都内にこんな場所が!?0円で楽しめる超穴場な絶景スポット
東京の中心、千代田区紀尾井町に目を見張る絶景があるのをご存じですか?その絶景を見られるのは、約400年の歴史を持つ「ホテルニューオータニ」の日本庭園。四季を通じて絶景が楽しめる散策スポットです。なんとこの場所、誰でも自由に無料で入園できるんです。そんな都心の知られざる絶景をご紹介します。
Summary
意外な歴史を持つ日本庭園
「ホテルニューオータニ」の日本庭園へは、東京メトロ・JR四ツ谷駅を出てソフィア通りを歩くこと約5分。
江戸時代初期、この地は武将・加藤清正の下屋敷で、そのあと“ひこにゃん”誕生に由来する近江彦根藩・井伊家の中屋敷に引き継がれます。
現在でも、庭園には江戸時代の屋敷の名残があります。
1つは加藤清正時代からの「佐渡の化石」で、木の根がそのまま化石になった珍しい石です。もう1つは、千代田区の天然記念物にも指定されている貴重な樹木「イヌマキ」と「カヤ」です。
明治に入って、大名屋敷が明治政府の管轄となり伏見宮の邸宅となります。
元は大相撲の力士で戦前は“鉄鋼王”と呼ばれた大谷米太郎氏。彼は第二次世界大戦後、伏見宮が邸宅を手放し外国人の手に渡ると聞き、「由緒あるこの地を外国に売り渡すのは惜しい」とこの地を購入したのです。
庭園内にある、ホテルニューオータニ開業前に大谷米太郎の自宅だった建物は現在、名建築家の村野藤吾氏が数奇屋風の建物に改築した懐石料理の老舗「なだ万」の本店となっています。
そして昭和39年、東京オリンピックの宿泊施設確保という政府の依頼に応じ、この地に「ホテルニューオータニ」を開業。貴重な日本庭園もそのまま残されたのです。
広大な日本庭園の見所
敷地面積は約2万坪!その半分の1万坪が日本庭園です。これはサッカー場4面ほどの大きさ!
庭園は池泉回遊式庭園と呼ばれる日本庭園の形式。大きな池を中心とし、その周囲に園路を巡らせ、築山、小島、橋、名石などで各地の景勝を再現するのもので、庭園にはフォトジェニックスポットがたくさんあります。
もう1つの見所は園内に点在する、往古をしのぶ豊かなコレクション。
「砕くと金が出てくる」という門外不出の「赤玉石」を始めとした奇石、名石や、上野寛永寺より放出され徳川将軍の名前が刻まれた「寛永寺灯籠」などの燈籠や塔は一見の価値があります。
そして最大の見所はこちらの「大滝」。落差6mの滝で、都会の真ん中にあるとは思えない絶景です!
一年中見られるライトアップもうれしい
さらに、この庭園、一年中ライトアップされているんです!
開業50周年を記念してスタートされた日本庭園のライトアップは、東京タワーやレインボーブリッジなどのライトアップを手掛けた日本を代表する照明デザイナー石井幹子氏によるもの。
昼とは違う表情を見せるライトアップは見逃せません!
春の桜、夏の水、秋の紅葉、冬の雪など、四季折々の楽しみ方があります。
都会の情緒ある日本庭園を楽しみに、ぜひおでかけしてみてくださいね。
■ホテルニューオータニ
住所:東京都千代田区紀尾井町4-1
TEL:03-3265-1111
開園時間:6~22時
ライトアップ時間:
17時45分~24時(3月中旬~)
18時15分~24時(5月中旬~)
17時45分~24時(9月初旬~)
16時30分~24時(11月初旬~)
定休日:無休
Text&Photo:70.Qanai
Photo:ホテルニューオータニ
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前に確認下さい。
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