【北スペイン特集④】歴史ある大地の果て“ガリシア州”おすすめ観光スポットまとめ
「グリーン・スペイン」と呼ばれる緑豊かなイベリア半島の北部で、最後にご紹介するのはガリシア州。スペイン北西端に位置し、南はポルトガルと接する自治州です。古代ローマ人は「フィニス・テラエ(大地の果て)」と呼び、キリスト教巡礼者が目指す最終地点となっています。海辺の雄大な景色と多くの世界遺産が集結しているエリアです。
Summary
聖ヤコブが眠る、サンティアゴ巡礼路の最終地点/サンティアゴ・デ・コンポステーラ
エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地のひとつ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。ロマネスクとバロック様式の建物が多く見られる旧市街のほか、巡礼路も世界遺産に登録されています。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂
世界遺産にも登録されているサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は、聖ヤコブの遺骸があるとされる、サンティアゴ巡礼路の終着点です。11世紀のロマネスク様式の構造で、栄光の門をはじめ無数の彫刻が施されており、いつまでも眺めたくなります。
見どころは、ボタフメイロという礼拝儀式に使われる大きな香炉。炊いた香を入れた後、教会堂の袖廊の端から端へと振り子のように揺らす様子は圧巻です。儀式は定例日のみ開催されます。
また、聖堂の正面玄関に位置する栄光の門は、ロマネスク美術の最高傑作。ヨハネの黙示録を題材に1188年に彫られた図像建造物で、およそ200以上の彫像が施されています。
オブラドイロ広場
こちらも世界遺産で、ガリシア州最大級の広場です。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の西側正面に位置するほか、四方をすべて異なる時代の歴史的建造物に囲まれています。観光客が集まる旧市街の中心的場所です。
■サンティアゴ・デ・コンポステーラへのアクセス
サンティアゴ・デ・コンポステーラ空港へはマドリードなどから空路あり。空港から市街地までは車で20分
一足のばして…フィニステーレ岬
余裕があったら訪れたいのが、大聖堂への巡礼を済ませたサンティアゴ巡礼者の多くが、旅の終わりに足を運ぶ“最果ての地”フィニステーレ岬。大西洋に沈む夕日の美しさに心が洗われます。
■フィニステーレ岬へのアクセス
サンティアゴ・デ・コンポステーラから車で1時間30分
海岸線の美しい、華やかな雰囲気の港町/ア・コルーニャ
大西洋に面した開放的な港湾都市ア・コルーニャ。ガラス張りのバルコニーには、太陽の光が降り注ぎます。
高さ57mのローマ建築の灯台、ヘラクレスの塔は世界遺産に登録されています。この塔は今も現役で機能しているんだとか。
■ア・コルーニャへのアクセス
サンティアゴ・デ・コンポステーラから車で1時間
ローマ時代の名残を感じる/ルゴ
山に囲まれた盆地に位置しているルゴ。3世紀終わりから4世紀初めに造られたというローマ城壁は、全周がほぼ完全な状態で残っており、一周歩いて回ることができます。こちらも世界遺産です。
■ルゴへのアクセス
サンティアゴ・デ・コンポステーラから車で1時間30分
イチオシ美食:ガリシアはスペインの食の貯蔵庫!
ガリシア料理は、素材の良さを生かしたシンプルさが特長です。特に海の幸が豊富で、リアス式海岸に囲まれた立地を生かして、貝類の養殖が盛んに行われています。タコを使ったタパスをはじめ、海の幸を味わえる料理がおすすめです。
情報提供:スペイン政府観光局
●掲載の内容は2019年11月時点の情報に基づきます。