住人になりたいとすら願った一席で。【カフェグラマーきょん。の、あのカフェこの席】
かつては、店主さんの祖母“春栄”さんが営んでおられた美容室は、現在「カフェハル」という名の喫茶店として愛される場所に。一階は昭和喫茶、二階は大人の秘密基地、といったように、同じ空間に二つの世界が共存しており、地域にお住まいの常連さまはもちろん、初めて訪れる方にとっても柔らかい時の流れのもとで、至福の一杯を味わうことができるのです。
同空間で体感できる二つの景色と空気。
住宅が隣り合わせで並ぶ日常風景にそっと佇む「カフェハル」さん。
一階席はキッチンを囲うような形で設けられたカウンター席となっていて、店主さんとのゆるい会話を楽しみながら喫茶時間を過ごすことができます。
奥の階段を上がって二階席に向かうと、そこには窓から射す光によって生み出された陰影が醸すノスタルジックな世界が。
さまざまな書籍が棚やテーブルにずらりと並んでおり、図書館のごとく手にとって読書できるという、大人の隠れ家感がたまらなく居心地よし。
個性豊かな珈琲と味わい豊かなメニューとの格別なペアリングを。
普段、軽快なトーンで接してくれる店主さんが、いつにも増して真摯な姿で淹れるネルドリップ。ブレンド6種、ストレートが6種に加え、カフェインレスコーヒー&月替わりのスペシャルティコーヒーまで揃うという充実度の高さ。
珈琲を淹れるカップは、棚に並んだものからお好みで選択可能。
ちなみに私きょん。は、いつもこの「フラミンゴ」カップをチョイスしております。
擬音そのままに、トーストの上にポロポロと玉子をのせた名メニュー。玉子のほのかな甘さに自家製マスタードマヨネーズがピリッとしたパンチを加える、優しくも刺激的な味わいを朝から楽しめます。
モーニングは平日10~12時、土・日曜、祝日は10~14時までオーダーできる(売切れ次第終了)ため、遅起きさんにももってこい!
二階で過ごしていても耳にすることができる"カタカタ"と卵を溶く心地よい音。
ワクワクしながら待っていると、目の前に現れたのはぷるっとしたできたて玉子をふわっとした柔らか食パンで包み込んだ、「カフェハル」さん特製の「たまごサンド」!
さきほどの「ポロポロたまごトースト」にも登場した自家製マスタードマヨネーズがこちらにも使用されており、バターの風味がその“ピリッと感”をサポートする息の合ったマッチングにグッとくるのです。あと4切れあってもへっちゃら。
座りたいあの席。
二階の一番奥にある、丸いテーブル&ゆったりソファー席。
窓からそよそよと優しい風が吹き込み、時折なびくカーテン。外を駆け抜けていく電車が奏でるガタンゴトンという音。さらに淹れたての珈琲と雑誌…。雨の日であろうが酷暑であろうが、このゆるい感じは変わることはなく、いつまでも居座ってしまえる場所ってまさにこの席のことです。
今回ご紹介した「カフェハル」さんがあるのは、JR神戸駅とJR元町駅との中間に位置する花隈というエリア(最寄駅は阪急電鉄・花隈駅)。
人の行き交いや交通量も繁華街に比べるとずっと少なく、街全体が穏やかな雰囲気に包まれた閑静な住宅街でありながら、周囲には古民家を改装したカフェや全国にファンをもつ洋食屋などがあったりと「美味しい」が詰まったスポットでもあるのです。
いつもとは違う神戸観光を楽しみたいという皆様、「カフェハル」さんでゆっくりと過ごした後は花隈グルメ巡りをプランに加えてみてはいかがでしょうか。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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