大阪天満宮ってどんなところ?合格祈願、縁結び、厄除けetc. 開運祈願へ

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大阪を代表する開運スポットといえば、日本一長い名物商店街「天神橋筋商店街」からすぐの「大阪天満宮」です。“学問の神様”として有名ですが、境内にはほかにもさまざまなご利益スポットやユニークなおみやげも!ぜひお参りしてみてください。

Summary

愛称は”てんじんさん”。菅原道真公を祀っています

大阪では“天満の天神さん”と親しまれている大阪天満宮。優秀な学者であったことから学問の神様と崇められている菅原道真公を、天神様として祀っていることが由来です。

大阪天満宮の境内西北に「大将軍社(写真)」という社があり、道真公が大宰府へ向かう前に旅の無事を祈願しました。大宰府で道真公が亡くなった約50年後、この場所で一夜にして生えた七本の松が梢を光らせたといいます。それを聞いた第62代天皇・村上天皇が大将軍社に社を建て、道真公の御霊を祀ったことが大阪天満宮の起源です。

勝負ごとがある年は10日間限定の「本殿通り抜け」を

境内の南側にある表大門から入るのが通常のお参りルートです。道真公が愛していたとされる梅にちなんだ神紋「梅鉢紋」が掲げられている重厚な門を一礼してくぐりましょう。

表大門をくぐる時は上を見上げてみてください。立派な大注連縄(おおしめなわ)と、繊細な彫刻の方位盤が見られます。方位盤は各方位を十二支で表示しているのですが、道真公が鶏を嫌っていたことから、酉の箇所は鳳凰で表現されています。

道真公が大宰府に発つ際、伯母との分かれを朝まで惜しんでいたところ、ニワトリの鳴き声に急かされたことが鶏を嫌いになった理由だとか。

境内に入ると正面に現れるのが拝殿、その奥に本殿があります。学問のほか、正直の神様、技芸の神様としても信仰されている社殿です。広い境内には、ほかにも20以上の摂社・末社が鎮座され、それぞれさまざまなご利益があります。

本殿の東西にある「登竜門」は、合格、就職、立身出世祈願で行われる「本殿通り抜け神事」の際にのみ開けられる門で、通ることができるのは例年1月中旬から3月の間に定められた約10日間のみ。神事に参加するには「合格守」初穂料3000円の授与が必要で、お守りと一緒に本殿参拝券と日時のスケジュールが同封されます。
ここぞ!という勝負事がある年には、ぜひ登竜門参拝を!

境内にはさまざまなご利益スポットが!

■エメラルドに輝く水舎で御神水パワーを

まずは、大阪天満宮に湧く御神水を祀る「黒土祠」。表大門をくぐってすぐ右側にあります。 江戸時代から飲料水として重宝されていた名水で、「大坂四カ所の清水」の一つに数えられています。水舎が開けられるのは毎月1日・10日・25日の9~17時のみという特別な御神水です。

水が流れ落ちきらきらと輝くガラスの水舎は、神秘的な雰囲気でフォトジェニック。

社務所で販売している500ml200円のペットボトルでのみ汲み水が可能です(2022年12月現在は感染症対策のため封鎖中)。

■「星合橋」から“願い玉”を投げて、望みのご利益をゲット!

境内の北側には「星合の池(ほしあいのいけ)」という池があり、そこに架かる「星合橋」の上で出会った男女は結ばれるという縁結びスポットです。

「願い玉」3つ 500円
「願い玉」3つ 500円

橋から写真の「願い玉」を投げ、池にある梅形の的に載せることができれば思いが成就するというユニークな願掛けもあります。願い玉は6色あり、赤は良縁・恋愛、黄は商売繁盛、白は健康・病気平癒、青は芸能・芸術・武術、緑は学徳・合格、金は万願成就。

願い玉は1回につき3つ選ぶことができます。梅の的に配されたそれぞれの色の上に載せることができれば成功です。

■勝負のゲン担ぎにおすすめのユニークな「すべらんうどん」

「星合の池」のそばには「うどん双樹」という茶屋があり、うどんやみやげものを販売をしています。

「すべらんうどん」1人前210円、だし付き280円 
「すべらんうどん」1人前210円、だし付き280円 

受験の合格を祈願する「すべらんうどん」が名物です。麺に切れ目があり、箸やフォークにひっかかるうどんで、すべらないのはもちろん、だしがよく絡んでおいしいと評判!
営業時間:10~16時
定休日:火・水曜
(2022年12月現在は感染症対策のためイートイン休止中)

2月の「梅まつり」と7月の「天神祭」は大阪を代表する風物詩

境内が約100本の梅で彩られる2・3月は、1年のなかでも多くの参拝者が訪れる時期です。例年2月中旬頃には「てんま天神梅まつり 盆梅と刀剣展」が開催されます。
2023年は 2月10日(金)~28日(火)開催予定。

6月下旬吉日 ~7月25日の約1カ月にわたって開催されるのが、全国天神社で催される「天神祭」です。京都の祇園祭、東京の神田祭とともに日本三大祭の一つに数えられている大祭です。7月24日の宵宮では鉾流神事、獅子舞氏地巡行など、25日の本宮では陸渡御(りくとぎょ)、船渡御(ふなとぎょ)といった神事が行われます。

宮、本宮の日には、大川(旧淀川)周辺にたくさんの夜店などが並びとても賑やか。クライマックスは奉納花火です。大スケールの花火が毎年多くの人を魅了します。

絵馬やお守り、御朱印もチェック

「梅の絵馬」(1万円の御祈祷に付く特別絵馬) 
「梅の絵馬」(1万円の御祈祷に付く特別絵馬) 

通常の絵馬のほか、神紋にちなんだ梅の絵馬が愛らしさもあってかわいいです。受験生たちそれぞれの志望校への強い願いがたくさん集まっています。

「幸鈴」1個700円
「幸鈴」1個700円

大阪天満宮の授与所て取り扱っているお守りは、合格守から交通安全、諸芸上達、縁結びまでさまざま。おすすめは魔除け・厄除けの「幸鈴」。色は6色あって、バッグやスマホにも付けやすいデザインが素敵です。

通常御朱印は梅の紋と神社名の印が入ったものです。同じく梅の模様をちりばめた御朱印帳も人気。

「天神祭り限定御朱印」500円
「天神祭り限定御朱印」500円

天神祭の宵宮・本宮が開催される7月中のみ、祭のハイライトを一面に描いた特別な御朱印が登場。神輿や船団、花火の様子が臨場感たっぷりの絵で表現されています。

最寄の南森町駅から3分。大阪天満宮までのアクセス

地下鉄なら大阪メトロ堺筋線・谷町線の南森町駅、JR東西線「大阪天満宮駅」が最寄で、7番出口が大阪天満宮に一番近い出口です。

出口を上がって左へ進むと、すぐに現れる天神橋筋商店街のアーケードの中へ。

大阪天満宮参詣道と書かれた大きな提灯を左へ曲がります。

落語の寄席「天満天神繁昌亭」に突き当たって右側の鳥居が、大阪天満宮北側の入口です。 表大門はここから境内を抜けた南側にあります。

大阪天満宮の周辺には人気のカフェがたくさん!

参拝の後は日本一長い「天神橋筋商店街」をぶらぶら散策。大阪らしいユニークなお店や名物グルメ店がたくさんありますよ。カフェも多いので、人気店に立ち寄りながら巡るのもおすすめです。


■食パン一斤丸ごとたまごサンド 「Orange Fields Tea Graden」


■かわいいコッペパン専門店 「コバトパン工場」


■センスが良すぎる映えスイーツ店 「JTRRD」



Text:フジタイコ
Photo:フジタイコ、大阪天満宮

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