奈良の一大アートイベント「奈良県みんなでたのしむ大芸術祭」を楽しむコツをご紹介
奈良県内各地で行われるアートの祭典「奈良県みんなでたのしむ大芸術祭」、通称”みん芸”が2024年9月1日(日)から11月30日(土)まで開催されます。3カ月の開催期間中に行われる注目イベントや、会場付近のおすすめグルメスポットなど、みん芸をみんなで楽しむためのポイントをたっぷりご紹介します♪
Summary
”みん芸”ってどんなイベント?
「奈良県みんなでたのしむ大芸術祭」、通称“みん芸”は、子どもも大人も、プロのアーティストもそうでない人も、障がいのある人もない人も、性別や国籍や肩書などにかかわらず、〈みんな〉が参加し、〈たのしむ〉ことができるアートなお祭り。
芸術の秋真っ盛りの9月から11月にかけて、奈良県全体が“芸術の遊び場”となり、期間中あちらこちらで大小さまざまなアートイベントが繰り広げられます。
音楽、演劇、芸能、ダンス、美術など、楽しめるジャンルは盛りだくさん! 例えば、歴史ある神社や寺で繰り広げられる音楽ライブやアートイベント、伝統的な町家を舞台に演じられるお芝居や美術作品展示など、奈良ならではのロケーションを生かした多彩なイベントが行われます。
ほかにも、会場が一体となって歌ったり踊ったり、ワークショップでモノづくりを体験したりと、“参加型”のイベントが多いのも特徴です。
みどころが目白押しの3カ月間!注目イベントをチェック
【なら国際映画祭2024】若い才能あふれる作品が勢揃い! 2年に一度開催の映画祭
奈良の平城遷都1300年目となる2010年に、映画作家の河瀨直美さんをエグゼクティブディレクターとして始まった「なら国際映画祭」。2年に1度開催される映画祭で、2024年で第8回目を迎えます。
世界中の若手作家の作品を選考・上映するインターナショナルコンペティションや、学生が手掛けた映画・映像作品が対象のNARA-wave学生部門コンペティションを軸に、「ユース映画制作ワークショップ」作品、なら国際映画祭オフィシャルパートナーであるベルリン国際映画祭ジェネレーション部門推薦作品、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア推薦短編作品などなど、密度の濃い、バラエティに富んだ魅力的な映画作品たちが奈良に集結します!
9月20日(金)~23日(月)の4日間のみの開催なので、このチャンスは見逃し厳禁! 古都奈良で映画にどっぷり浸る時間を楽しみましょう。
■なら国際映画祭(ならこくさいえいがさい)
開催場所: 奈良市ならまちセンター市民ホール/多目的ホール、奈良公園バスターミナルレクチャーホール
開催日:2024年9月20日(金)~23日(月)※9月20日(金)オープニングセレモニー/9月23日(月)クロージングセレモニー
時間・料金・問合せ:「なら国際映画祭2024」公式サイト
●なら国際映画祭 Nara International Film Festival
【プライベート美術館】個性豊かなアートを楽しもう!
「プライベート美術館」は、公募により集まった、奈良県内の障がいのある人のアート作品を街中のさまざまなスポットにて展示するプロジェクト。カフェやショップなど、ふとした場所で独創的なアートに触れることができます。
このプロジェクトに参加する店主・スタッフたちは、事前に“お見合い展示”会場に足を運び、自分の店に飾りたい作品をチョイス。選ばれたアート作品がそれぞれの場所で展示されます。
独創的で個性豊かな作品の数々には、県内各地で出合うことができます。カフェではドリンクやスイーツを味わいながら、ショップでは買い物を楽しみながら、お店の人たちと作品の感想を語り合ったりするのもいいですね。
近鉄奈良駅周辺には会場となっているお店がたくさんあるので、散策マップを片手にハシゴするのもおすすめ♪
■プライベート美術館(ぷらいべーとびじゅつかん)
開催場所:近鉄奈良駅周辺、ほか県内各地
開催日:2024年10月19日(土)~11月10日(日)(一部、会場により異なる)
開催時間:会場により異なる
TEL:0742-43-7055(プライベート美術館事務局)
料金:観覧無料 ※一部入館料・拝観料等が別途必要な会場あり
【ビッグ幡in東大寺】世界遺産のお寺にはためくアートな「幡」
こちらのプロジェクトでは、全国の障がいのある人から公募で集まった絵画作品を、オリジナルの「幡(ばん)」に仕立てて東大寺の境内を飾ります。「幡」とは寺院の重要な法要の際などに掲揚される「旗」のこと。仏を称え、人々の平和を祈るとともに魔除けの意味もあるそうです。幡がはためく境内は、普段とはちょっと違う華やいだ雰囲気。東大寺に先行して、薬師寺でも実施されています(「ビッグ幡in薬師寺」は9月30日(月)まで)。
世界最大級の木造古建築である大仏殿には、奈良のシンボル・大仏さまが安置されています。まるで大仏さまを称えるかのように、カラフルな幡が風にたなびき、障がいのある人が描いた絵画作品も一緒に揺れて、なんだか楽しそう。期間中は奈良公園バスターミナルで、全国各地から”ビッグ幡in東大寺”に応募のあったすべての作品を一同に展示する「原画展」も開催されます。合わせて訪れてみて!
■ビッグ幡in東大寺(びっくばん いん とうだいじ)
開催場所:東大寺(奈良県奈良市雑司町406-1)
開催日:2024年11月2日(土)~11月10日(日)
開催時間:8~17時(東大寺大仏殿の拝観時間に準ずる)
TEL:0742-43-7055(ビッグ幡in東大寺事務局)
料金:観覧無料(※東大寺大仏殿入堂料800円が別途必要)
■ビッグ幡in東大寺 原画展(びっぐばん いん とうだいじ げんがてん)
開催場所:奈良公園バスターミナル東棟 1階展示スペース(奈良県奈良市登大路町76)
開催日:2024年11月2日(土)~11月10日(日)
開催時間:7時30分~20時
料金:観覧無料
10月27日開催「みん芸 アート・ライブ」の出演者は?最新タイムテーブルも
「みん芸」の数あるイベントの中でも注目は、2024年に初めて開催される「みん芸 アート・ライブ」。プロのアーティストによる演奏と、奈良県の中学・高校の強豪吹奏楽部によるブラスコンサートなど、秋空の下で音楽を楽しめるような野外イベントになっています。フィナーレではステージと客席が一体になって「風になりたい」を大合奏するため、みんなで盛り上がれること間違いなし!
今回は注目の出演者を2組ご紹介します。
【アルケミスト】
「アルケミスト」は、こんやしょうたろうさん(ボーカル)と井尻慶太さん(ピアノ)による音楽ユニット。1997年の結成以来、全国各地でのライブや大手企業のCMソングなどで活躍していますが、実は、奈良とのつながりが深いのです。縁あって2007年に大和郡山でライブをして以来、県内の幼稚園や学校で定期的に“音楽出前授業”をするなど、10年以上にわたって奈良での音楽活動を続けています。
そんなアルケミストのおふたりに、「みん芸 アート・ライブ」への意気込みを聞いてみました!
「奈良は僕たちにとって“第二の故郷”ともいえるところ。その奈良で開催される注目イベントに呼んでいただけて、本当に嬉しいです! 僕たちのライブの定番に、客席から3つのお題をいただいてその場で歌を作る“即興コーナー”というのがあるんですが、“みん芸”ならではの素敵な歌を、みんなで一緒に作りたいです。フィナーレの大合奏も今からとても楽しみ! みんなで一緒に楽しみましょう!」
【生駒市立生駒中学校吹奏楽部】
生駒市立生駒中学校吹奏楽部は、「全日本吹奏楽コンクール」で金賞を何度も受賞している全国屈指の強豪校。2024年2月に行われた「第12回シンフォニックジャズ&ポップスコンテスト全国大会」でも、中学生ながら最高賞の総合グランプリを獲得するなど、素晴らしい成績を収めています。
そんな生駒中学校吹奏楽部のモットーは、「その曲をその曲らしく」。指導員の山上隆弘先生は「クラシックはクラシックの美しさを、ロックやジャズはそのかっこよさを、というふうに、その曲らしさが出るよう心がけています」とのこと。
大人顔負けの演奏技術と、中学生らしい若さとパワーがみなぎるステージは、今からとても楽しみですね!
タイムテーブル
「みん芸 アート・ライブ」のタイムテーブルはこちら! ご紹介した2組のほかにも、気になるパフォーマンスが盛りだくさんです♪
■みん芸 アート・ライブ(みんげい あーと らいぶ)
開催場所:奈良県営馬見丘陵公園(奈良県北葛城郡河合町佐味田2202)
開催日:2024年10月27日(日)
開催時間:10時30分~15時45分(予定)
TEL:0743-59-6006(みん芸 アート・ライブ事務局)
料金:観覧無料
みん芸と一緒に奈良観光も楽しもう!おすすめスポットをご紹介
東大寺から足を延ばして「みやけ 旧鴻池邸表屋」
並んでも行きたいお店と評判の「みやけ 旧鴻池邸表屋」。実際に行ってみて、なるほど、人気の理由がよくわかりました。旧家のお座敷で、手入れの行き届いた庭の緑を眺めつつ、ひんやりとしたかき氷を食べるぜいたくな時間。上質な空間、選りすぐりの素材で作ったかき氷、そして何より心の行き届いた丁寧な接客。「順番待ちをしてでも食べたい」気持ちがわかりました。
●【奈良】「みやけ 旧鴻池邸表屋」の上品な和のかき氷。江戸時代の豪商の邸宅でごほうび時間
「ビッグ幡in東大寺」と合わせて楽しむのにおすすめ「ROKKAN ROOM」
近鉄奈良駅からほど近く、猿沢池周辺の路地にあるカフェ「ROKKAN ROOM(ろっかんるーむ)」。このあたりはかつての花街で、築140年を超えるこの建物も芸者さんなどを抱える家である置屋だったそうです。土間だった空間と蔵のほか、防空壕だった地下も趣があります。観光客で賑わう奈良の中心地で、歴史ある空間の魅力とともに、オリジナルドリンクやスイーツを楽しみながら、ゆったりとした時間が過ごせます。
●【奈良】キュートなカップが話題!レトロモダンな隠れ家カフェ「ROKKAN ROOM」
アート鑑賞のお供におすすめ「TEGAIMON CAFE」
近鉄奈良駅の北側に広がる“きたまち”は、古くから奈良の北の玄関口として栄えたエリア。奈良と京都を結ぶ京街道と一条通りが交差する場所には、奈良時代に建てられた国宝建造物の東大寺・転害門が今も変わらず立っています。今回は、その貴重な転害門の向かいにある、フレッシュジュース専門店をご紹介します。
● 【奈良】フレッシュジュース専門の町家カフェ「TEGAIMON CAFE」。 搾りたてジュースやフルーツポンチでビタミンチャージ!
「るるぶ」とコラボしたガイドブックも!
さらに、「みん芸」と「るるぶ」がコラボした特別なガイドブックも!
数多くの旅行ガイドブックを手がけてきた「るるぶ」ならではの観点で、イベントの詳細情報はもちろん、アートと合わせて楽しみたいおでかけスポットを紹介しています。
公式ガイド「るるぶ特別編集みん芸」は、奈良県内鉄道主要駅、文化施設、道の駅ほか奈良県内各所で無料配布しています。ぜひ手に取ってみてくださいね。
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