「山形花笠まつり」のキホンやみどころを徹底解説! 現地取材レポートも
山形県山形市で毎年8月5〜7日の3日間で開催される「山形花笠まつり」。東北4大祭りのひとつでもあり、例年約100万人もの観客を動員する山形屈指の夏祭りです。そんな祭りの由来やみどころ、2023年の取材レポートをご紹介します!
Summary
「山形花笠まつり」ってどんなお祭り? まずは由来や歴史をチェック
「ヤッショ、マカショ」の掛け声と、勇壮な花笠太鼓が鳴り響き、8月初頭の3日間を盛り上げる「山形花笠まつり」。踊り手約1万4000人、約161団体(※令和元年度)が参加する山形屈指のイベントで、例年約100万人の見物客が訪れています。
みどころは何と言っても、紅花(べにばな)をあしらった花笠を持った踊り手たちが、山形市の目抜き通りを練り歩くパレード。そこで披露される‟花笠踊り”は、実は何種類もの踊り方があるんです。
従来、地域によって、笠をかぶって手踊りしたり、笠を手に持って回して踊ったり、10種類あまりのさまざまな踊りがあったといいます。それらを第一回目の花笠音頭パレード(のちの『山形花まつり』)開催に向けて一本化し、誰でも手軽に踊れるように振り付けたのが「正調花笠踊り〜薫風最上川(くんぷうもがみがわ)〜」。
優雅で華麗な「正調花笠踊り〜薫風最上川(くんぷうもがみがわ)〜」(通称:女踊り)は、一糸乱れぬ集団美が最大のみどころで、第一回目の昭和38年(1963)から踊られています。対照的なのが「正調花笠踊り〜蔵王暁光(ざおうぎょうこう)〜」(通称:男踊り)で、蔵王連峰の夜明けと、大地をしっかり踏みしめ、自然の恵みへの感謝をイメージした勇壮な踊りが特徴です。ほかにもダイナミックな「笠回し」、創作花笠踊りなどが続き、見飽きることがない充実のパレードが繰り広げられます。
2023年の開催概要はコチラ
毎年8月5〜7日に行われる「山形花笠まつり」。2023年の今年は、5日の土曜日を皮切りに、最終日は7日の月曜日となり、週末を挟むアタリ年でもあります。
会場は山形市の中心市街地の約1.2kmの直線コース。スタートは本町から、ゴールは文翔館前へと続きます。
3日間とも下記の通りのスケジュールで行われます(雨天決行)。
- 18時〜 :山形花笠まつり実行委員会挨拶
- 18時10分〜 : パレードスタート
- 21時45分:パレード終了
またコロナ禍を経て、4年ぶりに昼の花笠の復活が決定! 参加無料・事前予約不要で花笠踊りを学ぶことができるイベントで、参加者には花笠柄のペーパーファンのプレゼントも♪
昼の花笠の詳細はコチラ
日程(5〜7日共通) |
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会場 | やまがたクリエイティブシティセンターQ1(山形市本町1-5-19) |
実は花笠まつりの夜本番では、毎日2回、一般の方でも自由参加OKのイベントがあるんです。
1回目は18時10分〜18時30分に行われる「オープニング花笠輪踊りコーナー」で、ゴール付近の市役所前で開催。2回目は20時30分〜パレード終了まで行われる「飛び入りコーナー」で、ミス花笠が率いるパレード最後尾に参加することができます。
昼の花笠に参加すれば、踊りを学ぶことができるので、夜の自由参加イベントを体験してみたい人にはおすすめ! 観て、学んで、踊って、花笠まつりをたっぷり楽しみましょう!
そのほか、山形のおいしい食を味わえるブースが揃う「やまがた花笠食フェスタin文翔館」が、各日17時〜21時30分(7日は〜21時)が、パレードゴール地点の文翔館議事堂前広場で開催されます。こちらもぜひ足を運んでみてくださいね。
【アクセス・駐車場・周辺MAP】混雑に注意! 時間に余裕を持って訪れよう
花笠パレードコースのスタート地点までは、JR山形駅から徒歩約15分。車の場合は山形自動車道山形蔵王ICから山形駅方面へ約10分となります。会場周辺に有料駐車場が約2000台分ありますが、混雑が予想されるため、なるべく公共交通機関で訪れることをおすすめします。
詳しくはこちらの周辺MAPでも確認できます。
https://www.hanagasa.jp/download/data/2023_hanagasa_pnf.pdf
コロナ禍を経て本格開催となる2023年。昼の花笠も4年ぶりに復活し、ようやく本来の祭りの姿が戻ってきました。観るだけでなく、参加して一緒に踊って、一番熱い夏を楽しみましょう!
Text & Photo:ジェンティーレ恵
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