
イギリスの海外渡航情報! PCR検査は? ビザは必要? イギリス旅行の際に知っておきたいことまとめ(2023年3月10日更新)
コロナ禍の渡航には、事前に用意しておくことやものがたくさん。感染状況による変更もあるので、最新情報を確認してから出かけましょう!
Summary
日本出国前に準備しておくこと
日本出国前のPCR検査は不要です。
●新型コロナワクチン3回接種証明書
イギリス入国時には必要ありませんが、日本帰国時に必要なため、ワクチンを3回接種している人は日本出国前に接種証明を用意しておきましょう。マイナンバーカードとパスポートを持っていれば、「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」で海外用の電子証明書を発行することができます。紙の場合はマイナンバーカードやアプリが使えない人でも発行できますが、各市町村(住んでいる自治体)に郵送で申請することが必要です。証明書が届くまでに2週間ほどかかるため、日本出国前に早めに準備しましょう。
新型コロナワクチン接種証明書アプリ (デジタル庁)
●Visit Japan Webサービスの情報登録 【任意】
日本入国・帰国手続きに必要な「検疫」「入国審査」「税関申告」をWeb上で行うことができるサービス。日本出国前にメールアドレスでアカウントを作成し、同伴する家族などの利用者情報や、入国・帰国のスケジュールを登録しておくとスムーズ。帰国時のファストトラックの登録には、「ワクチン接種証明書」が必要なので、アプリをダウンロードして取得しておきましょう。
イギリス入国に必要なもの
2023年3月10日現在、日本国籍ならワクチン接種の有無に関わらず、イギリス入国時にワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明書を提出する必要はなく、入国後のPCR検査や待期期間もありません。
●パスポート
残存有効期間は入国日基準で6ヵ月以上必要。
●海外旅行保険加入 【推奨】
海外で新型コロナウイルスに罹患した場合、原則的に医療費や追加滞在日の宿泊費は自己負担になります。新型コロナウイルスの罹患を保険の補償対象としている海外旅行保険に入っておくと安心です。クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯するものもありますが、渡航の決済を該当のカードでするなどの条件がついていることもあるので注意しましょう。また、帰国後に医療費を請求するために、現地での病院で診断書や領収書をもらっておきましょう。
日本帰国時に必要なもの
●パスポート
●新型コロナワクチン3回接種証明書または陰性証明書
有効なワクチン接種証明書を持っていない場合、イギリス出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出が必要(書式は日本の厚生労働省推奨のもの)です。結果の受け取りには最大48時間かかるので、帰国2日前には検査を受けましょう。
有効なワクチン3回接種証明書をもっていない18歳未満の子どもは、有効な接種証明書をもつ同居する親等の監護者が同伴し行動管理を行っている場合は、特例的に陰性証明書が免除されます。監護者が陰性証明書のみをもつ場合、未就学児なら陰性証明書が免除されます。
●ファストトラックの登録(Visit Japan Webから)
事前に入国・帰国のスケジュール登録を行い、それに紐づく検疫(ファストトラック)手続きを、搭乗便が日本へ到着する予定日時の6時間前までに済ませます。検疫にはワクチン3回接種証明書または出国前72時間以内の陰性証明書を登録します。
登録内容の審査が完了すると、画面が青に変わります。日本到着後、検疫職員にこの青い画面を見せるだけでスムーズに入国できます。
◎Visit Japan Web(デジタル庁)
https://vjw-lp.digital.go.jp/
◎検疫手続事前登録(ファストトラック)について(厚生労働省)
https://www.hco.mhlw.go.jp/
●税関申告の登録(Visit Japan Webから) 【推奨】
空港内の税関検査場にある電子申告端末を操作するときに必要。Visit Japan Webの「日本入国・帰国の手続き画面」の「携帯品・別送品申告」をタップして手続きを済ませると、「携帯品・別送品申告書」の情報を含んだ二次元コードが発行されます。二次元コードを未発行の場合は申告書を書いて税関カウンターへ進みましょう。
入国の流れ
・入国審査
空港に到着したら、Arrivalのサインに従って入国審査のカウンターへ。EU圏内(Eゲート利用可能国)とそれ以外にレーンが分かれています。日本人はEゲートを利用できるので、Eゲートのレーンへ。機械にパスポートの顔写真が載っているページをのせて、カメラを見つめれば入国審査は終了です。
・荷物受取所
入国審査後、自分の乗ってきたフライトナンバーが表示されているターンテーブルで、搭乗時に預けた荷物をピックアップします。荷物が出てこない場合は手荷物受取所にある各航空会社のデスクで手荷物引換証(クレーム・タグ)を見せ、探してもらいましょう。
・税関
所持品が免税範囲内なら緑のランプ、申告なし(Nothing to Declare)のゲートを通過して外へ。免税範囲を超える場合は赤のランプ、申告あり(Goods to Declare)のカウンターでチェックを受け、所定の金額を払いましょう。持込みが禁止されているものは、肉製品、乳製品、海賊版DVDなど。
・イギリス入国時の制限
<主な免税範囲>
◎酒類…ビール42ℓ、ワイン(発泡していないもの)18ℓ、アルコール分22%超の酒類4ℓ、または22%未満の酒類9ℓ。2つの種目で制限料の半分ずつなどの調整が可能。
◎タバコ…紙巻タバコ200本、または細い葉巻100本、または普通サイズの葉巻50本、または刻みタバコ250g、または電子タバコ200本。2つの種目で制限量の半分ずつなどの調整が可能。
◎おみやげ… ひとつにつき£390相当まで。
※酒類、たばこは17歳未満の免税はなし
<申告対象品目>
◎現金…£1万相当額以上の場合は申請が必要。また、北アイルランドに€1万相当額以上を持ち込む場合も申請が必要。
◎販売目的の物品
<主な持ち込み禁止、制限品>
◎違法薬物、武器(ナイフ、防犯スプレーなど)、絶滅危惧種の動植物、ダイヤモンドの原石、わいせつ物、EU加盟国以外で生産された肉製品・乳製品、著作権を侵害しているもの(海賊版CD・DVD、偽ブランド品など)など。
出国の流れ
・チェックイン
出発時刻の3時間前までには空港に到着しておきましょう。航空会社によっては利用するターミナルが異なる空港もあるので、間違えないように。空港に着いたら、利用する航空会社のカウンターでパスポートと航空券を提示し、搭乗券(ボーディングパス)を受け取ります。そこで荷物も預け、航空券に手荷物引換証を貼ってもらいます。チェックインを自動チェックイン機で行う場合や事前にオンライン・チェックインを行う場合は、発行されるバーコード付搭乗券を手もとにもっておけば、空港では荷物を預けるだけでOK。
・出国手続き
出国カウンターでパスポートを確認してもらえば手続き完了。カウンターに係員がいなければ出国審査は行われないので、そのまま通過。出国ゲートの前後でセキュリティチェックが行われます。
・搭乗
ゲートを通り、手荷物検査が終了すれば出国手続きは完了。搭乗ゲートを搭乗券や案内画面で確認しましょう。搭乗ゲートの待合室を利用したり、時間に余裕があれば免税店で買物もできます。免税店の買物にはパスポートと搭乗券の提示が必要です。余った現地の紙幣やコインを使いきりたければ、多めに購入し、残額をクレジットカードで支払うとよいでしょう。搭乗口には、30分前には着いているようにしましょう。
免税手続きについて
加価値税(VAT)免税ショッピング制度は、イギリスの欧州連合(EU)離脱に合わせて廃止されています。免税で買い物ができるのは空港の免税店のみなので注意しましょう。
日本帰国時の注意
海外旅行者の免税範囲が設けられており、「Visit Japan Web」による電子申告が推奨されています。これを利用しない場合は、紙の申告書を提出しましょう。
<主な免税範囲>
◎酒類:3本 1本760㎖のもの。20歳未満の免税はなし。
◎たばこ類:紙巻たばこ200本、または葉巻たばこ50本。加熱式たばこの場合、個相当10個(「アイコス」のみ、または「グロー」のみの場合は200本、「プルームテック」は50個まで)。その他の場合は総量が250gを超えないこと。20歳未満の免税はなし。
◎香水:2オンス 1オンスは約28㎖。オーデコロン、オードトワレは含まない。
◎その他:1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のもの全量(海外市価の合計額20万円までが免税)。
詳細は税関https://www.customs.go.jp/ を参照
<輸入禁止>
◎麻薬、大麻、覚醒剤、鉄砲弾およびけん銃部品、爆発物や火薬、貨幣・紙幣または有価証券の偽造・変造・模造品、わいせつ物、偽ブランド品など。土、土付きの植物、一部の果実も。
<輸入規制>
◎ワシントン条約に該当する物品。対象物を原料とした漢方薬、毛皮・敷物などの加工品も同様。ワニ、ヘビなどの皮革製品、象牙、剥製、ラン、サボテンなどは特に注意。
<動植物>
◎土付きの植物、果実、切花、野菜、ソーセージといった肉類などは検疫が必要になる。乳製品も制限あり。
<医薬品・化粧品など>
◎個人が自ら使用するものでも数量制限がある。医薬品及び医薬部外品は2カ月分以内(外用剤は1品目24個以内。)化粧品は1品目24個以内。