【2024】鎌倉のあじさい名所 23選|明月院・長谷寺の人気スポットからゆっくり散策できる穴場まで!
関東随一の日帰りスポットとして人気の鎌倉。四季の花が楽しめるスポットとしても有名ですが、5月から咲きはじめて6月に見頃を迎える“あじさい観賞”ははずせません。鎌倉の人気スポットから穴場まで、あじさい散歩が楽しめる名所の最新情報に加えて縁結びや寺カフェもご紹介します。
Summary
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知る人ぞ知る穴場へ。縁結びの御利益も!/葛原岡神社
源氏山公園内にある「葛原岡神社」は、縁結びの神様として知られていますが、実は知る人ぞ知るあじさいの穴場スポット。境内のそこかしこに約150種類、2700株ものあじさいが咲き誇る様は、なんとも風情があり、しっとりとした美しさです。
鎌倉駅からは徒歩約30分と離れていますが、その分、観光客が押し寄せることも少なく、落ち着いて観賞できるのもうれしいポイント。神聖な空気が漂う神社の雰囲気に、しっとりとしたあじさいがとてもよく似合います。標高が高いので、平地よりも若干、見頃は遅くなるようです。
あじさいを堪能した後は、縁結び祈願もお忘れなく。こちらの「縁結び石」の奥にある小さな祠には、良縁の神様である大黒様が祀られています。向かって右が「男石」、左が「女石」で、大黒様の御霊をお迎えしているそう。
縁結びのお守りを受けると、赤い糸のついた5円玉をいただけます。その5円玉を、ご縁を授かりたい相手の性別の石に結びつけましょう。鎌倉屈指のパワースポットなので、お守りを買ったり、ハートの絵馬を奉納したり、恋愛成就をしっかりお願いして。
【あじさい開花状況】
・例年の見頃:6月上~中旬
■参考記事:鎌倉のあじさいウォッチの穴場発見!縁結びのパワースポット「葛原岡神社」(配信日:2018.06.02)
spot.2
珍しい品種のあじさいにも出合える/安国論寺
JR鎌倉駅東口から徒歩15分ほど、静かな住宅街を大町方面へ歩くと「安国論寺」があります。日蓮聖人が、ここに草庵を結び、布教活動の拠点にしたといわれていて、北条時頼に提出した『立正安国論』を著した古刹でもあります。
あじさいは、山門や本堂へと続く参道、日朗聖人荼毘所などに、様々な種類が植えられています。本堂手前では、ガクアジサイの仲間で、白い花びらが幾重にもなった「隅田の花火」という珍しい種類のあじさいも見ることができます。富士見台からは、鎌倉市街から由比ヶ浜まで一望でき、遠くは伊豆半島や天気の良い日には富士山も見られます。比較的人が少なく、ゆっくりと鎌倉の歴史と自然を感じられるスポットです。
【あじさい開花状況】
・例年の見頃:5月下旬~6月下旬 ※詳しくはInstagram等のSNSでご確認下さい。
公式サイト:https://ankokuronji.org
※InstagramとFacebookは安国論寺で検索
spot.3
枝ぶりの大きなあじさいを、ゆったりと観賞できる/本覚寺
JR鎌倉駅東口から徒歩約5分。日蓮聖人が佐渡から戻り、身延山に入るまで滞在した夷堂の跡に建立された日蓮宗の寺。二代目住職の日朝上人の名にちなみ「日朝さま」として親しまれています。また、身延山から日蓮聖人の骨が分骨されたことから「東身延」とも。
御分骨堂の前にある枝垂桜の近くには、葉も花もとても見事なあじさいが、ゆったりと距離をとって植えられています。色合いも種類も違う大きな枝ぶりのあじさいなので、見ごたえ十分です。
【あじさい開花状況】
・例年の見頃:6月上~下旬
spot.4
見頃は6月下旬から。古刹らしい落ち着いた雰囲気を堪能/妙本寺
JR鎌倉駅東口から徒歩約10分、比企谷の山腹にある文応元年(1260)建立の日蓮宗の本山。かつて比企一族がこの地で北条氏によって滅ぼされ、比企一族を弔うため日蓮聖人に屋敷を献上して、お堂を建てたのが始まりなのだそう。境内には本堂や祖師堂、苔むした比企一族の墓、幼い命を絶たれた二代将軍頼家の子・一幡の袖塚などがあります。
あじさいは、例年6月下旬からと若干遅咲き。本堂や、梵鐘へ続く階段、二天門など、広々とした妙本寺境内の各所に植えられ、花を咲かせます。名刹らしい落ち着いた静けさの中で、あじさいを堪能できます。
【あじさい開花状況】
・例年の見頃:6月下旬~7月上旬
spot.5
風情あるお寺とのツーショットが素敵/海蔵寺
扇ガ谷の奥深く、化粧坂のさらに奥にたたずむ「海蔵寺」。足利氏満の命により、上杉氏定が空外を招いて応永元年(1394)に再建した臨済宗の寺で、山門前には鎌倉十井のひとつとして知られる底脱ノ井、左手奥の崖下には十六の穴から清水が湧き出る十六ノ井戸があり、きれいに整備された境内は一年を通して様々な花木を楽しめる花の寺としても有名です。
あじさいは、数こそ多くありませんが、参道沿いや本堂近く、境内の各所で見ることができます。風情あふれる光景が楽しめ、隠れた名所になっています。
【あじさい開花状況】
・例年の見頃:6月上~下旬
spot.6
葛原岡神社や海蔵寺と一緒に、あじさい散策/源氏山公園
後三年の役(1083~1087)の出陣を前に、源義家が白旗を立て戦勝を祈願した場所で、「源氏山」「旗立山」とも呼ばれています。自然豊かな公園で、桜や紅葉の名所として親しまれています。
中央の広場には頼朝像があり、そのひざ元にはガクアジサイが植えられています。公園にあじさいは多くはありませんが、隣接する葛原岡神社や化粧坂、海蔵寺などとあわせて散策がてら訪れてはいかがでしょうか。
【あじさい開花状況】
・例年の見頃:6月上~中旬
spot.7
古民家とあじさいのコントラストが綺麗!/鎌倉市川喜多映画記念館
小町通りから、横大路へ曲がってすぐにある「鎌倉市川喜多映画記念館」は、海外映画を日本国内に紹介し、日本映画の発展に大きく貢献した川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅地跡に建てられた記念館です。こちらでは、川喜多夫妻の功績はもちろん、世界の映画史に残る名作や名監督を企画展や特別展で紹介しています。館内のスクリーンで、歴史に残る旧作映画から話題の新作映画まで、様々な作品を上映。年間を通じてトークイベントやワークショップなども開催されています。
敷地内には、江戸後期の民家を移築した旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)も。背後の山並みと桟瓦葺きの屋根が調和した和風建築は、鎌倉市から景観重要建造物として指定された風情ある邸宅です。普段は庭園内に入れませんが、遊歩道からも前庭に咲く季節の花々を鑑賞することができます。
それほど多くのあじさいが咲いているわけではありませんが、緑色の広い庭園に、ぽっぽっと色を差すように、青や紫のあじさいが咲いています。小町通りの喧騒を忘れさせてくれるほど、ゆったりとした気分にさせてくれますよ。鎌倉ツウも唸る名作映画&あじさい鑑賞、ぜひお試しあれ。
【あじさい開花状況】
・例年の見頃: 6月中~下旬
■鎌倉市川喜多映画記念館(かまくらし かわきた えいが きねんかん)
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-2-12
TEL:0467-23-2500
営業期間:9~17時 入館は16時30分まで
定休日:月曜(祝日は開館、翌平日休み)
料金:[企画展]一般 200円 、小・中学生100円、[特別展]一般 400円、小・中学生200円 、[映画鑑賞料金]一般1000円、小・中学生500円 ※企画展・特別展のみ、鎌倉市民は無料(要証明書)
spot.8
日本画の巨匠が、愛でた情景に没入/鎌倉市鏑木清方記念美術館
小町通りから路地を入ってすぐ、静かな古都の風情が漂う場所に「鎌倉市鏑木清方記念美術館」はあります。明治から昭和にかけて活躍した画家・鏑木清方の日本画を展示する美術館で、美人画をはじめ、芝居や庶民の暮らしを抒情的に描いた清方が、晩年を過ごした旧宅跡に開館されました。在りし日の清方の画室も再現され、絵筆や絵皿などの遺品が往時のままに並んでいて、ゆったりと日本画の世界に浸ることができます。
自邸の庭で四季の移ろいを愛でたという清方が見た草花を、美術館の庭でも見ることができます。あじさいは「紫陽花舎(あちさゐのや)」という雅号を用いるほど、清方が好きだった花。今も門の小径に沿って咲く姿を楽しめます。清方の可憐な日本画を見た後、あじさい鑑賞はとても粋。のんびり風情ある時間を楽しんで。
【あじさい開花状況】
・例年の見頃: 6月上~下旬
spot.9
あじさいに導かれるように、歴史と文化を学ぶ/鎌倉歴史文化交流館
鎌倉駅西口から源氏山方面へ徒歩7分ほど。世界的に著名な建築家ノーマン・フォスター氏の設計事務所(フォスター+パートナーズ)が手がけた個人住宅をリノベーションした博物館があります。
アナベルと呼ばれる白いあじさいや、青から紫の西洋アジサイが、博物館へ導くように遊歩道に咲き誇ります。
鎌倉で発掘された出土品を中心に、原始・古代から近現代までの鎌倉の歴史や文化を紹介。ジオラマ・プロジェクションマッピングやVRなど、最新の映像展示によって、初めて鎌倉を訪れる方も、楽しみながら鎌倉の歴史や文化を学ぶことができます。
建築物としても、みどころがたっぷり。光ファイバーが組み込まれた人造大理石や廃テレビ管を利用したガラスブロックなど随所に施された特殊な建築資材、中世の景観を彷彿とさせる庭園、高台からの海の眺望も。
鎌倉の歴史と、先進的な建築物、そしてあじさい。ほかにはない博物館の雰囲気をゆったり堪能してみてはいかが?
【あじさい開花状況】
・例年の見頃: 6月中~下旬