2023年最新情報【秋田竿燈まつり】無数の提灯が揺れる夏の宵

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毎年8月3日から6日までの4日間、秋田市で開催される「秋田竿燈(かんとう)まつり」。大通りを埋めつくす無数の提灯が夏の夜空に揺らめき、差し手(竿燈を持つ人)による力のこもったパフォーマンスは息を呑むほどの熱気に包まれます。注目のみどころや2023年の最新情報をご紹介します!

Summary

夏の風物詩「秋田竿燈まつり」の魅力とは?

東北三大まつりのひとつ。毎年130万人以上が訪れる東北屈指の夏まつり

夜竿燈

青森ねぶた祭、仙台七夕まつりと並び東北三大まつりのひとつに数えられる「秋田竿燈まつり」。コロナ禍前には毎年130万人以上が訪れた東北の夏には欠かすことのできないまつりです。

毎年曜日に関係なく8月3日から6日にかけて開催され、2023年の今年は木曜日を皮切りに、最終日は日曜日というスケジュールで行われます。

真夏の病魔や邪気を払う「ねぶり流し」が起源とされる伝統行事

夜を照らす提灯

起源を遡ると、宝暦年間(1751~1764)には竿燈まつりの原型となるものができていたといい、真夏の病魔や邪気を払う「ねぶり流し行事」が独自に発展したものだとされています。

旧暦7月の盆行事では、七夕まつりの前夜7月6日に、笹竹などに絵馬や願い事を書いて吊るしました。子どもたちが街を練り歩き、最後に川に流して無病息災などを祈っていたそうです。

稲穂と米俵に見立てた竿燈。1竿50kgになるものも!

子どもたちが果敢に挑む姿に大きな声援が沸く
子どもたちが果敢に挑む姿に大きな声援が沸く

竿燈は竹を結び組み立て、全体を稲穂、提灯を米俵に見立てたもの。大若・中若・小若・幼若の4種類の大きさがあります。一番大きい大若には提灯が46個吊るされ、長さ12m、重さ50kgにもなるのだとか。

その1竿を差し手と呼ばれる職人たちが巧みに操り、技を競い合います。昼には妙技大会が行われ、その年の名人が決定されるのです。

夜のまつり本番では総数約250本、提灯の数にして約1万個にもなる竿燈が大通りに一斉にあげられ、ロウソクで灯された暖かい色と夏の熱気が入り混じって、風情ある竿燈が街を彩ります。

昼の竿燈妙技大会でのみどころは?

昼竿燈の様子

まつり2日目の8月4日(木)~最終日の8月6日(日)の昼には、JR秋田駅から徒歩10分ほどの「エリアなかいち にぎわい広場」で竿燈妙技大会が行われます(雨天の場合は秋田市立体育館で開催予定)。

各団体による団体戦、個人戦など6部門で競われ、その年の名人が決定されます。

竿燈の技は、流し・平手・額・肩・腰の5通り。バランスを取って高々と竿燈をかかげます。一番難しいのは腰。上半身をほどよく横に傾けて、両足をグッと踏ん張り、腰に乗せる技で、かなりの修練が必要なんだそう。まつりを盛り上げる注目の技です。

妙技大会で審査されるポイントは以下の通り。

【妙技】

左から「額」「腰」「平手」「肩」。差し手の技術が光る
左から「額」「腰」「平手」「肩」の妙技。差し手の技術が光る
  • 型の美しさや安定した姿勢
  • 直径6mの円内での演技
  • 竿に両手をかけなかったか
  • 竿燈の安定性
  • 踏ん張りの力強さ

【囃子方】

竿燈囃子が会場を盛り上げる
竿燈囃子(かんとうはやし)が会場を盛り上げる
  • 上太鼓・下太鼓のリズムとバランス
  • バチさばきの威勢のよさ
  • 笛の音色の伸び
  • メロディーの伝統性
  • 笛と太鼓の調和

団体や個人、囃子方などいろんな部門があり、ほぼ毎年優勝者の顔ぶれが変わっているので、誰が優勝するかわからずドキドキ!昼の熱い決戦にも注目です。

2023年の開催概要をチェック! 関連イベントも♪

今年は木~日曜! 場所は秋田市の竿燈大通り

竿燈で埋め尽くされる竿燈大通り
竿燈で埋め尽くされる竿燈大通り/写真提供:秋田市竿燈まつり実行委員会

毎年8月3日~6日の4日間で行われる秋田竿燈まつり。2023年の今年は木曜が初日で、最終日は日曜というスケジュールで行われます。

夜本番はJR秋田駅から徒歩15分ほどの竿燈大通りで行われ、原則的に雨天決行。昼の妙技大会はJR秋田駅から徒歩10分ほどの「エリアなかいち にぎわい広場」で行われ、雨天の場合は秋田市立体育館での開催が予定されています。

公共交通機関でのアクセスがオススメ。ゆっくりみたいなら観覧席も

観覧席の目の前で技が繰り広げられ、一体感に包まれる
観覧席の目の前で技が繰り広げられ、一体感に包まれる

竿燈大通り周辺では、18時15分~21時30分まで交通規制がかけられます。まつり期間中は秋田県立体育館や秋田合同庁舎などに無料駐車場が設置され、会場周辺にも多数有料駐車場が設けられていますが、混雑は必至。

駅から徒歩10~15分圏内なので、なるべく電車やバスなど公共交通機関で訪れることをオススメします。

また夜本番は有料観覧席が販売されています。枡席1枡2万8000円、S席4500円、A席4000円、B席3500円の4種類があり、申し込みは観覧席予約センターや、インターネットで受け付けています(https://www.kantou.gr.jp/kanran/kanran_k.html)。

会場案内マップはこちらからダウンロードできるので、事前にチェックしておきましょう(https://www.kantou.gr.jp/guidemap/)。

屋台村など期間中はさまざまなイベントも開催

竿燈屋台村の様子
竿燈屋台村の様子

まつり期間中は、さまざまなイベントが開催されます。

ミニチュア竿燈と一緒にパチリ!【記念撮影コーナー】

会場:アゴラ広場(秋田駅西口側)
日時:8月3~6日 10~17時

おいしい料理がたくさん!【竿燈屋台村】

会場①:秋田市役所会場
日時①:8月2日[前夜祭] 15時~21時30分、8月3日~6日 15時~21時30分

会場②:中央会場
日時②:8月3~6日 15時~21時30分

秋田の食が大集合!【ご当地グルメフェスティバル】

会場:大町イベント広場
日時:8月3~6日 15時~21時30分

例年実施されている「ふれあい竿燈」も実施予定!まつり以外のコンテンツがたくさんあるので一日を通して楽しめますよ♪


以上、2023年の秋田竿燈まつりの最新情報をお届けしました。手に汗にぎる職人芸をその目で見届け、ひと夏の思い出を作りましょう!


■秋田竿燈まつり
あきたかんとうまつり

期間:2023年8月3日(木)~6日(日)
会場: 秋田市 竿燈大通り(夜本番)、エリアなかいちにぎわい広場(昼竿燈)
電話:018-888-5602(秋田市竿燈まつり実行委員会事務局)
時間:【夜本番:8月3~6日】19時15分~20時30分【昼竿燈:8月4~6日】9時~15時40分(8月6日は9時20分~15時)
交通:JR秋田駅から徒歩10〜15分
料金:B席3500円~枡席2万8000円
URL:https://www.kantou.gr.jp/


Text & Photo :ジェンティーレ恵


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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