京都旅行の前にチェック!ほかにはないスイーツが味わえる「和」カフェ3選
京都に行くなら、京都らしい和の雰囲気を感じられるカフェにぜひ行きたいと思うもの。思い出に残るような場所だとうれしいですね。今回は、ほかにはないスイーツが味わえる「和カフェ」を3カ所ご紹介します。
とろ~り抹茶チョコに具材をディップ。濃厚フォンデュが味わえるカフェ
活気あふれる京都・錦市場の中に、宇治抹茶を使ったデザートやランチが食べられる茶寮「錦一葉(にしきいちは)」はあります。店内は黒を基調とした落ち着いた空間。
賑やかな錦市場の一角であることを忘れてしまいそうな、ゆったりとした時間を過ごせます。
坪庭に一番近い奥のテーブル席は、4名以上で利用が可能。赤い漆塗りのテーブルは、世界的にも活躍する漆工芸作家、村田好謙さんの作品でとても貴重なものだそう。予約もできるので、グループで利用する場合は事前に連絡をいれるのがおすすめです。
宇治の上質なお抹茶をたっぷり使った「一葉フォンデュ」。お重が引き出しのようになっていて、中には何が入っているのかな?とわくわく!
ディップする具材は、抹茶わらび餅、生麩、黒豆煮、さつまいも、栗、抹茶ブラウニー、ゴマ団子、いちごや杏のシロップ漬けなど。どれから食べようか迷ってしまいます! おすすめの順番はありますか?と聞くと、「好きな順番でどうぞ。最後にフルーツをおいておくと、さっぱり食べられていいかもしれません」と店長さん。
抹茶チョコソースは、たっぷりの宇治抹茶とホワイトチョコ、牛乳などから作ります。あたたかいうちにディップしていただきましょう。口元まで近づけると、なんともいえない抹茶のいい香りが! フルーツ系は、さっぱりした酸味と抹茶チョコが相性抜群。淡泊な味わいの生麩につければ食感が楽しめ、素材それぞれに異なる美味しさが味わえます。たっぷりとソースに浸すもよし、ちょこっとつけるもよし、好きなバランスでどうぞ。
市場側がショップになっており、抹茶や、抹茶を使ったポップコーンやカステラなどが販売されています。
お店は「京都の台所」と呼ばれる錦市場の中にあるので、お土産探しにもぴったり。乾物、お茶、生麩、魚、スイーツなどを扱う新旧さまざまなお店が並んでいます。食べ歩きのメニューも充実しているので、そぞろ歩きも楽しいですよ。
和と洋がコラボした贅沢スイーツ「一葉フォンデュ」を、ぜひ食べに訪れてくださいね。通年メニューでは抹茶のほか、ほうじ茶のフォンデュもあります。季節限定のいちごフォンデュやマロンフォンデュも要チェックです!
■参考記事: 京都で味わう濃厚フォンデュ。とろ~り抹茶チョコに具材をディップ (配信日:2019.02.07)
ケーキみたいな和パフェが味わえるカフェ
江戸時代中期創業の菓子処「吉祥菓寮」は、創業当時から続く「煎り大豆」をはじめ、自家焙煎きな粉を使用した和洋菓子も展開する老舗。ケーキを作る発想で仕上げたというパフェは、ほうじ茶ゼリーやきなこアイス、自家製クランチ、豆乳ブランマンジェとおいしさが何層にも積み重なっているのが魅力です。
そして最大の特徴が、焦がしきな粉をたっぷりとのせて、すっきり整えられた表面。わびさびを感じるような端正なルックスで、思わず写真に撮りたくなりますね!
焼いたメレンゲのさっくり感を楽しみながら、軽やかなほうじ茶ゼリーややさしい甘さの豆乳ブランマンジェに舌鼓。しっかり焙煎し豆自体に甘みと香りを閉じ込めた自家製きな粉は、テーブルに「きな粉ポット」が用意されているので、気軽に追加できます。こっくり甘い黒蜜を一緒に絡めると、さらに風味豊かに。
「焦がしきな粉パフェ」は限定50食。休日には行列ができるほどの人気なので、なるべく早い時間に訪れるのがよさそう。このほか、季節ごとのフルーツパフェもラインナップしています。
パフェとともに人気なのが南九州産の天然本わらび粉を100%使用した「本わらび餅」。職人がしっかりと練って弾力豊かに仕上げた逸品で、きな粉の風味が引き立つよう雑味のない味わいに仕上げています。
そのままいただいておいしいのはもちろん、黒蜜をかければより濃厚な味わいに変化。甘みの後に深煎りきな粉の香ばしさが鼻からふわっと抜け、じつに上品な余韻が楽しめます。
香ばしいきな粉をたっぷり使ったケーキもあり、見た目もかわいらしくフォークを入れるのがもったいないほど。
1階の販売スペースには、おみやげ用のきな粉やスイーツがずらり。コーヒー豆を選ぶような感覚で、自家焙煎きな粉を選んでみては?オーガニック素材を使用した和洋菓子など、身体にやさしいスイーツが並んでいるのもうれしいポイントです。
古民家をリノベーションし、モダンな雰囲気に仕上げた店舗の佇まいもまた魅力。ランチタイムには、無農薬豆乳を使った本格だし茶漬けなどフードメニューも取り揃えているので、ランチと一緒にスイーツを楽しむのもおすすめです。
■参考記事: 京都発→ケーキみたいな和パフェが話題!風流な味わいがおいしおす~ (配信日:2018.10.07)
お茶とスイーツのペアリング。日本茶体験ができるカフェ
近年、人気が高まっている日本茶。コーヒーのようにシングルオリジン(単一品種)を選んだり、フランス料理と合わせたりと、新しい楽しみ方が広まっています。
実は宇治茶の産地・京都でも、さまざまな動きが。今回ご紹介する「祇園 北川半兵衞」は、文久元年(1861)創業の、宇治の茶問屋が開いたカフェ。
「茶問屋」とは、茶農家と小売店をつなぎ、茶葉の目利きや仕入れ、ブレンドを手がけるプロのこと。おいしい日本茶を提案するのはお手のもの、というわけです。
築120年の歴史ある京町家を改装した店内。2階席はソファをしつらえた寛ぎの空間となっています。
右手前は、木製の古い茶箱で仕立てたオブジェのような壁。木製の古い茶箱で仕立てたスクリーンなど、ユニークなインテリアにも注目です。
ぜひ試したいのが、日本茶とスイーツの贅沢なペアリングセット。写真の右から、抹茶・煎茶・ほうじ茶・和烏龍茶・和紅茶の5種類が並び、それぞれの個性やおいしさを引き出してくれる小菓子がついてきます。
例えば、渋みが少なくほのかな甘みがある和紅茶には、甘さを控えたフルーツパイを。うまみの濃い煎茶には、口どけの良いシンプルな干菓子を。一緒に味わうことで「すっきり」「爽やか」「コク」など、お茶の魅力がはっきり際立ちます。
こちらは、「お抹茶とショコラホリック 白味噌風味」。まろやかな味わいの抹茶に、濃厚なチョコレートと白味噌ペーストで仕立てたケーキを合わせて。とろけるような舌ざわりがたまりません。
カクテルグラスに注がれているのは、プロのバーテンダーが淹れる冷たい抹茶。1階には会員制のバーが併設されており、なんとオーダーごとに鮮やかな手さばきでシェーカーを振って、抹茶を提供してくれます。
千利休もびっくりの斬新なスタイルですが、なめらかな口当たり、濃厚な甘みは感動モノ。これまでの抹茶のイメージが完全に覆るかも!?ぜひ体験してみてください。
■参考記事: 目からウロコの日本茶体験!祇園で楽しむお茶とスイーツのペアリング (配信日:2018.06.13)
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●この記事は、『るるぶ&more.』の過去に掲載した記事をもとに作成しています。