フランスの海外渡航情報!ビザは必要? 時差は? 変換プラグのタイプは? フランス旅行の際に知っておきたいことまとめ(2024年10月7日更新)
再び盛り上がりはじめた海外旅行。渡航の前に用意しておくことやもの、最新情報をこの記事で確認してから出かけましょう!
Summary
日本入国時の水際措置の終了
2024年現在、新型コロナウイルス感染症に係る水際措置は終了しています。
以前の水際措置として、有効なワクチンの3回接種証明書または出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出が必要でしたが、現在は不要となります。現在は、新たな感染症の流入を平時においても監視するための「感染症ゲノムサーベイランス(※詳細は以下)」が行われています。※主要5空港(成田、羽田、中部、関空、福岡)において、発熱・咳などの有症状者に対し、任意でゲノム解析を実施。ただし、この解析において陽性となったとしても、隔離措置や公共交通機関の使用制限などはありません。
◎今後の水際措置について(外務省)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C022.html
日本出国前に準備しておくこと
日本出国前のPCR検査は不要です。
●Visit Japan Webサービスの情報登録 【推奨】日本入国・帰国手続きに必要な「税関申告」をWeb上で行うことができるサービス。日本出国前にメールアドレスでアカウントを作成し、同伴する家族などの利用者情報や、入国・帰国のスケジュールを登録しておくと、帰国時の手続きがスムーズに行えます。
◎Visit Japan Web(デジタル庁)
https://services.digital.go.jp/visit-japan-web/
フランス入国に必要なもの
2024年10月7日現在、日本国籍ならワクチン接種の有無に関わらず、フランス入国時にワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明書を提出する必要はなく、入国後のPCR検査や待期期間もありません。
●パスポート
シェンゲン領域国を出国予定日から3カ月以上必要。
●ETIASの取得【2025年前半から導入予定】
ETIAS(エティアス)とは一般的な観光や乗り継ぎのために、シェンゲン領域国をはじめとするヨーロッパ諸国(イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、オーストリア、チェコ、ハンガリー、フィンランド、オランダなど30カ国)に入国する際に必要な渡航認証制度のことです。直近180日のうち、合計90日以内の滞在が認められます。2025年前半から導入が予定されており、取得していないと飛行機や船舶などに搭乗できないこともあります。取得はオンラインで行い、クレジットカードで支払いとなる予定です(料金は€7で、18歳未満と70歳以上は無料)。有効期限は3年、またはパスポートの有効期限まで。パスポートを更新した場合は、再びETIASを取得する必要があります。
◎ETIAS公式サイト
https://travel-europe.europa.eu/etias_en
●海外旅行保険加入 【推奨】
海外で病気やケガをした場合、原則的に医療費や追加滞在日の宿泊費は自己負担になります。万が一の場合に備えて海外旅行保険に入っておくと安心です。クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯するものもあります。渡航の決済を該当のカードでするなどの条件がついていることもあるので注意が必要です。また、帰国後に医療費を請求するために、現地での病院で診断書や領収書をもらっておきましょう。
「たびレジ」とは、外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる海外安全情報無料配信サービスです。出発前から旅先の安全情報が入手できるだけでなく、旅行中も大規模な事件や事故、自然災害など緊急事態が発生した場合、現地の大使館・総領事館からメールで連絡を受け取ることができます。
利用者登録はこちら:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
日本帰国時に必要なもの
●パスポート
●税関申告の登録(Visit Japan Webから)【推奨】
空港内の税関検査場にある電子申告端末を操作するときに必要。Visit Japan Webの「日本入国・帰国の手続」画面の「携帯品・別送品申告」をタップして手続きを済ませると、「携帯品・別送品申告」の情報を含んだ二次元コードが発行されます。二次元コードを未発行の場合は申告書を書いて税関カウンターへ進みます。
入国の流れ
・フランス到着
日本からの直行便はシャルル・ド・ゴール空港に到着します。飛行機を降りたら「Arrival/Arrivée」の表示に従い、入国審査へと進みます。
・入国審査
日本国籍を持っている場合は、自動ゲート(PARAFEエアロック)を利用できます。PARAFEエアロックの前に立ち 、身に着けているアクセサリー(帽子、メガネ、マスクなど)を必ず外します。パスポートの写真ページを開き、 リーダーに置き、ドアが開いたらエアロックに入ります。画面の指示に従ってカメラをまっすぐ見つめ 、指示に従ってください。12 歳未満の子どもを連れて入国する場合は、国境警備隊員に申し出て、家族検問所を通過してください。
・荷物の受け取り
入国審査後、自分が乗ってきた飛行機の便名が表示されたターンテーブルで日本出国時に預けた荷物を受け取ります。万が一、荷物が出てこなかったり、破損していた場合は、ロスト・バゲージのオフィス(遺失物相談所Lost Baggege)でクレーム・タグ(荷物引換証Claim Tag。搭乗券やeチケット控えの裏に貼られていることが多い)を提示して探してもらうか、破損していた場合は証明書を発行してもらいます。
・税関
免税範囲内なら、申告なし「Rien à déclarer(緑のランプ)」のゲートを通過して外へ出ましょう。免税範囲を超える場合は、機内で配布される税関申告書Déclaration en Douane に必要事項を記入し、申告あり「Objets à déclarer」(赤のランプ)のゲートへ行き、所定の金額を支払います。
・到着ロビー
観光案内所や両替所、カフェなどがあります。
・フランス入国時の制限
<主な免税範囲>
◎酒類:非発泡性ワイン4L、ビール16L、22度を超えるアルコール飲料1Lまたは22度以下なら2L ※17歳以上
◎タバコ類:紙たばこ200本、または葉巻50本、または細葉巻100本、または刻みたばこ250g ※17歳以上
◎その他の物品:€430まで(飛行機および船で入国した場合)。飛行機および船舶以外の場合は€300)。15歳未満は€150
◎通貨:€1万以上の現金またはそれに相当する外貨、小切手などの持込み・持ち出し共に申告が必要です。
<主な持ち込み禁止、制限品>
◎偽造品
◎薬物(医薬品は条件により持ち込み可)
◎ワシントン条約で保護されている動植物
※特定の肉、魚介などの食品にも制限があり、検疫が必要です。また少量であっても税関職員の判断で持込めないことがあります。
<シェンゲン協定とは>
ヨーロッパの一部の国家間で締結する検問廃止協定のこと。シェンゲン領域国間の移動は、国境の通行が自由化されています。これにより日本など領域国以外から入国する場合は、最初に到着した領域国の空港でのみ入国手続きを行います。出国の際は最後に出国する領域国で出国手続きをします。
シェンゲン領域国
イタリア、フランス、ノルウェー、ギリシア、ルクセンブルク、スウェーデン、ドイツ、オランダ、フィンランド、オーストリア、ポルトガル、スロヴァキア、ベルギー、チェコ、マルタ、ポーランド、スロベニア、リトアニア、ハンガリー、ラトビア、スイス、エストニア、デンマーク、スペイン、アイスランド、リヒテンシュタイン、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア
※2024年10月時点。ブルガリア及びルーマニアとそれ以外のシェンゲン領域国間の検問は空路と海路のみ廃止されましたが、陸路の検問は引き続き実施されています。
出国の流れ
・免税手続き
付加価値税の払い戻しを行う場合は、チェックイン前の免税手続きカウンター「Détaxe」へ行き、電子認証システム「パブロ(Pablo)」で手続きをします。免税手続きがない人はそのまま搭乗手続きを行いましょう。
・搭乗手続き
出発3時間前(フランス国内とヨーロッパ便は2時間前)までに空港に到着しておきましょう。利用する航空会社のチェックイン・カウンターで、パスポートと航空券(eチケットの控え)を提示し、搭乗手続きを行います。スーツケースなどの荷物は預けて荷物引換証(クレーム・タグ)と搭乗券を受け取り、搭乗ゲートへ向かいましょう。
・出国検査
自動ゲートを導入しています。パスポートの顔写真ページを機械で読み取り、画面の指示に従って先に進みます。
・手荷物審査
搭乗券に印刷されたバーコードを機械に読み取り、列に並んで手荷物のX線検査とボディチェックを行います。日本出国時と同様、液体物や危険物の持ち込み制限があるので注意しましょう。
・搭乗ゲートへ
搭乗券に描かれた番号のゲートへ。出発フロアは広いので、自分が乗るゲートの位置を確認し、搭乗予定時刻に余裕をもってゲートへ向かいましょう。
免税手続きについて
付加価値税(TVA)
フランスでは商品の購入などの際、20%(医薬品は10%、保存が可能な容器に包装された食品・書籍は5.5%、特定の商品・サービスは2.1%)の付加価値税が課されます。一定の条件を満たす旅行者は、購入金額に応じて払い戻されます。
払い戻しの条件
EU圏以外の居住者で、16歳以上。TAX FREE加盟店で、3日以内に同一店舗で€100.01以上の買物をした場合。条件は店によって異なるので都度確認しましょう。帰国便がEU加盟国のヨーロッパ経由であれば、最後に立ち寄るEU加盟国で手続きします。免税手続きの期限は購入月から3カ月後の月末までです。
払い戻し手順
●お店で
TAX FREEの加盟店で購入後パスポートを提示して、免税手続きを申し出ます(一部のデパートでは購入初日から連続した3日目までに申請の場合もあります)。必要書類に必要事項を記入し、免税書類と免税用封筒を受け取ります。電子認証システムのPablo(パブロ)マークがあれば、バーコード付きの免税書類をもらいます。この時、払い戻し方法を現金(ユーロ)かクレジットカードなどから選びます。
●空港で
チェックイン前に免税手続きカウンター「Détaxe」へ行き、パブロの自動端末機に免税書類のバーコードを読み取らせ、免税認証を完了させます。クレジットカードへの払い戻しの場合は、書類を免税用封筒に入れて近くにある専用のBOXに投函(投函後2~3カ月でカード口座に振り込まれます)。現金(ユーロ)の場合は空港内の払い戻しカウンター「Cash Paris」へ。手数料€4程度が引かれて払い戻されます。
税関窓口で手続きを行う場合、免税書類、パスポートなどを提示(商品の提示を求められる場合も)して、免税印を受けます。
日本帰国時の注意
海外旅行者の免税範囲が設けられており、「Visit Japan Web」による電子申告が推奨されています。これを利用しない場合は、紙の申告書を提出しましょう。
<主な免税範囲>
◎酒類:3本 1本760㎖のもの。20歳未満の免税はなし。
◎たばこ類:紙巻たばこ200本、または葉巻たばこ50本。加熱式たばこの場合、個装等10個(「アイコス」のみ、または「グロー」のみの場合は200本、「プルームテック」は50個まで)。2種類以上の場合は総量が250gを超えないこと。20歳未満の免税はなし。
◎香水:2オンス 1オンスは約28㎖。オーデコロン、オードトワレは含まない。
◎その他:1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のもの全量(海外市価の合計額20万円までが免税)。
詳細は税関https://www.customs.go.jp/ を参照
<輸入禁止>
◎麻薬、大麻、覚醒剤、鉄砲弾、爆発物や火薬、通貨や有価証券の偽造・変造・模造品、わいせつ物、偽ブランド品など。土、土付きの植物、一部の果実も含まれる。
<輸入規制>
◎ワシントン条約に該当する物品。対象物を原料とした漢方薬、毛皮・敷物などの加工品も同様。ワニ、ヘビなどの皮革製品、象牙、剥製、ラン、サボテンなどは特に注意が必要。
<動植物>
◎果実、切花、野菜、ソーセージといった肉類などは検疫が必要になる。乳製品も制限あり。
※2024年10月現在、多くの国で家畜の病気が発生しています。また、おみやげや個人消費用の畜産物は検査証明書の取得が難しいため、肉製品や動物由来製品のほとんどは、日本へ持ち込むことができない。詳細は動物検疫所https://www.maff.go.jp/aqs/を参照。
<医薬品・化粧品など>
◎個人が自ら使用するものでも数量制限がある。医薬品及び医薬部外品は2カ月分以内(外用剤は1品目24個以内)。化粧品は1品目24個以内。