世界遺産アンコール・ワットも! 一生に一度は訪れたい遺跡の地・カンボジアへ【#編集部のおでかけキロク】
こんにちは! るるぶ&more.編集部の“おのほの”です。今回私が訪れたのは、歴史ある遺跡群が多くある微笑みの国・カンボジア。シェムリアップまでは、ベトナム・ハノイから飛行機に乗って約2時間で行くことができます。世界遺産のアンコール・ワットをはじめとしたさまざまな遺跡群があり、私もいつか訪れたいと思っていた場所です。そんなカンボジア旅行で一度は行きたい定番観光スポットをご紹介します。
Summary
- 1日目
- 川沿いのフレンチフュージョンレストランでディナー「チャンレイ ツリー レストラン」
- まるで南国リゾート気分♪ ホテル「アンコール パレス リゾート&スパ」
- 2日目
- 歴史と神秘が息づく都城「アンコール・トム」
- 木の根が遺跡を覆う神秘的な場所「タ・プローム遺跡」
- 伝統的なクメール料理に舌鼓!「プテス ボラン レストラン」
- 神秘と壮大さを感じる寺院「アンコール・ワット」へ
- 山頂の寺院でサンセット観賞!「プノン・バケン寺院」
- 伝統舞踊アプサラショーを鑑賞「クリスタルアンコール」
- 3日目
- 朝日が昇る瞬間を眺めにふたたび「アンコール・ワット」へ
- 水上家屋が立ち並ぶ「トンレサップ湖」クルーズで湖上生活を見学
- フットマッサージで旅の疲れを癒やそう「ボディア スパ」
- 帰りはベトナム航空のビジネスクラスで♪朝食にフォーを堪能
今回はベトナムのハノイから、ベトナム航空のビジネスクラスでカンボジアへ向かいました。ハノイのノイバイ国際空港では、ビジネスラウンジで少しの時間ではありましたがのんびり。18時にハノイを出発して、19時40分着予定の便で移動。
ビジネスクラスではちょっとした移動でも軽食が提供されます。と言ってもそのボリュームは、エコノミークラスの食事に匹敵する立派な食事なのですが……! 今回は魚料理をセレクト。アーモンドを衣に見立てて揚げた魚のフライで、アーモンドの自然な甘みとパリパリとした食感がアクセントになっています。白ワインとともに料理を堪能し、あっという間にカンボジアのシェムリアップへ到着!
川沿いのフレンチフュージョンレストランでディナー「チャンレイ ツリー レストラン」
シェムリアップ国際空港からシェムリアップ市内へ。まずは夕食場所へ向かいます。
カンボジア1日目の夕食は、シェムリアップ川近くにあるフレンチフュージョンレストラン「Chanrey Tree Restaurant」で、前菜2品にスープ、メイン、デザートの計5品で構成されたフレンチのコース料理をいただきました。カンボジアらしい料理は少し先のお楽しみになりそうです。
最初に提供されたこちらのサラダは、エビが入ったミックスサラダ。フレンチドレッシングでさっぱりと、たっぷりの野菜をいただけました。
メインはビーフテンダーロインのステーキ。しっとり軟らかく、赤ワインのソースがお肉に絡みます。日本人の口にも合う、慣れ親しんだ味です。
店内は至る所にアートが飾られた高級感あるおしゃれな雰囲気。優雅なディナーで移動の疲れも浄化されるようでした。お腹もいっぱいになったところで、ホテルへ向かいます。
■Chanrey Tree Restaurant(チャンレイ ツリー レストラン)
住所:Pokombo Ave, along Siem Reap river side, 50m before Preah Prum Rath pagoda, Siem Reap
TEL:855-17-799-587
営業時間:11時~14時30分、18時~22時30分
定休日:無休
まるで南国リゾート気分♪ ホテル「アンコール パレス リゾート&スパ」
今回宿泊したカンボジアの五つ星ホテル「Angkor Palace Resort & Spa」は、シェムリアップ国際空港から車で約1時間、アンコール・ワットへもトゥクトゥクで約20分と観光へのアクセスもよい好立地のホテルです。
今回宿泊したのはプレミアデラックスルーム。両手足を伸ばしてくつろげるクイーンサイズのベッドに、デスク&チェアとミニテーブル&ソファも備えられていて、広々としたお部屋です。チーク材の床をはじめ木を基調とした内装が印象的で、南国のリゾートのような雰囲気を感じさせるインテリア。部屋の奥にある大きな窓からは自然光が降り注ぎます。
客室にはバルコニーも設けられていて、バルコニーからはプールのパノラマビューや、緑が茂る景色を眺めることができます。
ホテルの中央にはまるでリゾートホテルのような大きなプールも。プールを囲むようにビーチベッドとパラソルも置かれていて、ここでのんびりとくつろぐこともできそうです。
朝食はレセプション横の階段を下りたすぐの場所にある「Sunset Café Restaurant」にて。サラダや種類豊富なパンなどの洋食を中心としたメニューが並ぶビュッフェ形式の朝食です。写真のヌードルは酸味とコクのあるスープがおいしくておすすめ。モヤシやタマネギ、トマトなどの野菜、とろとろに煮込まれたお肉も入った具だくさんのスープヌードルです。
■Angkor Palace Resort & Spa(アンコール パレス リゾートアンドスパ)
住所:No 555, Phum Kruos, Sangkat Svay Dangkum, Siem Reap
TEL:855-12-333-615
チェックイン/チェックアウト:14時~/~12時
料金:時期により異なる
歴史と神秘が息づく都城「アンコール・トム」
さて、カンボジア2日目! いよいよ観光を楽しみます。
まず訪れたのは、アンコール遺跡群の一つ、アンコール・トム。クメール語で「大きな街」を意味するアンコール・トムは、12世紀後半にジャヤーヴァルマン7世によって建造された城砦都市です。一辺約3kmの堀と高さ約8mの城壁に囲まれたこの都市は、クメール王国の最後の首都として繁栄しました。
城内の中心に位置する「バイヨン寺院」は、この都市の象徴的な存在。塔の四面に彫られた人面像「クメールの微笑み」はみどころの一つです。バイヨン寺院には52基の塔が確認されていて、その四方に173面の巨大な顔が彫られているのを見ることができます。
バイヨン寺院の第一回廊の壁面には、チャンパ軍との水上戦や水中の魚の様子など人間世界を描いたさまざまなレリーフがあるのでぜひ注目してみて。第一回廊では、写真のような四角いフレームからのぞいたような画も撮ることができますよ。
続いてバイヨン寺院を抜けて北の方へ進み、象のレリーフが刻まれた「象のテラス」へ。ここはクメールの王族たちが閲兵していた際に使われた場所。よく見ると塀には繊細な象の彫刻が! アンコール王朝ではヒンドゥー教と仏教が信仰されており、象はヒンドゥー教において神であり神聖な存在。そのため、象はアンコール遺跡のレリーフなどに多く残されているのだとか。
そのほかにも、「ピミアナカス」や「ライ王のテラス」などみどころがたくさん。壮大な規模の遺跡を歩きながら、かつての王都に思いを馳せてみては?
なお、アンコール遺跡群に入場するには、「アンコール遺跡群共通入場券」または「アンコールパス」の購入が必要です。このチケットはアンコール・トムだけでなく、シェムリアップの複数の遺跡スポットで使用可能な共通パス。1日券、3日券、7日券の3種類があり、各期限内であればどこでも何回でも入場可能です。チケットは現地のチケットオフィスもしくはオンラインサイトで購入できますよ。
■Angkor Thom(アンコール・トム)
住所:Angkor Ruins, Siem Reap
TEL:なし
営業時間:6時~17時30分
定休日:無休
料金:アンコールパス(アンコール遺跡群共通入場券)1日券$37、3日券$62、7日券$72、 ※12歳未満は入場無料
木の根が遺跡を覆う神秘的な場所「タ・プローム遺跡」
巨木の根が遺跡に絡みつくように生えている 「タ・プローム遺跡」は、訪れる人がとくに感動したと話す神秘的なスポット。ジャヤーヴァルマン7世が母を弔うために建てた仏教僧院といわれています。アンコール・トムからは車やトゥクトゥクでアクセスするのがおすすめ。
ここは映画『トゥームレイダー』のロケ地にもなった場所で、これを機に人気が高まったそう。
タ・プローム遺跡は長い間ジャングルの中で放置されていたため、巨大なスポアンとよばれる樹(ガジュマルの一種)が遺跡に絡みついています。この遺跡はほかのアンコール遺跡と異なり、修復作業は行われずに発見されたときとほぼ同じ状態で保存されているんです。まるで血脈のように寺院に張り巡らされた太い幹は樹齢300~400年といわれ、生命の力強さを感じさせます。朽ちかけた歴史的な遺跡と自然が作り出す神秘的な光景に圧倒されました。
西側の入り口を入ってすぐ右手に、恐竜のような生き物のレリーフを発見! どこにあるか分かるでしょうか? 左側の動物のレリーフをよく見ると下から3つ目に見つけることができます。これは何の生物なのかがいまだ明らかになっておらず、タ・プローム遺跡の謎の一つともいわれているそう。
■Ta Prohm(タ・プローム遺跡)
住所:Angkor Ruins, Siem Reap
TEL:なし
営業時間:7時30分~17時30分
定休日:無休
料金:アンコールパス(アンコール遺跡群共通入場券)1日券$37、3日券$62、7日券$72、 ※12歳未満は入場無料
伝統的なクメール料理に舌鼓!「プテス ボラン レストラン」
午前中たっぷりと遺跡を巡ったところでお昼ご飯の時間。カンボジアは気温が高いので、外での散策は体力も奪われやすいので注意して。昼食は、タ・プローム遺跡から車で5分ほどの場所にある「Ptes Borann Restaurant」でいただきました。アンコール遺跡群からのアクセスがよいことから、ツアー観光で利用されることも多いようでした。
ここでやっと、初のクメール料理をいただきます! カンボジアの料理「クメール料理」は、タイやベトナムに近いことからその影響を受けつつも、強い辛さやスパイスをあまり感じず、日本人には食べやすい味といわれています。トンレサップ湖やメコン川でとれる魚介や、自生するハーブを使用した料理が多いのが特徴です。
今回は大皿のコースをいただきましたが、そのなかからいくつかご紹介。写真の緑のスープのような料理は、クメール料理の一つ「アモック」。魚が入ったグリーンカレーのような味わいですが、辛さはなくとても食べやすい味! ココナッツミルクのまろやかさとスパイスの深い味わいがクセになります。
こちらは鶏むね肉をレッドカレーソースで味付けしたもので、マッサマンカレーのような甘めのカレー味。こちらも日本人好みの食べやすい味で、ご飯が進みます。クメール料理は主食が米で、具だくさんのスープや炒め物をおかずにしてご飯をいただくのが主流なのだとか。
■Ptes Borann Restaurant(プテス ボラン レストラン)
住所:Kravan Village Sangkat Nokor Thom Siem Reap
TEL:855-95-566-956
営業時間:9~16時
定休日:土・日曜
神秘と壮大さを感じる寺院「アンコール・ワット」へ
お腹も満たしたところで、いよいよカンボジアのシンボルともいえる東南アジア最大級の寺院、アンコール・ワットへ! シェムリアップ市内中心部からは車やトゥクトゥクに乗って約15分でアクセスできます。
アンコール・ワットはアンコール遺跡郡の一つで 、12世紀初頭にスーリヤヴァルマン2世によって建てられたヒンドゥー教の寺院。総面積は約200haもあり、東京ドーム約40個分もの広さ。その壮大なスケールと細部にまで施された緻密なレリーフがみどころです。
中央には高さ約65mの祠堂がそびえ立っていて、優雅で荘厳な姿に目を奪われます。
第一~第三回廊の3重の回廊で中央祠堂を囲むような造りになっているアンコール・ワット。第一回廊の壁面には、神々や歴史的な物語を描いたレリーフが施されています。全部で8つの物語があり、写真はなかでも有名といわれる「乳海攪拌」のレリーフ。全長約50mにも及びます。「乳海攪拌」は、神々と阿修羅が不老不死の薬・アムリタを手に入れるために、綱引きをしながら海を攪拌するというインド神話です。よく見ると、綱を引っ張っている様子が見えますね。綱の中央にいるのがヴィシュヌ神です。
アンコール・ワットは早朝の景色も美しいのですが……それはまた後ほどご紹介します。
■Angkor Wat(アンコール・ワット)
住所:Angkor Ruins, Siem Reap
TEL:なし
営業時間:5時~17時30分
定休日:無休
料金:アンコールパス(アンコール遺跡群共通入場券)1日券$37、3日券$62、7日券$72、 ※12歳未満は入場無料