かき氷の聖地・奈良でみつけた極上かき氷。氷と甘味のバランスが絶妙です!

かき氷の聖地・奈良でみつけた極上かき氷。氷と甘味のバランスが絶妙です!

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奈良の和菓子店「樫舎(かしや)」にて5月頃から期間限定でお目見えするかき氷。すっきりとした氷の下に上生菓子のための甘味が勢揃いし、ひと口ごとにおいしさが弾けます。絶品かき氷の評判を聞きつけ、多くの甘味好きたちが押し寄せる同店。奈良観光で心地よく疲れた体を、ワンランク上のかき氷で癒やしませんか?

Summary

自慢したくなる、しっとり大人の和菓子店

お店は近鉄奈良駅から徒歩12分、JR奈良駅からは徒歩18分、奈良の旧市街・ならまちにあります。古い日本家屋を改装し、シンプルで力強い外観に設えています。
樫舎の店主・喜多さんは、老舗和菓子店の跡取り息子。従来の和菓子店のあり方に疑問を持ち奈良へと武者修行に出た後、縁あってこの場所を借り受け、同店オープンに至りました。

「和菓子は、素材の持つポテンシャルをどうすれば邪魔せず作る事ができるかが重要です」と喜多さん。だからこそ、豆や砂糖、葛など一つひとつ最高の素材を使用し、なるべく手を加えないように仕上げています。
上生菓子は通年の6種類と季節によって1種類をラインナップ。餅米と和三盆糖の蜜だけで仕立てたせんべいや上品な干菓子は、おもたせにもぴったりです。

絶品!「樫舎の氷」をご堪能あれ

樫舎の氷 葛餅入り 1782円
樫舎の氷 葛餅入り 1782円

かき氷は、同店の真髄をしっかり味わえる銘品。橙色が印象的な奈良漆器の器を使って何かお菓子ができないか、という発想から始まり、試行錯誤を経て「樫舎の氷」が誕生しました。

氷の下には、丹波大納言で仕立てたつぶあん、ほどよい食感の白玉、雑味のまったくない本わらび粉だけであつらえたわらび餅、つるりとした寒天が隠れています。表面の氷は味付けされていませんが、中の氷には抹茶の蜜がかかっていて、さじですくうと濃い緑が目に飛び込んできます。

まずは氷とつぶあんだけでパクリ。丹波大納言の芳醇なうまみが氷と溶け合い、余韻を残しながらすっきりと喉元を通り過ぎていきます。しゃくしゃくとした氷と、白玉やわらび餅の食感のコントラストも絶妙。寒ざらし製法で作られた岐阜の寒天をいちばん下に敷くことで、軽やかに食べ終わることができます。甘さの配分、食感のおもしろさ、食べ始めと食べ終わりの印象の違いなどを計算し、この1杯が作られているのを実感。

素材のおいしさをじっくり味わおう

通年メニューのひとつ「みよしの」は、喜多さんイチ押しのお菓子。葛とあんこ、砂糖を合わせ、蒸して仕上げたお菓子に本葛の粉をまぶして、焼いていきます。

焼き上げる鉄板は、なんと船に使われる外板にテフロン加工を施したもの。鉄板が分厚いので均等に加熱でき、微妙な調節も可能なのだとか。

お抹茶と季節の生菓子(みよしの) 972円
お抹茶と季節の生菓子(みよしの) 972円

焼いた後、少し冷ましてからテーブルへ。焼いて少し溶けた部分が冷ますことできゅっと引き締まり、ほんのちょっぴりサクっと感が生まれます。葛本来のふにっとした食感が相まって、奥行きのある味わいへ。シンプルなお菓子だけに葛とあんこの風味も存分に堪能でき、まさに口福のひと時です…!

極上の素材とひと手間ひと手間抜かりない仕事で、とっておきの和菓子を提供してくれる「樫舎」。季節限定の大人気かき氷はもちろん、ワンランク上の上生菓子もぜひ味わってみてください。

text:木村桂子(ウエストプラン)

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。

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