京都「二條若狭屋」のかき氷が斬新!寺町店の10メニューを紹介
バジルかき氷、レアチーズかき氷、白味噌かき氷…と1年を通じて、斬新なかき氷を世に送り出す「二條若狭屋 寺町店」。大正6年創業の老舗と思えないほど画期的なメニューを世に送り出すのは、「二條若狭屋」に生まれた3人兄弟の末娘、大石真由美さん。一度食べたら、思わず通いたくなるほど魅力的なかき氷の秘密を探ります。
Summary
予想以上のビジュアルと美味しさ「あんみつかき氷」
1年中、かき氷が楽しめる「二條若狭屋 寺町店」があるのは、老舗が点在する京都市役所の北西エリア。店構えは老舗らしく渋いですが、かき氷の可愛らしさと味は、良い意味で予想をはるかに超えてくれます。
まずご紹介したいのが、季節の「あんみつ氷」。京都の蒸し暑い夏にさっぱりと、和菓子屋ならではのかき氷を食べてほしいと生まれたかき氷です。
上生菓子(季節の和菓子)のビジュアルをイメージした「あんみつ氷」。7月に入り、祇園祭のお囃子が聞こえる頃になると、かき氷の上には、羊羹細工で大文字と青紅葉、鴨川の流れが描かれます。
食べ進むと、中からあんみつが!添えられる蜜は、黒蜜と白蜜のどちらかをチョイス。あんみつの餡も、粒餡かこし餡を選べます。
かき氷は季節によってデザインが変わるほか、ハロウィンやクリスマスバージョンなどもあって、目が離せません。気になる方は、公式Instagramをチェック!
1年中サプライズに出会える「季節のかき氷」
夏になると登場する「季節のかき氷」のひとつが、バジルライムのかき氷。かき氷のシロップがバジルというだけで驚きですが、実はこのバジル、店舗の裏庭で自家栽培されているのです。
朝にバジルの葉を摘んで、生のままシロップにしているそう。バジルの香りと味が強いはずです。さわやかな味にかき氷をすくう手が止まりません。
生の果実で色や味をつけているので、かき氷1杯分のシロップを作るのに、例えばいちごなら1パック、パイナップルなら丸々1個以上を使うそう。
一度限りの期間限定メニューもあり、まさに一期一会。毎月、毎週通う常連さんが多いのもうなずけます。
初めての「二條若狭屋」ならまずこれ!「彩雲」かき氷
「彩雲」というかき氷の5種類のシロップは、季節替わり。旬の味が5つチョイスされているので、行くたびに違う味を楽しめるのも嬉しいです。食べ進めると、かくれんぼしている3〜4種類のフルーツが見つかりますよ!
氷は、京都三名水のひとつ「染井の水」と同じ水源の井戸水を汲み、かき氷専用に購入した冷蔵庫で4日〜5日間かけてじっくりと製氷します。天然氷などいくつかの氷を試した末に、「二條若狭屋」の蜜には、京都の井戸水がいちばんしっくりきたそう。
京都の老舗茶舗「一保堂茶舗」、「丸久小山園」、「柳桜園茶舗」のお抹茶、煎茶、ほうじ茶も同じ井戸水で淹れられています。1ヵ所で3店舗のお茶を飲み比べられるお店も珍しいですね。
かき氷の新しい形「いちごソーダ」
かき氷以外にも、氷を使ったサプライズなドリンクが「いちごソーダ」。遠目に見るとクリームソーダにも見える白い部分が、削られた氷になっています。カップの底には濃密な生苺のソースが。
別添えの炭酸水を混ぜ入れていただきます。いちごの甘酸っぱさと無糖のソーダのバランスがよくて、スイートな見た目と裏腹に、とってもすっきりした味わい。清涼感のある余韻が残ります。
斬新なかき氷が続々。「二條若狭屋」の常連になりたい!
最後に、いままでに作ったかき氷を聞いてみると、豆腐、丹波栗、柿とアボカド、すもも、そらまめ、京トマト、瀬戸内レモン、生姜、実生柑(みしょうかん)、ブラムリー(酸っぱい青リンゴ)、酒粕、かぼちゃ…など数えきれず。
珍しいフレーバー、かつ、1000円以下で食べられるものもあり、今まで訪れていなかったことを後悔するほど。
京都の街歩きで喉が渇いたら、爽やかな後味のかき氷で癒してくれる「二條若狭屋 寺町店」に寄り道してみませんか?
Photo:B PHOTO WORKS 畑中勝如
text:小西尋子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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