週3日しかオープンしない!絶品パンが揃う”まるで昭和”なパン屋さん

週3日しかオープンしない!絶品パンが揃う”まるで昭和”なパン屋さん

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小田急線・祖師ヶ谷大蔵駅にある、水曜、土曜、日曜だけ営業のパン屋さん。営業中の目印はお店の前に飾られる白い旗。閑静な住宅街の中で、まるでそこだけ昭和のような異空間が広がります。店内で出迎えてくれるのは和装のマダムとほっこり優しい味のパン。パンがなくなったら営業終了なので、早い時間に行くのをおすすめします。

Summary

週に3日だけオープン!パンがなくなったらおしまいのパン屋さん

小田急線の祖師谷大蔵駅から閑静な住宅街を歩くこと10分。木の塀に白い旗が見えたらラッキー!
白い旗の向こうにあるのは、週に3日間だけOPENするパン屋さん「松風」。
パンが売り切れたらその日の営業は終了なので、午前中、もしくは午後の早い時間に行くのがおすすめです。

昭和にタイムスリップしたようなお店

木の塀を曲がると、季節のお花に囲まれた白い暖簾のお店が現れます。まるで昭和にタイムスリップしたかのようなお店は、はじめてきたのになぜか落ち着く、ほっとする空間。

残念ながらお顔の写真はNG
残念ながらお顔の写真はNG

年季が入った木製のショーケースの後ろで応対してくれる和装のマダムが、こちらのお店を営む田所さん。

丁寧に作られる自家製天然酵母のオリジナルパンが絶品

パンの名札はすべて手書き
パンの名札はすべて手書き

ふと思いついて自宅の片隅にパン屋を開いたのが2002年。どこかで修行したわけでもなく、パン教室に数回通い、あとは自己流でパンを焼いているというのだから驚きです!

パン作りに使用している自家製酵母は、山ぶどうと、もうひとつは“ひみつ”とのこと。
そのほかの材料はできる限り国産のものを使用しています。

自分の食べたいと思うパンを焼いているということで、ほかのお店にはないオリジナルのパンが並んでいるのも「松風」の特徴。

とろとろのカレーが苦手という田所さんが作るカレーパンは、お家のカレーを挟んで焼いたもの。ジャガイモや人参がゴロゴロ入ったカレーは懐かしい味がします。
揚げていないので意外とあっさりしていて、年配の人でもおいしく食べられますよ。

「ゴーダチーズとピーナッツクリームって合いそう!」そんな思いつきでできたパンも、人気の一品。
ピーナッツクリームの甘さとチーズの塩味のハーモニーがたまりません。

桜の花の塩漬けがのった、白くてかわいいフォルムの「あんぱん」は、あんぱんというよりおまんじゅうのよう。
手土産としてもよろこばれそうですね。

ほっとする寄合所の役割も

朝は出勤前に「松風」に寄ってお昼ご飯用のパンをいくつか買っていく人が多いのだとか。
日中は田所さんとのおしゃべりを楽しみに散歩がてらご近所さんが訪れます。

小さなテーブルと椅子で買ったばかりのパンを食べていく親子も。

また、たまたま「松風」の前を通って入ってくる人もいるとか。
この日も、自転車に乗った男の子たちが「こんなところにパン屋さんが!」と大声で話しながら通り過ぎていきました。
新たなファンが増える日も近そうですね。

「松風」のパンは素朴で懐かしい味。
それはまるで田所さんそのもののような、みんなを優しい気持ちにしてくれる味です。
お店がオープンして17年。これからもさまざまな人が集まるパン屋さんとして、さらに人気になりそうです。

Text&Photo:さとちん

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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