まるでジェットコースター。福岡が誇るオープンエアな観光バス

まるでジェットコースター。福岡が誇るオープンエアな観光バス

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観光しながら、遊園地のアトラクションのような爽快感まで楽しめる「福岡オープントップバス(FOTB)」。観光客はもちろん、在住者でも満喫できるポイントが満載です。今回は、海と都市のパノラマを独占できる「シーサイドももちコース」と、博多祇園山笠で盛り上がる博多の旧市街を駆け抜ける「博多街なかコース」をご紹介します。

Summary

福岡に着いたらまずはFOTBで土地勘をつけよう

「福岡オープントップバス」は、西日本鉄道(株)が運行する屋根のない観光バス。と言っても一般的な観光バスとはひと味もふた味も違い、座席と空とがダイレクトにつながる心地よい開放感に包まれながら、福岡ならではの景色が楽しめるという、アトラクション要素も盛り込まれた観光ツールです。

発着場所は福岡市庁舎前。ほかコース上数か所にバス停が設けられています
発着場所は福岡市庁舎前。ほかコース上数か所にバス停が設けられています

FOTBの車両は赤と青の計2台。毎日、「シーサイドももちコース」「博多街なかコース」「福岡きらめきコース」(夜景コース)の3コースが運行されています。さらに季節によっては、期間限定コースが加わることも。
赤い車両は主に博多旧市街方面を巡っています。

スカイブルーの車両は主にシーサイド方面を運行
スカイブルーの車両は主にシーサイド方面を運行

FOTBの運転手は、6年間無事故無違反で勤め上げ、面接を経て抜擢されたスペシャルな人材が担当するのだそう。また、1台に1人乗車するバスアナにもご注目を。歴史や文化にとどまらず、最新のグルメ情報、ショッピング情報まで網羅するバスアナの福岡トークは、バスを降りたあとの観光にも役立つこと間違いなしです。

車両は福岡ソフトバンクホークスの優勝パレードにも使われます
車両は福岡ソフトバンクホークスの優勝パレードにも使われます

車両はトラックをベースにオーダーメイドで作られたもので、座席は地上3.2mの高さに設けられています。高い位置から眺める街の景色は、何だか新鮮。乗車していると道ゆく人から手を振ってもらえることもあり、ちょっとしたスター気分が味わえますよ。

この爽快感、全人類に伝えたい!「シーサイドももちコース」

左の洋館は「福岡市赤煉瓦文化館」。右奥は東京タワーの兄弟タワー「博多ポートタワー」
左の洋館は「福岡市赤煉瓦文化館」。右奥は東京タワーの兄弟タワー「博多ポートタワー」

一番人気の「シーサイドももちコース」は、天神からももちエリアに向かってウォーターフロントを西へと走り抜け、副都心である西新エリアや福岡城跡のある大濠エリアなどを経て天神に戻ってくる約1時間のコースです。

このコース一番の醍醐味は、海沿いに延びる福岡都市高速1号線を疾走する爽快感。高低差の大きい天神ランプを海方面に向かって一気に駆け登る瞬間には、まるで空に上っていくかのような感覚を覚えます。

上り詰めた先は、ジェットコースターさながらの急降下ゾーン。視界の右には博多湾、左には福岡の街並みが流れてゆき、眼前には広い空。360度のパノラマに包まれた絶景ドライブに、圧倒されるばかりです。

「福岡ヤフオク! ドーム」と「ヒルトン福岡シーホーク」、「福岡タワー」の福岡シーサイド3大観光スポットを過ぎたあたりで都市高速を離れ、福岡の街中へ。

福岡城址
福岡城址

福岡中心部の主な観光スポットや、デパートやショピングビルが立ち並ぶ天神の街並みなどをゆったりと眺めながら、福岡市庁舎へ戻ります。

気になった場所があれば、降車後にふらりと足を運んでみてもいいかも。

博多祇園山笠前の下見にも最適「博多街なかコース」

追い山桟敷席の設営が進む「櫛田神社」
追い山桟敷席の設営が進む「櫛田神社」

「博多街なかコース」は、博多旧市街エリアの見どころを巡る、歴史好きにはたまらないコースです。博多祇園山笠のクライマックス「追い山」のスタート地点である櫛田神社や、山笠発祥の地・承天寺といった寺社や、博多座、博多駅などの観光スポットを車上から一気に網羅することができます。

地獄極楽巡りが体験できる「東長寺」。福岡大仏や五重塔も見逃せない
地獄極楽巡りが体験できる「東長寺」。福岡大仏や五重塔も見逃せない

「博多街なかコース」は追い山のルートとかぶる部分も多いので、追い山見学場所の下見として利用するのもアリです。

旧博多部の道路は道幅が狭いため、座席のすぐそこまで街路樹や標識が迫る場所も多く、道中はちょっぴりスリリング。座席が高い位置にあるFOTBならではの楽しみです。

誰もが知る歌を博多弁で歌ってくれるバスアナ野口さん。引き出し多すぎ!
誰もが知る歌を博多弁で歌ってくれるバスアナ野口さん。引き出し多すぎ!

コース終盤では、大濠エリアや天神にも足を延ばします。福岡・博多の今と昔、両方をどっぷり体感できる1時間のドライブです。 
 

オールシーズン快適乗車が叶う工夫も盛りだくさん

屋根がないFOTBですが、暑い日には、両脇から出るミストでクールダウンできます。また、真横は高さのある窓に守られるため、顔に直接強風が吹き付けることもなく乗車中はいたって快適。雨の日は雨合羽の貸し出しもあります。

発着場所である福岡市庁舎1階の「ユニバーサルカフェ」では、FOTBのミニカーやタオル、クリアファイルなどの記念品も販売されているので、乗車の記念にチェックしてみてもいいかもしれません。

福岡市庁舎は地下鉄天神駅直結でアクセスも便利。またコースによっては博多駅やももちエリアでの乗降車も可能です。
空席があれば予約も不要でふらりと乗車することができるので、天気のいい日にはぜひ体験してみてくださいね。7月は期間限定で福岡空港を一周するコースも追加されますよ。

運行時間は日によって変わるので、公式サイトか福岡市庁舎内の受付でご確認を。

text:仁田茜

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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