彼と2人きりで過ごす特別な時間。京都の個室があるレストラン3選
毎年、彼との記念日には必ず、特別な場所に行くという人もいるはず。そんな人におすすめしたいのは、2人きりでゆっくりと過ごせる個室のあるレストラン。なかでも観光地として人気の京都には、スペシャルな時間を過ごすにはうってつけのお店があります。そこで今回は、京モダンな雰囲気を楽しめる個室のあるレストランをご紹介します。
祇園さんぽも満喫!大正ロマン感じる「古都梅」
京都・祇園のランドマーク的古社「八坂神社」の南側の参道を少し登った場所にある京料理店「古都梅」。伝統に基づいた京都の和食をさまざまなスタイルで堪能できるお店です。鴨川沿いの納涼床でも知られる老舗「京料理 梅むら」の姉妹店として開業。数々の著名人にも愛された味を、観光途中に気軽に楽しめると人気です。入口脇には花壇と小さな庭があり、木花がさりげなく季節を教えてくれます。
店内にはさまざまなタイプの席があり、個室、大広間などの座敷席はすべて掘りごたつ。写真は2階の個室席。窓からは東山の景色が望めます。
こちらは、壁に飾られたレトロな絵画や、カラフルな窓ガラスが大正ロマン風情を演出する1階のテーブル席。カジュアルな雰囲気で、京料理をより身近に感じさせてくれる「古都梅」ならではの自慢のスペースです。よりハイカラな気分で食事が楽しめるよう、着物姿での入店もおすすめ。
今回は、「古都弁当」(4719円、税・サービス料込)をご紹介します。
まずは先付けから。夏季はもずくや酢の物など、季節を感じられる一品が楽しめます。京都の地酒(2359円~、税・サービス料込)と一緒にいただきつつ、このあとの料理への期待が高まります。
次に運ばれてきたのは “梅の花”型のお弁当箱。愛らしいこの箱は「古都梅」オリジナルのもので、フタを開けると色とりどりの味が盛られた6つのお皿が並びます。
炊き合わせ、揚げ物、焼き物、お造り、2種の口取りなど、京料理の定番が一堂に会する贅沢な内容。なんと、約20種もの味がひとつのお弁当箱で楽しめます!
料理はいずれも、伝統的な京料理に忠実なもの。丁寧に取っただしがよく染みた煮物、サクサクで軽い食感の天ぷら、うまみと鮮度を感じる刺身。厳選された素材そのものの魅力をしっかりと引き立てるさりげない味付けに、京都らしさを感じます。
周辺には、高台寺前の「ねねの道」や、「清水寺」へ続く「二年坂」「産寧坂」など、京都を代表する町並みや観光スポットも多数。食事の前後の散策も、あわせて楽しんでみてください。
祇園、東山散策を予定している人にはぜひチェックしておいてほしい「古都梅」。見た目、味ともに素晴らしい、京都らしさ満載の料理をどうぞ。
■参考記事:祇園さんぽも満喫!大正ロマン感じる、梅の花をかたどった京ランチ(配信日:2018.07.11)
至福のランチ!伝統×モダンが織りなす「ザ・リッツ・カールトン京都」
川と滝が出迎えてくれるエントランス、陽光が射すティーラウンジなど、シックでオシャレな空間を抜け、ホテル1階の一番奥に現れるのが「ラ・ロカンダ」。
なかに入ると、まずはバースペースが。シンボリックなワインセラー、ゆったりとしたソファー、そのエレガントさに「超一流ホテルのレストランでの食事」という特別な気分が一層高まります!
店内中央にはシンプルな枯山水庭園があり、灯篭は旧「ホテルフジタ」の遺構のなかで、もっとも古いものだそう。
テーブル席、ソファー席、セミプライベートエリア、3つの個室があり、いずれの席からも枯山水庭園の存在を感じることができます。
注目すべきは、藤田財閥の創立者・藤田伝三郎氏の京都別宅「夷川邸」を移築したという特別個室。梁や戸はもちろん、引手や釘隠しに至るまで、すべて当時のもの。
特別個室を使用するには別途料金がかかりますが、伝統的な日本の部屋が洋の空間に溶け込むさまは見事。つい見入ってしまいます。
お料理は、魚と肉がメインのおすすめランチコース(5品)7000円(税・サービス料込 ※るるぶダイニング予約価格)をチョイス。「ラ・ロカンダ」では、イタリアの伝統料理をモダンかつ繊細にアレンジした料理が味わえます。
前菜は、みずみずしい野菜をフラワーシロップのドレッシングで。土に見たてた小麦のパウダーが香ばしさを添えます。
「ラ・ロカンダ」でのパスタ料理は、おもにドライパスタで有名なイタリア・グラニャーノ地方のものを使用。本場の味を提供してくれます。
メインは魚から。シンプルながらも工夫されたソースや添え物が、食材そのものの味を引きたてます。
お肉料理は、赤身と脂身をそれぞれが引き立つ異なった調理法で提供。肉の味わいの幅を堪能させてくれます。
お酒が好きな人は、グラスワイン(1600円~)とあわせて楽しむのが◎。専任ソムリエが料理にぴったりのワインを提案してくれます。デザートまでのあいだには、ワゴンにのった多彩なチーズが食せるなど、イタリアの食により深くふれられるサービスも魅力です。
そして、いよいよコースはクライマックスへ。店内のライブキッチンで、パティシエがスイーツを盛付けはじめます。臨場感満点で最後までワクワク!
今季のデザートは「パスティエラ」という名前のスイーツ。パスティエラとは、本来ナポリの焼き菓子の名前なのですが、同じ材料をまったく違った形にアレンジ。クリーム、クッキー、ゼリーなど、多彩な食感と味がひとつにまとまり、初めてのおいしさ!
空間では和の伝統を、料理ではイタリアの伝統を。それぞれのストーリーが独自の現代アレンジで紡がれています。特別な日には、絶品料理と贅沢な時間をぜひ。
■参考記事:伝統×モダンが織りなす「ザ・リッツ・カールトン京都」の至福のランチ(配信日:2018.05.31)
京都御所近く。お手頃価格で京料理を楽しめる「おづ」
かわいい朱塗りの2段弁当に香物、汁物、季節の炊き込みご飯がつく「はこ御膳弁当」。そこに、プラス2品が付いたものが写真の「はこ御膳弁当plus」です。内容は季節によって変わりますが、秋には鱧と松茸が入った紙鍋または土瓶蒸しが付きます!
2段弁当の中身は、ローストビーフや野菜の炊合せ、鯖味噌の柚庵焼きなど。カジュアルながら、「五色・五味・五法」といわれる日本料理の基礎をベースに、京料理がしっかり味わえる内容になっています。
14時30分からは、あまーいスイーツも注文できますよ。季節の焼き菓子は、京都・宇治にある人気パティスリー「Yuji」とのコラボレーション。「焼き栗と抹茶のケーキ」は、栗をまるごとひとつ入れた贅沢な焼き菓子です。
シックな見た目のショコラパフェは、チョコレートのムースやアイスクリームのほかに、パンナコッタやベリーのシロップ漬けが入っています。クリーミーなのに、さっぱりと軽い食べごこち。ベリーの甘酸っぱさと、チョコレートの相性はバツグンです!
日が暮れてくるとオーダーがひっきりなしという「ほろよいセット」。白鹿の日本酒(300ml)、小鉢、持ち帰れる木枡がついてくるセットです。
こちらのセットは年6回、四季折々に日本酒の内容が変わります。9~10月のお酒は「しぼりたて」。新酒のフレッシュさと爽やかな香りが特徴の、やや甘めの日本酒です。白鹿の工場からできたてが直接届くので、新鮮なうえ、お手頃価格で楽しめるのが嬉しい!
「女性グループで、着物で来られてゆっくりお話して帰るお客さんも多いですよ」と女将さん。京都らしさを味わえる落ち着いた空間で、ゆったりランチやカフェを楽しんでみては? 2階の個室は1番人気なので、予約がおすすめです。
■参考記事:京都御所近く。“おべんとうde京料理”をお手頃価格で楽しもう!(配信日:2018.09.23)
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●この記事は、『るるぶ&more.』の過去に掲載した記事をもとに作成しています。