飲む点滴“甘糀”を使った、鎌倉の糀屋さんが作るスイーツ&ラテ
鎌倉・浄明寺エリアにたたずむ「sawvih(そうび)」は、衣・食・住のテーマから糀の魅力を発信する町のオシャレな糀屋さん。そのカフェでいただける、“甘糀”を使った体にやさしいスイーツ&ドリンクが、今じわじわと人気を呼んでいます!
“糀のある生活”がコンセプトの糀の専門店
鎌倉駅東口から浄妙寺方面へバスで約10分。「泉水橋」バス停で降り、静かな小道を進んだその先にひっそりとたたずむ一軒家が、今回の目的地「sawvih(そうび)」です。
コンセプトはズバリ“糀のある生活”。日本の伝統食品である“糀(こうじ)”の魅力を、衣・食・住の3つのテーマで提案する“糀の専門店”です。
オーナーである寺坂さんのご実家は、福井県で米農家と糀屋をされているそうで、糀の魅力や使い方についてより多くの人に知ってもらいたいと、お店をオープンさせたそうです。
店内には、糀を使ったスイーツ&ドリンクが楽しめるカフェのほか、アパレルショップや糀を使って味噌や甘糀作りが体験できるワークショップスペースも備えています。
扉を開けるとまず出迎えてくれたのは、“衣”の空間です。ここにあるのは、糀作りの基盤である稲作をはじめ、農業をする際の作業着として生み出されたオリジナルブランドたち。
中でも注目は、写真の中央にある「sawvih」オリジナルデニム「ZENA」です。国産デニムで知られる岡山県の児島で、一本一本丁寧に縫製されたもの。“仕事をしている姿が一番素敵であってほしい”そんな思いを込めて作り上げたものなのだとか。もちろん普段使いとして購入することもできます!
お次は“食”“住”の空間を目指しましょう!アパレルショップの奥の扉から一旦外へ。玉石が敷き詰められた中庭を抜けると、もうすぐ目の前にカフェがあります。
竹林に包まれたカフェで自慢の「甘糀ラテ」を
こちらが“食=カフェ”、“住=ワークショップ”として使われている空間。窓の外に広がる竹林を眺めながら、甘糀を使ったドリンクやスイーツがいただけます。
ちなみに、ワークショップは予約制ですが、一人参加もOKです!現在開催している体験は、「甘糀の作り方・使い方」と「糀味噌づくりのすゝめ」の2つ(各体験1人3240円)。90分ほどの体験なので、興味があればぜひ問い合わせてみてください。
ドリンクのおすすめは、「甘糀のホットジンジャーミルク」と「甘糀ラテ」。甘酒のもととなる、米と糀を発酵させて作る“甘糀”を用いたひと品です。
“飲む点滴”とも呼ばれる“甘糀”をぎゅっと一日分詰め込んだ、体にやさしいドリンクなんですよ。暑い季節には、冷たいドリンクに走りがちですが、体を冷やさないためにもぜひホットでオーダーしてみてください。ドリンクは、すべてテイクアウトもできます!
「甘糀のホットジンジャーミルク」は、すりおろしたショウガのほかに、ブラックペッパーや鷹の爪入り。想像以上にピリリとした刺激で、体の中からぽかぽかに。
“甘糀”は、自宅用に購入することもできます。純度100%の甘糀なので、とても甘くてそのまま食べてもおいしい。ヨーグルトにかけたり、牛乳や豆乳に混ぜるのもよし!
美肌効果だけでなく、お通じを改善するなどの働きもある “甘糀”。1日の理想の摂取量は、スプーン一杯でいいんですって!
甘糀と米粉を使ったレアチーズは必食
スイーツのイチオシは、マスカルポーネ・甘糀・米粉を用いた「農家のレアチーズ」です。オーナーのご実家で収穫した完全無農薬のコシヒカリを、米粉にして使っているのだとか。砂糖の代わりに甘糀を使用しているそうで、やさしい甘さがクセになります。
福井県で水耕栽培された章姫(あきひめ)のイチゴジャムとさわやかな風味のマスカルポーネ、そしてふわふわのスポンジのハーモニーが絶品です。
食べ方のポイントは、一番下のスポンジまで一気にすくって食べること。オーナー曰く「味や食感のバランスも意識して素材を配置しているので、口に入れた瞬間の一体感も楽しんでみてください」とのことです!
糀の魅力が詰まった「sawvih」で、甘糀のとっておきのスイーツ&ドリンクをぜひ堪能してみてはいかがでしょう。竹林に囲まれたカフェも居心地がよくて、足繫く通いたくなること間違いなしです!
text:清沢奈央
photo:櫻井めぐみ
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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