除プログラム(VWP)」の条件】
① ESTA渡航認証を取得している。
② 有効な日本のEパスポート(IC旅券)を所持している。
③ 往復または次の目的地までの航空券、もしくは乗船券を所持している。
④ 90日以内の短期商用・観光、もしくは通過目的での入国である。
※2011年3月以降にイラン、イラク、北朝鮮、スーダン、シリア、リビア、ソマリア、イエメン、2021年1月12日以降にキューバへの渡航・滞在歴がある等の場合はビザ取得が必要(一部免除あり)。

●米国CDC指定の宣誓書
2歳以上のすべての渡航者が対象(1人1枚ずつ)。2~17歳は保護者が代理で行います。宣誓書は出発前に米国CDCのWebサイトからダウンロード(英語)。事前に記入し、利用航空会社へ提出します。記入例は旅行代理店や航空会社がWeb上で公開しています。
パソコン上で記入できる宣誓書(米国CDCより):https://www.cdc.gov/quarantine/pdf/NCEZID_FRM_Pass_Attest_Eng-508.pdf

●米国CDCへの情報提供
航空会社を通した米国CDCへの情報提供、搭乗客全員の情報提供が義務付けられています。提供する情報はおもに氏名、滞在先(ホテルの住所)、アメリカでの連絡先・電話番号、メールアドレスなど。空港のチェックインカウンターで手続きするほか、航空会社によってはWebサイトやアプリで事前登録する必要があります。

●「海外渡航用」新型コロナワクチン接種証明書
アメリカ行きの航空機搭乗前に新型コロナウイルスワクチン接種を2回完了した証明書を提示する必要があります(2回目の接種完了翌日から14日以上経過していることが必須)。一方で、日本帰国時の検疫(ファストトラック)手続きでは、ワクチン3回接種証明書または出国前72時間以内の陰性証明書が必要になるため、日本出国前にワクチン3回接種証明書を準備しておくことをおすすめします。
海外渡航用のワクチン接種証明書は各自治体に発行してもらうほか、デジタル庁のアプリで申請・取得が可能。ただし2~17歳でワクチン未接種の子どもは、例外規定を適用して入国することができます。その際、遵守すべき宣誓事項があるので、詳細は米国CDCのWebサイト(英語)、または利用する旅行代理店に確認しましょう。接種対象年齢に満たない2歳未満は、ワクチン接種証明書取得の対象外です。


日本帰国時に必要なもの ※2023年3月1日現在の情報です

●パスポート

●新型コロナワクチン3回接種証明書または陰性証明書

有効なワクチン接種証明書を持っていない場合、アメリカ出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出が必要(書式は日本の厚生労働省推奨のもの)です。結果の受け取りには24~48時間かかるので、余裕をもって検査を受けましょう。
有効なワクチン3回接種証明書をもっていない18歳未満の子どもは、有効な接種証明書をもつ同居する親等の監護者が同伴し行動管理を行っている場合は、特例的に陰性証明書が免除されます。監護者が陰性証明書のみをもつ場合、未就学児なら陰性証明書が免除されます。

●ファストトラックの登録(Visit Japan Webから)
事前に入国・帰国のスケジュール登録を行い、それに紐づく検疫(ファストトラック)手続きを、搭乗便が日本へ到着する予定日時の6時間前までに済ませます。検疫にはワクチン3回接種証明書または出国前72時間以内の陰性証明書を登録します。
登録内容の審査が完了すると、画面が青に変わります。日本到着後、検疫職員にこの青い画面を見せるだけでスムーズに入国できます。
検疫手続事前登録(ファストトラック)について(厚生労働省):https://www.hco.mhlw.go.jp/

●税関申告の登録(Visit Japan Webから) 【推奨】
空港内の税関検査場にある電子申告端末を操作するときに必要。Visit Japan Webの「日本入国・帰国の手続き画面」の「携帯品・別送品申告」をタップして手続きを済ませると、「携帯品・別送品申告書」の情報を含んだ二次元コードが発行されます。二次元コードを未発行の場合は申告書を書いて税関カウンターへ進みましょう。

アメリカ 渡航情報

アメリカ入国の流れ

①到着
飛行機を降りたら、到着(Arrival)の表示に従って入国審査へ進みます。

②入国審査
パスポート、ESTAの渡航認証画面のプリントまたは渡航認証番号の控え、復路または次の目的地への航空券を用意。外国人専用のカウンターで入国目的、滞在期間、宿泊先などの質問に答えます。税関申告のある人はここで自己申告しましょう(空港によっては入国審査官が税関申告を担うこともあります)。アメリカへの渡航が初めての場合は、指紋採取と顔写真の撮影が行われ審査は終了です。
※利用する空港によって入国の流れは異なります。2020年秋よりロサンゼルス国際空港では入国審査方式が簡略化され、税関申告書の提出が不要になったほか、APC(自動入国審査端末)を廃止する空港も増えています。

③荷物受取所
入国審査後、搭乗機の便名が出ているターンテーブルで荷物をピックアップ。万一、荷物が出てこない、破損していた、などの場合は、日本出国時に受け取る荷物の半券(クレーム・タグ)を係員に見せて対応してもらいましょう。

アメリカ入国時の注意

<主な免税範囲(成人1人当たり)>
◎酒類…1ℓ以内(21歳以上)
◎タバコ…200本、または葉巻100本まで(21歳以上)
◎みやげ品…$100相当まで

<申告対象品目>
◎現金…持込み、持出し無制限。ただし、$1万相当額以上の場合は申告が必要
◎個人使用以外の物品…衣類、宝飾品、カメラなど個人使用以外の目的の物品は、携帯品とその価格を申告することが義務づけられている。物品はUSドルに換算して申告する

<主な持込み禁止品>
◎肉および肉製品(エキス、即席麺なども含む)、わいせつ物、銃器、動植物、果物、野菜、種子(米や豆類を含む)、土など

アメリカ出国の流れ

①チェックイン
空港には出国の約2~3時間前には到着しましょう。空港に着いたら、利用する航空会社のチェックインカウンターで航空券(もしくはeチケットの控え)とパスポートを提示。ワクチン3回接種証明書(または陰性証明書)の提示を求められるケースもあります。搭乗券を受け取り、荷物を預けてクレーム・タグをもらえば手続きは終了です。セルフチェックイン機の場合はガイダンスに従って手続きの操作を。

②手荷物検査
パスポートと搭乗券を係員に提示。事前に機内持込みに関する規定を確認しておきましょう。アメリカからの離発着便の預け入れ荷物は厳格な検査が行われます。乗客が立会い不可の場所で行う場合や、鍵を壊して開披される場合もあり、鍵をかけないことを推奨されています。ただし、TSロック式のスーツケースなら、鍵をかけても保安官は特殊ツールで開けられるので、一般的には壊される心配がないためおすすめです。

③搭乗ゲートへ
手荷物検査が終了すれば出国手続きは完了。搭乗ゲートは搭乗券や案内画面で確認し、搭乗開始時刻の30分前には着いておくようにしましょう。搭乗ゲートの待合室を利用したり、時間に余裕があれば免税店で買い物もできます。免税店の買い物にはパスポートと搭乗券の提示が必要になります。

日本帰国時の注意

海外旅行者の免税範囲が設けられており、「Visit Japan Web」による電子申告が推奨されています。これを利用しない場合は、紙の申告書を提出しましょう。

<主な免税範囲>
◎酒類:3本 1本760㎖のもの。20歳未満の免税はなし。
◎たばこ類:紙巻たばこ200本、または葉巻たばこ50本。加熱式たばこの場合、個相当10個(「アイコス」のみ、または「グロー」のみの場合は200本、「プルームテック」は50個まで)。その他の場合は総量が250gを超えないこと。20歳未満の免税はなし。
◎香水:2オンス 1オンスは約28㎖。オーデコロン、オードトワレは含まない。
◎その他:1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のもの全量(海外市価の合計額20万円までが免税)。
詳細は税関https://www.customs.go.jp/ を参照

<輸入禁止>
◎麻薬、大麻、覚醒剤、鉄砲弾およびけん銃部品、爆発物や火薬、貨幣・紙幣または有価証券の偽造・変造・模造品、わいせつ物、偽ブランド品など。土、土付きの植物、一部の果実も。

<輸入規制>
◎ワシントン条約に該当する物品。対象物を原料とした漢方薬、毛皮・敷物などの加工品も同様。ワニ、ヘビなどの皮革製品、象牙、剥製、ラン、サボテンなどは特に注意。

<動植物>
◎土付きの植物、果実、切花、野菜、ソーセージといった肉類などは検疫が必要になる。乳製品も制限あり。

<医薬品・化粧品など>
◎個人が自ら使用するものでも数量制限がある。医薬品及び医薬部外品は2カ月分以内(外用剤は1品目24個以内。)化粧品は1品目24個以内。

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