今、福島県南相馬市のカツオが注目度上昇中!これまでのカツオグルメの歩みをご紹介
福島県南相馬市では、古くから家庭でカツオが食べられてきました。そんな地域の食文化を通じて町を盛り上げようと、南相馬市では飲食店がカツオを使ったメニューを考案したり、一大イベント「相馬野馬追(そうまのまおい)」にカツオグルメを提供するキッチンカーを出店したりと、さまざまな取り組みを実施。その取り組みを振り返り、南相馬市の次なるバズりグルメの魅力に迫ります。
Summary
福島県南相馬市の次なるバズりグルメといえばカツオ!
カツオといえば、高知県や静岡県焼津市が有名ですが、福島県南相馬市の家庭でも実は多く食べられているんです。野生馬を敵兵に見立てて追う南相馬市の伝統行事「相馬野馬追」が、カツオが獲れる時期に開催されることから、「戦に“勝つ”」という験担ぎにもなるとして、カツオ食が地域の人々に浸透。南相馬市のある浜通り地方では、焼いたカツオを醤油ダレに漬け込んだ「カツオの焼き漬け(焼き浸し)」が、夏の食卓の定番にもなっています。
新宿「るるぶキッチン」でフェアを開催!カツオグルメが大盛況!
南相馬市の各家庭で古くから食されてきたカツオ料理。南相馬のおいしいカツオをさらに広めるべく、2022年10月には新宿の「るるぶキッチン(旧るるぶキッチン にくたびと)」で「るるぶキッチン×福島県南相馬市フェア」を開催しました。お店では「カツオの焼漬け寿司」「カツオとローストオニオンのブロシェット風 2種のソースを添えて」「カツオを入れた!ちくわ磯部揚げ」「カツオ馬面餃子」「ヤンニョムカツオサラダ」「カツオのかつ盛り合わせ」といった趣向を凝らしたカツオグルメを提供しました。
オリジナルメニューブックも作成し、「るるぶキッチン」が南相馬市のカツオ一色に染まり、フェアは大盛況となりました。
メニューの開発にあたっては南相馬市の飲食事業者などが中心に集まり、ワークショップを複数回開催。新しいカツオグルメについての意見交換や試食といったブラッシュアップを行いました。
カツオは生で食べるのが一般的ですが、今回の取り組みでは飲食のプロたちが検討や試食を重ね、あえて火を加えた調理方法を考案。市内の加工会社とも連携し、それぞれのお店の工夫が際立つメニューが誕生しました。
市内の飲食店でも食べられるカツオグルメはこちら
今回のメニュー開発によって、南相馬市の飲食店では、店舗ごとに独自のアレンジで仕上げたカツオグルメが食べられるようになりました。ここではそのうち3つのメニューをご紹介!
南相馬焼そば
まず、ご紹介するのは市内の飲食店「川口商店」で食べられる「南相馬焼そば」1100円。特徴は地元の名物である鈴木製麺の極太麺と、明治時代から続く老舗・今村醤油店の醤油。カツオ出汁と鰹節をブレンドすることで具材であるカツオタツタの旨みをアップさせています。
■川口商店(かわぐちしょうてん)
住所:福島県南相馬市原町区本町3-21
TEL:0244-26-5160
営業時間:11時30分~14時、18~22時
定休日:月・日曜、祝日
カツオ竜田丼
常磐自動車道南相馬鹿島SAに隣接し、一般道からも入れる「セデッテかしま」では、施設内にある「食事処はらまち」で「カツオ竜田丼」780円(2024年5月末まで提供、原材料がなくなり次第終了)を食べられます。そのままでももちろんおいしいですが、醤油ダレにおろしショウガを加えるのがポイント。ボリューム満点でお腹いっぱい食べたいときにおすすめです。
■セデッテかしま(せでってかしま)
住所:福島県南相馬市鹿島区浮田字もみ木沢212-1
TEL:0244-26-4822
営業時間:「お食事処 はらまち」10時30分~19時LO
定休日:無休
かつじゃないよ かつおだよ!(トマト)ソースかつお!!
商品名がユニークな「かつじゃないよ かつおだよ!(トマト)ソースかつお!!」748円は、市内の和風居酒屋「美晴湯旅館 万葉亭」で提供中。創作料理が自慢というお店ならではのアイデア料理で、カツオとトマトのコラボレーションはお互いの味を引き立てる奇跡のマリアージュ。ピリ辛&ほどよい酸味が効いていて、お酒との相性もバッチリです。
■美晴湯旅館 万葉亭(みはるゆりょかん まんようてい)
住所:福島県南相馬市鹿島区西町1-76-3
TEL:0244-46-2057
営業時間:17~22時(21時LO)
定休日:月・日曜、祝日
相馬野馬追では100食以上を販売!大人気のカツオメニュー
「相馬野馬追」は、甲冑を纏った約400騎の騎馬武者が居並ぶ、1000年以上の歴史をもつといわれる伝統行事。元々は野馬を敵兵に見立てて行った軍事演習が始まりなのだそう。3日間に分けて開催され、1日目は3カ所の神社に集合した騎馬隊が、原町区の雲雀ヶ原祭場地に向かって出陣します。2日目は総勢400騎の騎馬武者が居並ぶ「お行列」、人馬一体となり疾走する「甲冑競馬」、高く打ち上げられた御神旗を奪い合う「神旗争奪戦」がハイライト。3日目は裸馬を素手で捕らえて神前に奉納する「野馬懸」が行われ、こちらも見逃せません。
ちなみに、2023年の「相馬野馬追」には、「るるぶキッチン」のキッチンカーも出店。「南相馬焼そば」、がっつりとお腹を満たせる「かつおタツタ丼」など4種類のカツオメニューを販売しました。若い方や男性の方は「かつおタツタ丼」、女性の方には「南相馬焼そば」が人気でした。
毎年7月に開催されていた相馬野馬追ですが、2024年は5月25日(土)・26日(日)・27日(月)の3日間で開催予定。人馬一体となる大迫力の時代絵巻が見られるまたとない機会なので、ぜひ今のうちからチェックして当日は足を運んでみてくださいね。
※「るるぶキッチン」キッチンカーの出店はありません。
いかがでしたでしょうか。4~5月は初鰹の時期でもあり、運がよければ生のおいしいカツオが食べられるかも!? また、8~9月の戻り鰹の時期も市内の飲食店で生のカツオを食べることができるため、カツオの旬に合わせて訪れたり、400騎の騎馬武者が出場する「相馬野馬追」が開催される5月の最終週に合わせたりするのもおすすめ。各店のカツオグルメは2024年5月末までの提供予定です。
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南相馬で開発されたバラエティ豊かなカツオメニューを味わいに、南相馬を訪れてみてはいかがでしょうか。カツオの概念を覆すようなグルメに出合えるかも?
Text:原万有伊
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