
【2025年最新】青森ねぶた祭りの魅力まるわかり! みどころ・楽しみ方を徹底ガイド
毎年8月2~7日の6日間に青森市で開催される「青森ねぶた祭」。宵闇に浮かび上がる巨大ねぶたが街中を練り歩く東北屈指の夏祭りです。囃子に合わせて乱舞する跳人(はねと)は一般参加もOK♪ 祭りの見どころや2025年の最新情報をまとめました!
Summary
青森ねぶた祭とは? 由来や歴史・見どころを解説!
起源とされる七夕まつりの灯籠流しが大型化し、現在の形に
秋田竿燈まつり、仙台七夕まつりと並び、‟東北三大祭り”のひとつに数えられる「青森ねぶた祭」。全国から毎年100万人以上の観客が訪れる日本有数の夏祭りです。
その特徴は、なんといっても圧倒的な存在感を誇る巨大灯籠・ねぶた!
起源は奈良時代まで遡るとされ、七夕祭りで行われる灯籠流しが変化したものだと考えられています。明治時代以降は、青森では人形をかたどった灯籠(ねぶた)が主流となり、大型化。現在のような形になったのは戦後に入ってからで、昭和55年(1980)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
語源は、農作業の妨げをする眠気を送り出す習俗「ねむりながし」から。方言で「眠たい」を「ねぶたい」といい、その訛りから「ねぶた」になったとされています。
青森では「青森ねぶた祭」のほかにも、「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)」、「弘前ねぷたまつり」、「黒石ねぷたまつり」などが同時期に開催されており、各地域で特徴的なねぶた(ねぷた)を見ることができます。
ねぶたの題材は歴史的な物語や歌舞伎など。最近はバリエーションにも注目
明かりが灯され煌々と光り輝くねぶたの美しさは唯一無二。
題材は歴史上の人物や伝説、歌舞伎などが多く、まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような情景。細部まで丁寧に描かれ、迫るような躍動感は見る者の心をわしづかみにします。
ねぶた師はねぶたの設計図となる下絵を完成させると、角材で支柱を作り、針金や糸を使って骨組み。照明を取り付けたあとは和紙を貼り、墨で顔や手足、着物などを書き分けていきます。
そして色付けなどの工程を経てついに完成。高さ最大5m、幅最大9mにもなり、制作期間約3カ月、制作人数約300人、運行にかかる経費を含め総額約2000万というまさに超大作なんです。
制作期間中はJR青森駅から徒歩7分ほどのところにある青い海公園の一角に、ねぶたを制作・収納するための小屋「ラッセランド」が作られるので、入り口が開いている小屋があれば外から見ることもできます。
2025年の青森ねぶた祭はいつ開催されるの?
開催は8月2日(土)~7日(木)
毎年曜日関係なく8月2~7日に行われる「青森ねぶた祭」。2025年の今年は土曜日が初日です。各日の見どころは以下の通り。
2・3日(夜) | 子どもねぶた/大型ねぶた |
4・5・6日(夜) | 大型ねぶた |
7日(昼)/(夜) | 大型ねぶた/青森花火大会、ねぶた海上運行 |
前半に行われる「子どもねぶた」には、地域の子ども会や幼稚園が制作したねぶた約10台が登場。子どもたちやその親御さんたちが山車を引いて練り歩きます。
大型ねぶたは日によって運行台数が変わりますが、15~20台が運行されます。2~5日には大型ねぶたの審査が行われ、6日にねぶた大賞ほか、各賞を発表、受賞したねぶたをお披露目。最終日の7日は19時15分~21時まで青森港で花火大会が開催されます。
そしてクライマックスは「ねぶた海上運行」。受賞ねぶたなど4台が参加し、台船の上に乗って、青森港を運行。海上に漂うねぶたと花火のコラボレーションで、6日間にわたるお祭りもフィナーレを迎えます。
青森ねぶた祭はどこで見られる? おすすめの観覧席をチェック!
祭りの運行は市中心部の沿道にて行われます。
観覧席を購入しなくても、さまざまなところから祭りの様子を見ることはできますが、大人気のお祭りゆえに混雑は必至。
個人観覧席(9人以下)は3500円(パンフレット付)で販売されているのでゆっくりと見たい方にはおすすめです。
花火大会も別途観覧席を販売しているので(A席4500円~)、購入したい方は公式ホームページをご確認ください(http://aomorihanabitaikai.jp/)。
祭り期間中、ホテルは早い段階から埋まってしまいます。
宿が取れない場合は、青森市以外に宿泊するか、料金は高くなりがちですが直前のキャンセル空きを狙ってみましょう。
また運行コースエリア内は交通規制がかかり、車両の出入りはNG。臨時駐車場は車で約10分ほどの距離に設けられていますが、渋滞も予想されるので公共交通機関の利用がおすすめです。
青森ねぶた祭を思いっきり楽しもう! 跳人体験やご当地グルメも
一般参加OK!「跳人」になって祭りを120%楽しもう
そしてこのお祭りを一層盛り上げてくれるのが「跳人(はねと)」と呼ばれる踊り手たち。「ラッセラー、ラッセラー!」の掛け声とともに、多い時には約2000人がぴょんぴょんと飛び跳ね大乱舞!あたり一帯がすさまじいほどの熱気と興奮の渦に包まれます。
実はこの跳人は一般参加OK! 市内で購入またはレンタルできる正式な衣装さえ着ていれば、一緒に混ざって踊ることができるんです♪(購入は1万円、レンタルは4000円前後が目安)
「誰でも」「事前の申し込みなしで」自由参加が可能な跳人。衣装を着て、出発前に大型ねぶた待機場所に集合しましょう!
目指すは「ねぶた大賞」! 各賞の審査ポイントを要チェック
8月2~5日は大型ねぶたの審査が行われます。伝統性を重視しつつ、躍動感や重厚感などの「表現」、全体的な見栄えやバランスなどの「構図」、墨の線と効果的な色使いなどの「色彩」、効果的な照明になっているかの「明暗」、有効な細やかさが見られるかの「繊細度」などが審査項目に。
100点満点で審査され、知事賞、市長賞、最優秀制作者賞などの各賞があり、最も栄誉とされるのが「ねぶた大賞」。ねぶたの制作を主体に、運行や跳人、囃子など総合的に優れている団体に授与されます。
8月6日にねぶた大賞ほか、各賞を発表。受賞団体は額を付けて6日の運行に参加。再び大歓声のもと見ることができます。さらに7日の青森花火大会・ねぶた海上運行では、受賞ねぶたを含む大型ねぶたが青森港を運行します。
祭り前の腹ごしらえ! 青森名物グルメ
青森のっけ丼 魚菜センター内
ねぶた祭りを楽しむ前に、青森名物グルメもチェックしましょう♪
「魚菜センター」は昭和44年(1969)創設の市場。地元では「古川市場」とよばれ、青森市民の台所として親しまれています。鮮魚店や惣菜店など約20店舗が集まり、鮮魚や加工品がずらり。観光客には自分好みの丼を作れる「のっけ丼」が大人気です。
食事券を場内の案内所または取扱店で購入。1枚券170円、12枚綴り2000円の2種類があります。まずは、食事券と引き換えに、丼ぶりごはんをゲット(並盛り1枚、大盛り2枚)。あとは場内をぐるっと巡って、気になるお店で好きな具材をチョイス! 食事券と交換しながら、自分だけのオリジナル海鮮丼を完成させましょう。生ウニやホタテ、マグロ、脂がのったサーモンなど、季節ごとのとろけるような新鮮魚介を思いっきり味わって♪
■青森のっけ丼 魚菜センター内
(あおもりのっけどん ぎょさいせんたーない)
住所:青森県青森市古川1-11-16
TEL:017-763-0085
営業時間:7~15時(店舗により異なる)
定休日:火曜(臨時休業あり)
駐車場:なし
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動画で見どころを予習をして、今年の青森ねぶた祭を満喫しましょう♪
■青森ねぶた祭(あおもりねぶたまつり)
期間:2025年8月2日(土)~8月7日(木)
会場:青森市中心部
TEL:017-723-7211(青森観光コンベンション協会、平日8時30分~17時15分)
時間:【8月2・3日】19時出発【8月4~6日】18時45分出発【8月7日】13時出発(花火大会、ねぶた海上運行は19時15分〜21時頃)
料金:3500円(パンフレット付)〜
アクセス:JR青森駅から徒歩10~30分
URL:https://www.nebuta.jp/
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